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2009年社長のつぶやき

2009年社長のつぶやき

2009/12/31 松翁論語 (PHP研究所) 12月31日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七三一 松翁ある人に次のように言われた
 
 自己の利害と、
他人や社会全体での利害を、
調和させつつ事に当たっていくことが大切である。
 
発展途上国、
なかでも中国は世界の経済大国。
彼らは地球規模では物事を考えない。
環境問題に関しては知らぬ振り。
・・・・とはいえ他人の振りはよくわかる。
が、自分の振りはなかなか見えない。
だから調和って難しいのです。
一歩や二歩引いたぐらいでは足らないのかもしれませんね。
 

2009/12/30 松翁論語 (PHP研究所) 12月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七三〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 法律は厳しく守らなければならない。
同時に、その法律自体も、
人間というものはどういうものかということをつかんで、
それに即した法律をつくらなければならない。
 
他社でうまくいったからといって、
それ持ち帰ってもうまくいくとは限りません。
企業には企業の文化があります。
武蔵野の小山社長の本には、
ここまで書いていいの?
と思うほどのノウハウが詰まっています。
小山社長いわく、
「大丈夫。
 書いてある通りできる企業なんてほぼないから、
 企業文化ができていないところに、
 ノウハウだけ持ち込もうとしても無理に決まってるから」
ですって。
それに即した法律、
それに即したノウハウですね。

2009/12/29 松翁論語 (PHP研究所) 12月29日

松翁論語(PHP研究所)  
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二九 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分がよいと思って堅持している思想を大切にするあまり、
他の思想を軽視したり、ときには否定したりする、
というのはお互い大きなマイナスである。
 
 
思想を固めすぎることは危険この上ないのです。
しかし、
価値観がそのレベルまで達していないと、
逆に人の言うことを聞きません。
「そんな人に限って、この人は押付が強い」
と言います。
柔軟な人は研修や講演に自ら出かけ学び続けます。
つねに新しい思想を追い続けるのです。
まず、
そのことに気づく価値観まで高めなければ反発し続けることでしょう、
そのレベルまでの教育は案外押し付けることが必要なのです。
広ガスたかたの10年を見てたら感じれることですね。
 

2009/12/28 松翁論語 (PHP研究所) 12月28日

松翁論語(PHP研究所) 
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二八 松翁ある人に次のように言われた
 
 今の政治には、慈悲心がない。
すべてが理屈である。
 
 
理屈ならこの方、
民主党の蓮舫(レンホウ)議員を紹介します。
なんて断らなくても今や有名かな?
冗談はさておき、
“情け”だけを優先されても困るのです。
これをバランスできるのは人間だけ。
“人間にはバランスがたいせつ”
と言う、お話でした。
動物は本能、人間は理性で動きます。
・・・・・最近、逆の事件も多いですね。

2009/12/27 松翁論語 (PHP研究所) 12月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二七 松翁ある人に次のように言われた
 
 国民意識とか、国家意識というと、
そういうものはいらざる戦争に結びつくからいけないものだ、
といった見方をする向きもあるかもしれないが、
そのような国民意識、国家意識は、
真の国民意識、国家意識ではなく、
自己中心的な誤ったものである。
 
 
将軍様のお国での国民意識、
国家意識と一緒にしてはいけません。
確かに「大日本帝国」時代の国民意識、
国家意識は近いものだったのかもしれません。
バーレーでも野球でもサッカーでも、
ラグビーを忘れちゃまずいね。
集団スポーツでの個々意識です。
自己中の集まりでは話になりませんものね。
私たちは日本集団の中の一人です。
そして小さくは広ガスたかた集団の一人です。
 

2009/12/26 松翁論語 (PHP研究所) 12月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二六 松翁ある人に次のように言われた
 
 日本を名実ともに立派な発展に導くには、
国民一人ひとりが自主独立の精神をもち、
またそれぞれの責任のもとに国民が相協力していかなくてはならない。
またそういうことをお互いに言い合い、
お互いに注意しあわなくてはならない。
 
・・・・・ならない。
自分さえよければそれでいい社会になってしまっている。
その原因は政治にもある。
政党政治が流れ主流のうちは国民も自己中のまま。
何せ、政治家一人ひとりが自主独立ではなく、
総理大臣まで幹事長の顔色をうかがっている。
これを見ている国民の自主独立精神なんて程遠い。
私たちにできること、
広ガスたかたを名実ともに立派な企業にすること。
これは実現しなくてはならない。

2009/12/25 松翁論語 (PHP研究所) 12月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二五 松翁ある人に次のように言われた
 
 実力をもつことをお互いに助け合う、
これが共存共栄である。
 
 市場にはお客様とライバルしかいません。
言い換えると、
大きな分類では自分以外の人は、
お客様とライバルのどちらかに分けることができます。
お客様の中には、
家族、社員さん、協力会社等当然含まれます。
大分類のなかの小さな分類では、
社員同士ライバルともいえます。
大切なことは大分類。
お客様との共存共栄なのです。
価値観磨かないと、
大分類と小分類をごちゃ混ぜにしてしまいますのでご注意を。
社内でもこの大分類が共有できていないことで、
協力会社とのお付き合いを誤るのです。
・・・・・・難しいところです。

2009/12/24 松翁論語 (PHP研究所) 12月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二四 松翁ある人に次のように言われた
 
 世間に立てられる価格の相場は、
“私”の相場ではなく、
“公”の相場である。
この“公”の相場を“私”の心で左右してはならない。
 
 
価格だけでなく、
マンションの品質偽装に始まり、
食品偽装、果ては野菜生産者偽装まで・・・・。
中国の偽ブランドをとやかく言ってる場合ではない。
こんなことしてたら、
本当に日本は沈没しちゃいます。
広ガスたかただけ浮かんでても仕方ない、
社会を良くしなければ。
よい影響の発信源企業になりたいですね。
 

2009/12/23 松翁論語 (PHP研究所) 12月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二三 松翁ある人に次のように言われた
 
 景気がよいということは、いいかえると、
駆(か)け足をしているようなものである。
不景気というのは、
ゆるゆる歩いているようなものである。
駆け足のときには欠陥があっても目につかない。
ゆるゆる歩きのときには、
いろいろ欠陥が目につき、
直しておこうということになる。
 
 
少し話は違いますが、
不景気になったら投資をする会社があります。
“おたふくソース”です。
バブル崩壊後に大和工場をつくりました。
世間がゆるゆる歩いているときに、
駆け足の準備をしています。
今や全国区の“おたふくソース”。
堅実さと大胆さを兼ね備えたすばらしい企業ですね。
日本の政治は駆け足なの?
ゆるゆる歩いているの???
それすら見えてきません。
どこかの幹事長は、
隣の国の将軍様のようなことやってるし・・・・・。
国民の声などと言いつつ、一人で突っ走ってます。

 

2009/12/22 松翁論語 (PHP研究所) 12月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二二 松翁ある人に次のように言われた
 
 いつもいいということはない。
いつも悪いということもない。
自分の心の持ち方、
考え方によって、
いいときはいいとして活(い)かすことができるし、
悪いときは悪いとしてそれを活かすことができる。
 
 
松下さんはプラス思考といわれています。
いい出来事もや悪いできごとも、
“なぜ”をしっかり理解することができればすべてよし。
出来事の表面だけとらえ、
よかった悪かったで一喜一憂しているようではまずいのです。
そんなことはどでもうよく、
重要なのは“なぜ”にしっかり気づくことです。
レスポンスよく次に生かしてこそ経験です。
ゆで蛙にはご注意。・・・・というより、死んじゃいます。
 

2009/12/21 松翁論語 (PHP研究所) 12月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二一 松翁ある人に次のように言われた
 
 好景気だからといって、
決していいことばかりではない。
つい油断するということにもなり、
要らぬ金使いを覚えるということにもなってくる。
そこから失敗の芽生えが起こる。
 
 
まさにバブルの時代に多くの経営者が失敗したこと。
経営者は経営をすることに命を掛ければよいものを、
目の前を大金が行ったり来たりするものだから、
つい、株や不動産に手をだし、
バブル崩壊の瞬間に、
手元には二束三文の株や土地。
本業は黒字なのに倒産する企業がたくさんありました。
ちなみに私は、
当時経営トップではありませんでしたので、
事なきをえました。
もちろん当時のトップもそんなことはしていません。

2009/12/20 松翁論語 (PHP研究所) 12月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七二〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 お互い経営をするものが、
下手な経営、非能率的な経営、
利益をあげない経営をすれば、
そこが損をするだけでなく、
全部の国民に影響するのである。
 
 
これが“デフレスパイラル”。
以上。
・・・・と言ってしまえば本当にそれまでですね。
だから、
お手つないで護送船団を守ってると、
国民に迷惑な企業がのうのうと生き残り続けるのです。
企業の赤字は大きな罪です。
すべての企業が黒字でなくては社会は繁栄しません。
だから企業も新陳代謝が必要なのです。
と言う社会の中で、
「広ガスたかた」は生き残り続けます。
お客様に支持され続けなければありえないことです。
 

2009/12/19 松翁論語 (PHP研究所) 12月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一九 松翁ある人に次のように言われた
 
 台風の時期には、
平生の確固たる信念に数倍した強いものをもって、
じっと辛抱し、それを見守り、
やがて過ぎ去っていけばその後片付けをする。
その際には、とんだ看板はよりよき看板にする。
さらに店が荒れればよりよきものにつくり替える。
そうすると、台風を転機として、
お互いの商売はそこに再建され、
さらに改善されていく。
 
 
二宮尊徳(金次郎)翁も同じことをいわれています。
 台風や地震にあっても、
 壊れるものと壊れないものがある。
 壊れたものは台風や地震がなくても、
 見た目以上に痛んでおり壊れる運命にあったもの。
 台風や地震はそれを一気に一掃してくれるのだ。
 壊れたものは作り直せばよい。
こんな内容だったと思います。
近年の災害は人命被害が大きすぎです。
人間が便利を追求し、ダム建設や道路建設、
都市開発を進めていくことが、
天変地異の要因なのかもしれませんね。

2009/12/18 松翁論語 (PHP研究所) 12月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一八 松翁ある人に次のように言われた
 
 わが社には、
メーカーのトップとして立つ以上は、
つねに同業メーカーに対しても、業者に対しても、
安定的なものの考え方をしていくと言う使命が課せられている。
そういう襟度(きんど)を保つことを唯一の仕事としてやってきた。
 
襟度=心の広さ、器
 
 
護送船団でやってきたこは襟度を保ってきたと言えそうですが、
実はまったく違います。
これまでやってきたのは、“傷のなめあい”です。
建設業界の談合を見ているとよくわかります。
ある意味、現代社会の環境の中、
パナソニックの三洋電気のM&Aは、
襟度を保った行動だと言えそうです。
 

2009/12/17 松翁論語 (PHP研究所) 12月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一七 松翁ある人に次のように言われた
 
 風が吹けば波が立ち、
波が激しければしぶきを受ける。
波を受け、しぶきをかぶっても、
舵(かじ)取りさえ確かなら目的の港に入ることが出来る。
 
 
本日は、中国地方経営品質賞、
審査チームの現地質問でした。
広ガスたかたはLPガス業界にはない、
新たなサービス取り組みをすすめていますが、
プロセスや成果について、
深く深く掘り下げられる質問には答え切れませんでした。
まだまだ表面的な取り組みで、
お客様満足には遠いことを思い知らされます。
100年に一度の荒波、しぶきの中、
私の経験、能力だけでは技術的にも、
スキル的にも舵取りしきれません。
根性だけでは無理です。
船長、航海長、機関長・・・・
しっかりと力をあわせなければね。

2009/12/16 松翁論語 (PHP研究所) 12月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一六 松翁ある人に次のように言われた
 
 暴利を取ることは決して許されない。
しかし、
自分の正しいサービスに対して、
正しい報酬を受けとることを確保できなくて、
どうしてお互いの繁栄、
日本の繁栄があろうか。
 
 
「基本的には値切らない」
私の姿勢です。
・・・・・・・でも、人を見ながらです。(残念)
ですから販売も、
「これ以上値切らないでください」
を基本として価格を設定します。
されど、自由競争。
ものすごい価格も出てきます。
最近の公共事業の入札はすごい。
利益無視ではなかろうかと心配します。
一言で言えば“適正”。
中身はとてもデリケートで微妙です。
生涯適正探しのたびは終わらないのでしょうね。
 

2009/12/15 松翁論語 (PHP研究所) 12月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一五 松翁ある人に次のように言われた
 
 
 真実の日本はまことに豊かな美しい、
よい国である。
しかしながら、
懐中に一万円もっていても、
それを忘れていて何一つ買い物もできない、
これが今の日本の姿である。
 
 
バブル以前は当然としても、
今でもお年寄りの預金は多いそうです。
「老後のために蓄えてある」
と言うことなのですが、
老後って何歳からなのでしょう?
世間的には今では?
これを詐欺師が狙ったのです。
「俺、俺」や「押し売りセールス」がそれです。
それはせておき、
まさに、松下さんのお話の通りです。
もうひとつ大きなお金があります。
日本が途上国に貸し付けているお金。
額は覚えていませんが、世界一の貸付額です。
800兆の借金大国でもありますが、
世界一の貸付大国でもあります。
問題は返済してもらえそうにないということです。
帳簿上にはお金があるのですが、
ずーと、使えそうもない「紙に書いた餅」、
いえいえ、「紙に書いたお金です」
 

2009/12/14 松翁論語 (PHP研究所) 12月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一四 松翁ある人に次のように言われた
 
 人を使うことは決して楽なことではない。
本当に人を使うとなると、
それは苦を使うごときものである。
それを耐え忍んで、
喜びを感じられるようになってこそ、
“人を使う喜び”がわいてくる。
 
 
昨日分の続きですね。
実は、
自分が幸せになりたいだけでは限界があるのです。
それと引き換えの“苦”はかなりハードで身体を蝕むほどです。
ですので、
自分が幸せになりたいだけだと代償に押しつぶされ、
病気になってしまうか、
途中、いい加減なところで妥協してしまいます。
“周りを幸せにしたい”という思いが、
少しずつ脳を洗脳し、
少しずつ本当にそう思えてくるから頑張れるのです。
が、
自分の欲はまったく無いといわれる御仁を、
私は信頼できません。・・・・・人間が小さいのでしょう。

2009/12/13 松翁論語 (PHP研究所) 12月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一三 松翁ある人に次のように言われた
 
 われわれは、収入の増加、
地位に高まりを唯一の目的にしていいか。
人間には、そういう意味の喜びもあるが、
それだけではない、それだけではいけない。
考えられるべきものは、まだたくさんある。
 
 
逆に、
きれい事しか言わない人は、
それはそれで信じがたい。
私は、
元をただせば自分本位。
自分が幸せになりたいと言うのがスタート。
しかし、
自分だけ幸せになろうとした人は、
結果は不幸な結末。
周りを不幸にしてるから。
周りを幸せにすることが唯一自分も幸せになる手段。
最初は手段なのです。
さらにしかし、
口先だけでは周りは幸せに出来ないことに気づき、
少しずつ自分を洗脳していくのです。
こんなものだと思います。
松下さんも最初は自分もそうだったと、
言われていたそうです。

 

2009/12/12 松翁論語 (PHP研究所) 12月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一二 松翁ある人に次のように言われた
 
 ある一つの出来事を見聞して、
それを自己の判断で記事にする新聞記者の仕事は、
書き方によれば相当大きな影響を国家社会に及ぼす。
その新聞記者に国家試験がないというのはおかしい。
 
 
なるほど、言えますね。
新聞によっては、
同じ出来事でまったく逆の書き方をする場合がありますものね。
「結果的に社会がマスコミの操作に乗ってしまった」
と言える社会現象も過去にはあったように思います。
中立的な表現をしてほしいものではありますが、
思想が入らなければ記事もつまらないものになってしまうし、
本当は私たち自身がかんたんには踊らない、
確固たるものを持つべきなのかもしれません。
・・・・全国民が思想家になると、
・・・・・・・・・・・・・・これはこれで怖いかも。

2009/12/11 松翁論語 (PHP研究所) 12月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一一 松翁ある人に次のように言われた
 
 お互いが与えられた天与の幸せは、
顔が違っているごとくみな違う。
しかし、それは決して不平等ではない。
 
 
そうです。
平等に与えられた条件の中で、
自分どう振舞ったかの結果なのですから。
「生まれながらにして条件が違う」と言ったあなた。
条件とはこの数十年とは限りません。
何代もさかのぼってどう振舞ったかと言うこともあるのです。
ですから人間教育の原点子育ては重要なのです。
・・・・・・・・子供が育ってから気づくんですけどね。
私の場合。
 

2009/12/10 松翁論語 (PHP研究所) 12月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七一〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 神様にお願いするということを考えずとも、
仕事即信仰という気持ちで仕事をしている姿であれば、
それは神の御心にかなうことであり、
必ず報いがあると信じている。
 
 
私も信じています。
実際に神様が実在するかどうかは知りません。
しかし、
神がかり的な奇跡はけっこう起こります。
これまでの人生の中で、
これまでの経営のなかで、
助けれれています。
しかし、
遊んで暮らしている人と、
多くの人の役に立とうと、
一生懸命仕事をしている人とでは、
確実に奇跡に出会う回数に差があります。
本当です。

2009/12/09 松翁論語 (PHP研究所) 12月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇九 松翁ある人に次のように言われた
 
 総大将になると、
みんなが奉(たてまつ)るようになり、
友人も家来になってしまう。
誰もほんとうのことを言ってくれない。
そこで、
聞こえざる声を聞くという謙虚さが必要になってくる。
 
 
奉ってもらわなくても、
経営者になったばかりのころは、
ほんとうに情報が入ってこなかった。
懸命にに聞こえざる声を聞こうとしていました。
当時は、
振り回される情報だけはたくさん入ってきましたね。
スーパーカブのエンジンを開発した、
本田の二代目社長河島喜好氏は、
57歳で社長を退任されました。
就任後10年経ち、
奉られるようになったと感じてきたから、
引き時と考えたのです。
これ以上いると本田の成長スピードが鈍ると考えたのだそうです。
さすがですよね。

 

2009/12/08 松翁論語 (PHP研究所) 12月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇八 松翁ある人に次のように言われた
 
 優れたデザインの根底には、
実用性が加味されていなければならない。
見た目は非常に美しい、
心惹(ひ)くものがある、と思えても、
さて使用の過程において実用性が無視されていたならば、
それは優れたデザインかどうか疑問である。
 
 
私もただ美しいものには本心からは惹かれません。
私のデザインした過去最大のものは自宅です。
機能美を追及したデザインです。
特に屋内のデザインにはこだわりがあります。
まる15年経ちますがまったくあきません、
とても気に入っています。
たぶんデザイン優先だととっくに飽きていることでしょう。
今でも何時間も語りますよ、
誰も聞きたくないでしょうが・・・・・・。
 

2009/12/07 松翁論語 (PHP研究所) 12月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇七 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分一人で儲けるということは許されない。
それでは他の協力を得ることができない。
したがって事業が伸びない。
 
 
最近よく言われる、
「Win Win (ウイン、ウイン)の関係」です。
三方良し(お客様、仕入先、当社)の関係ともいいますね。
広い視野を持って、
高い価値観を持って仕事や環境を見ていないと、
なかなか見えないのです。
しかも、現在の環境は霧の中。

2009/12/06 松翁論語 (PHP研究所) 12月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇六 松翁ある人に次のように言われた
 
 一人の青年に富くじが当たる。
当たる前は非常に勤勉であったものが、
もう働かなくてもよいとどんどん金を使う。
それが癖になって、
結局失敗してしまう。
まさに「璧(たま)を懐(いだ)いて罪あり」。
今日の日本の状態を個人にたとえれば、
そういう傾向である。
  
「璧を懐いて罪あり」
(道理をわきまえない、際限のない)??
 
 
「使い捨て」と言う言葉をあまり聞かなくなりました。
しかし、欧州と比較すると、
日本はまだまだ資源のムダ使いをしすぎています。 
車にしても、家にしても、
買い替えサイクルは日本の比ではありません。
民家なんて歴史は百年単位ですよ。
日本ではやっと「百年住宅」って言い始めました。
車は一台に長く乗ってもらえるよう、
走行距離ごとに交換する消耗部品の指定がしてあります。
日本の欧州車ディーラーは、
 「そんなことするより、車買い換えたほうがいいよ」
ですって。
だから経済大国といわれた日本は、
借金大国になってしまったのでしょうね。
 

2009/12/05 松翁論語 (PHP研究所) 12月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇五 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分自身より社会全体を見る。
同時に国内外の状態をつねに見る。
そうして比較検討しながら、
われ、何をなすべきかということを考えなければならない。
 
 
組織のトップに立つ人は常にやってます。
そのポジションのすべての人がやってるとは言いません。
すべての組織がうまくいっているわけではないところを見ると、
やっていないことがわかります。
・・・・・・というよりそこまでやってるトップのほうが少ない。
だから100年続く企業は少ないのでしょうね。
3年や5年なら、
勢いで乗り切ることが出来ますが、
30年はありえない。
まして100年となると、
一人のトップで乗り切るなんてありえないですものね。
本当に全体が見えていなければ後継者も育てることは出来ません。

2009/12/04 松翁論語 (PHP研究所) 12月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇四 松翁ある人に次のように言われた
 
 国にとってどうしてもやらなくてはならないことであれば、
資金はいくらでもできる。
金は無尽蔵、資源も無尽蔵、困ることではない。
ただ決意断行するだけである。
 
 
企業にも同じことが言えます。
企業にとって、
どうしてもやらなくてはならないことがあります。
タイミングや条件などがあるので、
いつもと言うわけではありません。
広ガスたかたはそのどうしてもに備え、
46期、借り入れをしました。
今すぐにいるわけではないのですが、
必ず必要になるのです。
そんなに先のことではなさそうです。
 

2009/12/03 松翁論語 (PHP研究所) 12月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇三 松翁ある人に次のように言われた
 
 法治国家は先進国ではない、
中進国である。
これからの先進国は、
法三章で社会がきっちり治まっていく国、
発展していく国である。
 
 
なるほど、納得してしまいますねー。
企業も、マニュアルやルールで社員を縛っているうちは中流。
理念、方針さえあれば、
レベルの高いそれぞれが考え行動する。
一流への道は遠く険しい。

2009/12/02 松翁論語 (PHP研究所) 12月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇二 松翁ある人に次のように言われた
 
 うまくいっている会社には、
綱領、信条というものがあって、
社長はたえずそれを根底にもって、
事業を興すたびに、
新しい計画をするたびに、
こうあってほしい、
かくあるべきだということを訴えている。
だから全社一致してことを進めることになり、
能率が上がるのである。
 
 
うまくいきつつあると思われる広ガスたかたは、
綱領、基本姿勢というものをもって、
社長は再々記憶喪失になりながら、
それでも都度根底を振りかえりながら、
こうあってほしい、
かくあるべきだということを訴え、
価値観のすりあわせを行っている。
全社員でことを進め試行錯誤を続けているので、
必ず能率が上がると信じることが出来るのです。

2009/12/01 松翁論語 (PHP研究所) 12月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
七〇一 松翁ある人に次のように言われた
 
 日本の国家経営は、
論議多くして決断がない。
したがって実行力もない。
それが物事を渋滞させて、
何ごともコストが高くつくことになっている。
 
 
これまでの政治はまんま、
チョー不採算。
政権交代しての「事業仕分け」では、
「議論少なくして結論速し」
私はいいことだと思っています。
このやり方が良いと言うことではなく、
変化が早いのがいいのです。
間違ったと気づけば変ることが大切、
環境は刻一刻と変化してるのですから。
橋下大阪府知事の変わり身の速さはいいですね。
勝ち残る民間企業の条件の一つです。
幹は変えませんよ、枝葉です。

2009/11/26 松翁論語 (PHP研究所) 11月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六九六 松翁ある人に次のように言われた
 
 電灯会社の職工としての六年間で、
仕事に行った先の各家庭の状況、
商店、会社の人の使い方を見聞きして覚えたことが、
一種の学問になった。
世相、人心機微のいくぶんかを、
知らず識らずのうちに覚えこんでいた。
 
 
「知らず識らずのうちに」
と、松下さんは言われるが、
吸収し、学び成長する人の潜在意識と、
同じことをしても、
ただそれだけで終わってしまう人の潜在意識はまるで違う。
表面的には知らず知らずでも、
潜在意識はちゃんと知っているです。
潜在意識へのすり込みは習慣しかないと言われおり、
イエローハットの鍵山さんは「凡事徹底」と言われています。

2009/11/25 松翁論語 (PHP研究所) 11月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六九五 松翁ある人に次のように言われた
 
かりにある国がいちばんいい政治をやっているのであれば、
代わってその国に政治をやってもらう。
そして税金の一部をロイヤリティーとして支払う。
それでも国費が三分の一になったら、
国民は得である。
われわれ経営者はそれをやっている。
 
 
社長は現場で働いてないものね。
企業の政治だけやってロイヤリティーだけもらってます。
細かい話だと、
ダスキンやアルソックとの提携はそう言うこと。
ダスキンやアルソックは一番いい政治(経営)なので、
サービスを提供してもらいます。
広ガスたかたはそれをやっているのです。

2009/11/24 松翁論語 (PHP研究所) 11月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六九四 松翁ある人に次のように言われた
 
 危機に直面して、
われわれが発想の一大転換をする。
日本はきわめて経済的にできている国家である、
また良質の国民である、
だから模範的な政治ができると言うことを、
はっきりと意識し直して、
再出発する転機にきている。
 
 
まさに今の時代にピタリとはまるお言葉です。
松下さんは予言者のようですね。
実は、
いつの時代も混沌として混迷していると言う証明でしょう。
・・・・バブルのときだけは違ってましたね。
あれは日本の歴史上に、
さんぜんと輝く奇跡だったのかもしれません。

2009/11/23 松翁論語 (PHP研究所) 11月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六九三 松翁ある人に次のように言われた
 
 賢い人もそうでない人も、
力の強い人間も弱い人も、
さまざまな人を自然はつくっている。
われわれは自然に従わなければならない。
人為でみな同じような人間にしようとか、
知識だけは同じにしようなどとしてはいけない。
 
 
こう書かれると怖くなりますよね。
結果の平等とはこう世界を生むのです。
ある時期の学校教育がそれを目指していました、
「ゆとり教育」なんてのがあった時期です。
世の中は繁栄する企業もあれば、
倒産する企業もあるのです。
当たり前なのです。
怖ー。

2009/11/22 松翁論語 (PHP研究所) 11月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六九二 松翁ある人に次のように言われた
 
 腹を立てなくてもよいこと、
むしろ喜ぶべきことに腹を立てている。
感謝の心を忘れている自分に気づいたら、
熱が下がって病気が治った。
 
 
ものすご~く実感。
本当に病気治っちゃいますものね。
精神衛生上、問題抱えていると、
小さな器がさらに小さくなり、
感情がすぐにオーバーフロー。
・・・・・・さらに病気も進みます。
まじっス。

2009/11/21 松翁論語 (PHP研究所) 11月21日


松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六九一 松翁ある人に次のように言われた
 
 成功する小売屋さんは、
たいてい奥さんがしっかりしている。
いい奥さんだなと思うところは、
必ず成功している。
 

男って奥さん次第で変わるんです。
私がちゃんと社会についていけてるのは、
妻のおかげ。
元々しっかりしてる人は、
それはそれで大丈夫、問題ない。
私の場合、
元々チョーいい加減で、
自分以外には無関心。
・・・・・・よくここまで来れたものだと、
我ながら思います。
本当です。

2009/11/20 松翁論語 (PHP研究所) 11月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六九〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 どんな人でも、
使い方如何(いかん)で役に立つ
 
 
本当ですよ、
必ず役に立つんですから。
かんたんなことです、
ただ時間をとられたり、
パワーを必要としたりするだけです。
・・・・・・・誰でも知ってるくらい簡単ですけど、
時間をとられたり、
力を奪われたくなかったりする人が多いので、
役に立つまで育てないのです。
そこまですることは大変なのです。
それができる人は、
やはり大した人です。

2009/11/19 松翁論語 (PHP研究所) 11月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八九 松翁ある人に次のように言われた
 
 先輩は先輩らしいものをもたねばならない。
下位者に適当にものを与えなければいけない。
物を与えることができなかったら、
笑顔ややさしい言葉、
ねぎらいの言葉を与えるということがなければいけない。
それなくして人をうまく使うと言うことは絶対にできない。
 
 
ここは反省することが多い。
感性が乏しく気がつかない・・・。
言われて気づくことが多いのだ。
磨きます。
少しずつでも確実に磨いて行きます。
そして、10年後におどろいて下さい。

2009/11/18 松翁論語 (PHP研究所) 11月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八八 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間の欲望は生きる力である。
これを抑えるのではなく、
適当に欲望にとらわれることを戒めなければいけない。
 
 
ここからスタートしなくては人生は楽しくない。
特に物欲は大切です。
しかし、
何歳になっても個人の物欲だけでは問題ですよ、
ホリエモンさん。
家族のために、会社のために、
社会のために、自然環境のためにと、
欲望も成長しなくてはね。
私の欲望も少しずつ成長中。

2009/11/17 松翁論語 (PHP研究所) 11月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八七 松翁ある人に次のように言われた
 
 政治は、
適当に国民の欲望をかなえつつ、
適当に欲望にとらわれることを戒なければいけない。
 
 
大事。大事。
先日のメールに書きました。
経済のバランスのよい人の一票と、
よくない人の一票も、
選挙では同じ重み。
ですから政治も、
国民の多数決だけに振り回されてはいけない場面もあるのです。

2009/11/16 松翁論語 (PHP研究所) 11月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八六 松翁ある人に次のように言われた
 
 願望の達成と言うものは、
その強弱に応じて成り立つ。
徹底的に強かったら必ず成功する。
正しさの願いは、
正しいものでなければならない。
 
 
だから広ガスたかたの理念は“健善”。
変な字ですけが、
わが社での共通文字。
“正義の道”のことです。
「願望達成の思うの強さは“徹底的”である。
 しかし成功できない」
と言う人がいます。
なーんでか?
それはね、
あなたが正しいと思っていることは、
世間とズレがあるからです。
何が正しいか?
価値観の勉強からはじめてください。
 

2009/11/15 松翁論語 (PHP研究所) 11月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八五 松翁ある人に次のように言われた
 
 言葉が上手だとか言い回しが上手だとかいう技術以上に、
こんなにいい商品なのだから売りたい、
買ってもらいたいという熱意があれば、
相手に感動を与えることができる。
そこに縁が結ばれ、
商売が成り立つと言うことがある。
 
 
営業テクニックや言葉なんてどうでもいい。
本当に“熱意”があればそれだけで・・・・・・
・・・・・・・は、やはりよくない。
「熱意が本物なら、勉強しろ」
熱意のない言葉巧みは薄っぺら過ぎて、
結果、信頼を失うことになる。
言葉も通じない熱意は、
お客様が疲れるので長い付き合いがつらくなる。
熱意一番、技術は二番。
だけど、
本物の熱意は技術をダブル一番にする。
と思うよ。

2009/11/14 松翁論語 (PHP研究所) 11月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八四 松翁ある人に次のように言われた
 
 世界的乱世である。
健全な肉体をもっている者は、
老人たると青年たるとを問わず、
国難に殉(じゅん)ずるというような心意気をもって、
それぞれの仕事を遂行しなければいけない。
 
 
“国難に対しての心意気”
ここが今の日本で共有できるのかな?
何に対しても“無関心”世の中では、
国難に対しても当然“無関心”。
世界的な乱世の中での、
零細企業の生き残りは、
全社一丸は当たり前。
当たり前のことが苦しみながらでも、
仕方なくでもいい、
できた企業だけ生き残る。
 

2009/11/13 松翁論語 (PHP研究所) 11月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八三 松翁ある人に次のように言われた
 
 わが社はこういうような経営の基本理念をもってやっていくのだ、
というものがあれば、
たとえどういう問題が起こっても、
その経営の基本理念に基づいて、
打つ手は瞬時に出てくる。
 
 
瞬時とはなかなかいきません。
が、
「問題が起こったときに、
 基本理念に立ち返り、
 広ガスたかたの価値観で考え直していきます」
何かあるたびこれを繰り返し、
上司とも相談をしていく。
20歳代から続けていれば、
40歳を越えるころには、
瞬時に出てくるようになるはずです。
 ・・・・・きっと。

2009/11/12 松翁論語 (PHP研究所) 11月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八二 松翁ある人に次のように言われた
 
 意識の大逆転が、
あらゆる改革の出発点である。
 
 
「その通りだ」と力を入れて言おうが、
「左様です」とさらりと言おうが、
誰が言おうが、
出発点は、意識の改革。
・・・・・・これができたら、
80%完了。
90%以上と言えるかな。
実はそれくらいこれが大変なのです。
時間も力も必要です。
意識教育だけでは変わりません。
実践教育も重要で、
意識の大逆転と共に行動も大きな変化がでます。
価値観が合わないことで、
退社する人も出てくるのは残念なことです。
・・・・が、
引きずるとお互いが不幸になるし・・・・・、
仕方ないことなのでしょう・・・・・・。

 

2009/11/11 松翁論語 (PHP研究所) 11月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八一 松翁ある人に次のように言われた
 
 われわれの経済活動のため、
さらに広く言えば、
国民のよりよき共同生活のために、
政治にものを言うことが大事である。
 
 
政治にものを言うことはとても大切です。
ほんとにそう思います、
だから選挙には必ず行きましょう。
しかし、
私は特定の政治家を、
人ありきで応援することもしません。
党のしがらみ政治も何とかしてほしいものです。
議員であり続けるために、
大きいものに巻かれていては正しい政治になりませんものね。
 

2009/11/10 松翁論語 (PHP研究所) 11月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六八〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 現実の国難には、
お互いの国民は真剣に取り組んでいかなくてはならない。
ただ、とどのつまりは、
結論は大丈夫だという大きな安心感に立ってよい。
日本は非常に国運が強い国だからである。
 
 
これを勘違いしている人がいるから困るのです。
“日本は非常に国運が強い国だから安心だ”という思い込が、
「何もしなくても安心」と言う油断につながり、
国に対しての無関心を生んでいます。
またそんな国民が多いのです。
“何もしなくても安心”では無く、
国運が強い国が後ろに控えてるのだから、
思う存分取り組みなさいと言うことです。
企業と社員にも同じことが言えますね。

2009/11/09 松翁論語 (PHP研究所) 11月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七九 松翁ある人に次のように言われた
 
 日本の民主主義は、
経済性を中心に考えていきたい。
そうすれば、
自由と平等がどれだけ重要であるかを理解できるだけでなく、
経済性が付与された好もしい社会が生まれるにちがいない。
 
 
本当に重要なところだ。
現在の民主主義は“結果の平等”に偏ることが多々ある。
経済とは条件の平等であるから、
同じ業種なのに繁栄する企業もあれば、
倒産する企業もある。
これが正しい“民主主義”だ。
黒字企業の割合は少ないそうだが、
選挙では、
経済バランスの良い人も、
経済バランスの良くない人も同じ一票。
だとすると、残念なことに、
日本の民主主義は、
経済性を中心に考えられて無いことになる。
・・・・のかな?

2009/11/08 松翁論語 (PHP研究所) 11月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七八 松翁ある人に次のように言われた
 
 一国の将来を卜(ぼく)するときには、
その国の、今、政治を担当している人が、
百年先、二百年先に、
こういう国家をつくるのだという、
目標をしっかりもっているかどうかである。
 
卜(ぼく):占う(と言う意味だと思いますよ)
 
 
鳩山首相は過去をぶち壊す役目なのかな?
この数十年の政治担当者は百年先、
二百年先は考えてなかったように思う。
総理大臣というよりも官僚かな?
日本を支えてきた官僚政治という旧型車は、
完成の域に達し、
新型車にモデルチェンジするのかもしれない。
旧型の生産ラインをぶち壊し、
新たな生産ラインを創造する。
まさに、その時代なのかもしれません。
日本も世界も過渡期です。・・・・かもね

2009/11/07 松翁論語 (PHP研究所) 11月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七七 松翁ある人に次のように言われた
 
 世の中には変わってはならないもの、
変えてはいけないものがある。
そして、一方日進月歩で変化していくもの、
変えなければならないものがある。
両者が適切に存在しなければならない。
 
 
笑っちゃいますけど、
若いころには分からなかったのです。
歴史上の偉人、偉大なる経営者の本なんて、
読む気すらありませんでした。
時代に則した成功があるのだから、
昔話を聞いても仕方ないと考えていたのです。
しかし、成功には法則がありました。
その法則にしたがって、
時代に合わせ変化し続ける戦略を組み立てること。
幹と枝葉みたいなものでしょうか。
私は29歳のときに、
「ナポレオンヒル」できっかけをつかんだのです。
それから遅まきながら本を読み始めました。
当時知らない言葉オンパレード、
今は少し理解してきました。

2009/11/06 松翁論語 (PHP研究所) 11月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七六 松翁ある人に次のように言われた
 
 シワがよるということも進歩である。
髪が白くなるということもまた進歩である。
 
 
成長の歴史です。
生きてきた証、
経験の積み重ねですね。
大切なものが一つだけあります。
「目力」(めじから)
最近、感じていることがあります。
多くの経営者とお会いさせていただく機会があるのですが、
「目力」と“経営意欲”?成長意欲かな?本気で生きる意欲かな?
なんて表現するとしっくりくるのかわかりませんが、
比例しているように思うのです。
90歳を超える尺八の師匠にはまだそれを感じます。
そんな人生を歩みたいものです。
 

2009/11/05 松翁論語 (PHP研究所) 11月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七五 松翁ある人に次のように言われた
 
 あるものは進み、
あるものは進まないという、
調和を欠いた姿が、
恐ろしい結果を生んでいる。
 
 
広ガスたかたの現在の組織は前進する組織です。
完全な姿とはとてもとても言えませんが、
前進しながら隊列を整えつつあるところでしょうか。
5年前は調和を欠いた組織だったように振り返ります。
そのまま時間だけが経過していたとしたら、
・・・・数年先を考えると恐ろしいことです。
私たちは2010年春、
3名の新たな推進力を得ます。
混沌とした社会を切り裂きながら進むのは、
広ガスたかたです。

2009/11/04 松翁論語 (PHP研究所) 11月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七四 松翁ある人に次のように言われた
 
 政治が国民に甘えている。
しかし、始末が悪いのは、
国民も政治に甘えていることだ。
 
 
なるほど、
日本は傷をなめあう国家と言うことですね。
政治も国民も塩を持って傷に摺りこまなければ、
本当の意味での完治はない。
たしかに始末が悪い。
官僚の一部?に、
自分のことしか考えない人がいること?
官僚の年金や、
住宅は優遇されまくってるもんなー。
国民だって、
目先で得しそうな法案には反対しないし・・・・。
ダムとか道路の建設は、
国民の利益と建設業界の利権に、
政治が絡んで、
何が“健善”(正義の道)なのかわかりにくい、
複雑な構図だし・・・。
 

2009/11/03 松翁論語 (PHP研究所) 11月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七三 松翁ある人に次のように言われた
 
 なるほど、
なるほどとそのときは思うのだろうが、
ほんとうにわかっていないから、
それでおしまいになってしまう。
 
 
多いな。
実に多い。
「なるほど」
って言葉は単なる口癖かと思ってしまう。
だから癖になるくらい継続して繰り返さないと身につかない。
・・・・・だから空手、尺八といつも持ち出すが、
それくらいしか持ち出すものがない。
残念。

2009/11/02 松翁論語 (PHP研究所) 11月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七二 松翁ある人に次のように言われた
 
 成功するまでやる。
成功するまでその志を変えない。
きわめて簡単なことだけれど、
往々にしてそれができない。
 
 
ここは自信があります。
って言うよりも、
ここしか勝負できないのです。
空手・・・・・・同期の中では勝てないほうでした。
尺八・・・・・・「センスある」なんて、
        乗せられてはじめましたが、
        7年?くらいほぼ上達なし。
どちらもあきらめないことだけで形作ってきました。
・・・・・・・ってよりも、
ずーと続けてると周りが勝手にやめていくから、
最後は一人勝ち。(狭い世界だけどね)
毎日メールも7年目?8年目かな?
 先日中国新聞にでてました。
二度目の世界シニア・チャンピオンになった、
真野大先輩。
重量挙選手時代に何かと声をかけていただきました。
なんと、68歳。・・・・・まだ続けてたんですね。
日本では埋もれるくらいの成績でしたが、
この年まで現役の選手なんてほぼいません。
もう一度チャンピオンになったら、
世界の殿堂入り。
頑張ってください。
うどん屋さんやめたのかな?

2009/11/01 松翁論語 (PHP研究所) 11月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七一 松翁ある人に次のように言われた
 
 世の中が安定していれば、
どうしても大きなところに負ける。
しかし混迷混乱していれば、
小さなところにもチャンスがある。
 
 
リーマンの破綻と言う大混迷、
大混乱の時代。
自動車業界では、
アメリカのビッグ3が大ピンチです。
日本では?
トヨタがハイブリッド車を販売しまくっています。
・・・・・・・・が、
ホンダはトヨタについでハイブリッド車で販売を伸ばしていますが、
なんと黒字を出しているのはホンダだけでした。
・・・・・・とは言っても、
超世界企業の大小ですので、
私たちには雲の上。

2009/10/31 松翁論語 (PHP研究所) 10月31日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六七〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 ぼくの人生は、
いわば死に直面して生き続けてきた人生ですな。
こんなに長く生きてこられた。
不思議ですな。
運命ですな、これは。
 
 
本物経営者の多くが感じていることでしょうね。
私はまだまだ中途です。
昨日のメールの最後の言葉、
“運命”を解説しようかしまいかと、
迷いながらしませんでした。
運命がめぐってきたので今日します。(偶然)
 「“運命”とは乗っかるものではなく、
  たぐり寄せるものです」
“運命”そのものを自分の人生に乗っけてしまうのです。
“運命”は私しだいです。 

2009/10/30 松翁論語 (PHP研究所) 10月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六九 松翁ある人に次のように言われた
 
 将来人を使おうと思えば、
まず人に使われなさい。
 
 
使う立場になったときにはじめて、
部下の態度を見ながら気づくので、
難しいことです。
もっと早く気づいていればと思うのです。
しかし、
もっと早く気づいていればと思った人は、
それでもセーフ。
その立場になれたのだから。
人によっては、
使われることに抵抗示しすぎて、
いつまでたっても使われる立場の人も少なくありませんね。
体育会系の良いところは、
「先輩に使われることに体がなじんでいるから」
と言うのもありますね。
そして将来は使う立場?
・・・・・それは実力と運。

2009/10/29 松翁論語 (PHP研究所) 10月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六八 松翁ある人に次のように言われた
 
 こっちが誠心誠意の熱意をもって話したら、
案外人は聞いてくれる。
 
 
「思いのたけを熱意の限り」と、
腹をくくって話してみたら案外すんなり聞いていただけた。
と言う経験があります。
皆さんも少なからずあるのではないでしょうか?
真剣に生きていれば若い人はその人生経験なりに、
年齢を重ねればその年齢なりに崖っぷちを体験していて当たり前です。
崖っぷちは成長加速させてくれますね。
・・・・・・崖っぷちに立つのはいやなことだけど。

2009/10/28 松翁論語 (PHP研究所) 10月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六七 松翁ある人に次のように言われた
 
正しいことだけでは、
人を納得させることはできないときもある。
 
 
広ガスたかたの価値観でもっとも大切にしている言葉は、
「健善」です。
正義の道のことです。
正しいことだけで人を納得させることはできる。
・・・・・・・・・分けないですよね。
実は本当のことです。
しかし、あえて広ガスたかたでは、
「健善」を大切にしています。
あくまでも、「あえて」なのです。
そうしておかないと現在の中途半端な価値観共有は、
例外的な正しくなくても良い所の線引きが、
人それぞれになるからです。
現在はその例外的なところの判断を、
「社長がする」と言うことにしています。

2009/10/27 松翁論語 (PHP研究所) 10月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六六 松翁ある人に次のように言われた
 
 人多くして人少なし。
 
 
生意気ですけどそう思います。
本物の人として生き行く人をつくるのが、
親としての役目、
経営者としての役目。
と、
中途半端な人間がそう考えるようになってきました。
少しだけそう考えるようになったのは、
すでに人生の後半に入っているからでしょうか。

2009/10/26 松翁論語 (PHP研究所) 10月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六五 松翁ある人に次のように言われた
 
 今からでも決して遅くない、
と確信をもって始めたい。
 
 
世界に名をはせるような人の多くは、
努力だけではなく、DNAに刻み込まれたもののような、
もって生まれたものも必要だと思うのです。
しかし、その地域でだったり、
ある特定の世界であったりの場合のほとんど。
と言うよりも私は例外なくと信じており、
努力がすべてと言い切りたいのです。
わが社にもいます。
昨年、福岡国際マラソンに出場した岩見さん。
県北のランナーの中では有名です。
上杉君は100キロマラソン完走目指してトレーニングを続けています。
小田君もフルマラソンを目指しています。
地西君・・・・は続くかな?がんばってね。
森信三先生の本では40歳までがベストと書かれています、
確かに早いにこしたことはありません。
でもね、あえてはっきり宣言できます。
「何歳からでも関係ない。
 始めた人の勝ち。
 続けた人の勝ち。」

2009/10/25 松翁論語 (PHP研究所) 10月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六四 松翁ある人に次のように言われた
 
 一日一日が勉強。
一日一日知らないことを覚える。
一日一日これ発見である。
 
 
おそらく2003年、何月から送信し始めたのでしょう?
毎日メールにコメントを書き込み送信し始め、
もう6年になるのですね。
私にとっての一日一日はこうして積み重ねてきました。
三週間ドイツからメールしたこともありましたが、
最近そんな場合はまとめて送信してます。
「継続は力」
私は長く続けている、
空手や尺八を例に出すことがあるのですが、
このメールもそろそろ例として使っても良いのでしょうか?
まだまだ内容が薄っぺらすぎですね。

2009/10/24 松翁論語 (PHP研究所) 10月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六三 松翁ある人に次のように言われた
 
 ある散髪屋さんに怒られた。
「あんたの顔輪看板や。
 その看板が悪かったら、
 あんたんとこの製品も悪う見える。
 それではいかん。
 ちゃんと散髪をせんといかん」
とね。
 
 
これは常に意識しています。
安芸高田市のすべての人が、
私のことを知っているはずはありません。
しかし、あえて私はすべての人に知られていると言う、
意識を持つようにしています。
自意識過剰ではなく、
自分自身の素行を注意するためです。
私が何か大きな問題や事件を起こし、
新聞やテレビで報道されたらどうなるか。
私の顔はしらなくても会社は知られていますので、
一気に信用を失ってしまいます。
幹部や管理者、
すべての社員が意識すべきことだと考えています。

2009/10/23 松翁論語 (PHP研究所) 10月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六二 松翁ある人に次のように言われた
 
 本当の試験と言うのは、
数字ができるとかできないとか、
英語の点数がいいとか悪いとかではなく、
人にどういう親切をしたか、できるか、
そういうものでないといけない。
今の試験では“人間”はわからない。
 
 
私は、ここは自信があります。
本当の得点が高いと言うことではまったくありません。
自信を持っていえることは、
 「数字や英語の試験では、
  まったく評価に値しない人間である」
と言うことです。
本当の評価はもっか上げていくべく修行中です。
「早く“人間”になりたい」ものですね。
古すぎて若い人にはわからないフレーズでした。
「悪しからず」、ポテトチップス・・・・・これも古い。

2009/10/22 松翁論語 (PHP研究所) 10月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六一 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は婦人解放をした。
家庭電気器具をつくって普及し、
日本の婦人に遊ぶ時間、
楽しむ時間を提供した。
 
 
現代社会では遊ぶ時間どころのお話ではない。
文化生活についていくために使うお金が必要となり、
共働き家庭が増えている。
社会のスピードが速すぎ、
人間の能力が追いつかないくらいだ。
精神的なゆとりがなく心の病気も増加中。
松下さんに続く神様が出てこなければ、
人類は病気だらけになったりして・・・・・。
・・・・・笑えないな。
私も含め多くの経営者は、
社員の幸せと豊かさを求めつつも、
現代社会を生き抜くため縛りをつくりまくっているものなー・・・。

2009/10/21 松翁論語 (PHP研究所) 10月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六六〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 三つの鉄のかたまりを溶接すれば一つになる。
けれども人間はそうはならない。
どうしても一つにならない。
ただ、
理解をもって相寄るということはできる。
 
 
実行しているのとは違いますが、
私たちはこのことを知識として理解しています。
なぜなら500年前安芸の国吉田にて、
毛利元就が三矢の教えを説いことを知っているからです。
理解をもって相寄り毛利本家を支え、
一つの目的を遂げようとしたから、
徳川家に長州へ追放された毛利家は、
徳川家をも超えた、
明治維新の中心的存在になったのでしょう。
余談ですが、今「毛利は残った」と言う、
字が小さい本を少しずつ読んでるところです。
・・・・・進まないんです・・・・なかなか・・・。

2009/10/20 松翁論語 (PHP研究所) 10月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五九 松翁ある人に次のように言われた
 
 家康も私がしたとおりやったら失敗するだろうし、
私も家康のしたとおりやったらやったら失敗する。
 
 
深く、むずかしい。
小山社長は「真似は最大の想像」と言われています。
実は、どこまでもどこまでも、
真似だけでよいと言うわけではないのです。
独自をあせっては失敗するのです。
「鳴かぬなら、鳴くまでまとうホトトギス」家康
「鳴かぬなら、それもまたよしホトトギス」幸之助
家康と松下さんの成功のやり方は違っていました。
どちらも最後は自分だけの独自のやりかたでした。
最後だけ真似してもだめですね。
というより、最後だけ真似したら失敗するに決まっています。
ひょっとすると途中までのやり方は良く似ていたりして。

2009/10/19 松翁論語 (PHP研究所) 10月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五八 松翁ある人に次のように言われた
 
 羊の本質をはっきりつかんだ人でないと、
羊飼いになっても成功しない。
 
 
犬の本質をはっきりつかんだ人でないと、
犬を飼っても・・・・・・・。・・・ですね。
しかし、犬はまだいいんですよ。
飼われている家が社会で、
しかもほぼ一代限りですから。
たとえば人間社会では、
企業は代々脈々と引き継がれるべきです。
が、一代限りの企業が実に多いのです。
企業として人としての本質をつかんで人材の育成ができていないのだと考えます。
本質が簡単にはつかめないから、
ずーと、修行なのですけどね。

2009/10/18 松翁論語 (PHP研究所) 10月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五七 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分の体は大事だから大事にする。
そういう心持で隣の人も大事にしてあげる。
 
 
このことは社会の一員として成功するための基本。
・・・・・ではありますが、
勘違いしている人も多いところです。
「盗人に追い銭」と言うことわざがありますが、
隣の人が善人か悪人か?
分からなければ単なるお人よしです。
実は判断のハードルはけっこう高いのです。
善悪ほど極端ではなく、
価値観レベルでの判断なので、
自分の価値観をしっかり高めておかなければ、
判断がつきません。
・・・・・・だから多くの人が勘違い。
修行。修行。修行。
そして、「隣の人も大事にしてあげる」

2009/10/17 松翁論語 (PHP研究所) 10月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五六 松翁ある人に次のように言われた
 
 身につまされる立場に立ってみると、
はじめて価値判断ができる。
 
 
「会社は絶対つぶれない」
「お金は天から降ってくる」
と考えていると正しい価値観は身につかない。
「そんなこと考えてません」
と頭の中でつぶやいたあなた、
行動と、その言葉が一致してませんよ。
そんな人に限って、
「会社がつぶれる」なんて考えるのは、
マイナス思考だとおっしゃっるのです。
そんな人を私はノー天気思考と言ってます。
自分で借り入れをして経営したら分かることですが、
そこまでしてチャレンジする人も多くはありません。

2009/10/16 松翁論語 (PHP研究所) 10月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五五 松翁ある人に次のように言われた
 
 聞きやすいこと、甘言ばかりでは、
真実は伝わらない。
 
 
やっとですね、
本音で言えるようになったのは。
社長に就任したときは組織の中で一人ぼっちでしたからね。
先代との経営方針も違ってましたので、
本当に孤立してたんです。
この数年で本音のコミュニケーションのできる組織になってきました、
理念(目的)と価値観(手段)が共有できてきたからです。
重要なお話をします。
ここまで組織が成長しているにもかかわらず、
今も、部下に遠慮している幹部、管理者は、
ポジションをしっかりとキープする努力をしてくださいね。
耳心地良くありません、
甘言もありません。
真実です。

2009/10/15 松翁論語 (PHP研究所) 10月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五四 松翁ある人に次のように言われた
 
 不平は、よそで言わずにうちで言う。
この一事さえ知っていたら間違いない。
 
 
確かに。
しかしこの一事を知っている人は一握りだ。
だから多くの人は平凡に終わる。
平凡であることに満足してしまっているから、
多くの人は本人も周りの人も、
本当の実力に気づかないままの人生で終わってしまう。
もったいない。
実にもったいない。
生まれながらに持っている封筒を、
森信三先生の言われるように、
できることなら40歳までに開封しょうよ。
40歳を超えてからだって問題ない、開封しょうよ。

2009/10/14 松翁論語 (PHP研究所) 10月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五三 松翁ある人に次のように言われた
 
 歳(とし)をとったからといって、
人間は必ずしも賢くなれない。
 
 
人間は障害をのり越えた分だけ賢くなります。
ある人はずる賢くもなります。
価値観次第です。
価値観って大切ですねー。

2009/10/13 松翁論語 (PHP研究所) 10月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五二 松翁ある人に次のように言われた
 
 社長を使う人がこの会社に十人できたら、
この会社は無限に発展する。
上司が部下を使うのは普通の姿、
部下が上司を使うことが大事である。
 
 
なんと、
このことを勘違いしている人がいるようです。
部下が上司をアゴで使うと言う意味ではありません。
上司が部下に「こうしなさい」と言うと指示です。
部下が「こうしたいのですが」と言ってきた、
上司は「そうしてください」と答えました。
上司は指示をしたのではなく、
そのことの責任だけを負うのです。
部下が上司を責任を使って行動を起こせたわけです。
・・・・当たり前のお話でした。

2009/10/12 松翁論語 (PHP研究所) 10月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五一 松翁ある人に次のように言われた
 
 衣食足らなくても、
礼節を知る人はいる。
 
 
逆を言うとわかりよいですね。
衣食が足らなくなると、
人間は心も貧しくなってしまうのです。
広ガスたかたの目指しているのは「社員の幸せ」です。
そのためにもっとも大切なことは何か?
絶対つぶれない会社、
100年続く会社をつくること。
社員とその家族の暮らしを安定させることです。

2009/10/11 松翁論語 (PHP研究所) 10月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六五〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間から、
いろいろな枷(かせ)みたいなものを取ってしまったなら、
世の中は滅茶苦茶(めちゃくちゃ)である。
 
 
これにはムッとするようなことがありますね。
子供を教育しない親に言いたい。
「躾は、手枷、足枷だ」(しつけは、手かせ、足かせ)
自由奔放に育てることは否定しない。
最低限の躾は前提です。
前提なしの自由奔放は、人まで殺すんですよ。
実は、
社会人だっておんなじです。
社会人教育の前提だって、
「手枷、足枷」なのです。
前提あって個性です。
個性と善悪、是非は違います。
善悪、是非は前提です。

2009/10/10 松翁論語 (PHP研究所) 10月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四九 松翁ある人に次のように言われた
 
 先輩必ずしも、
すべてにおいて当り得ているとは考えられない。
 
 
私は小さいころからひねくれていましたので、
周りの人がいっていることには常に裏があると考えてました。
ひどいガキですね。
だから自分で考えてたんです。
・・・・思い出しました。
中学一年のとき、
先生から、英単語を覚えなさいと言われ反発してました。
理由。
英単語にはローマ字のような規則性があると思っていた私は、
どうせそれを教えてくれるのだから、
今苦労して覚えてもバカらしい。
と本気で考えてました。
・・・・・・・気づいたときは完全に置いてきぼりです。
お馬鹿とは私のことです。
小学生のとき算数の時間、
教科書とは違う平均点の求め方を自分で開発し、
黒板に計算式を書いたときは、
先生におどろかれたということもあります。
(フォローも自分でしておきます)
今は、「素直」を演じながら自分でも考えるようにしてます。

2009/10/09 松翁論語 (PHP研究所) 10月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四八 松翁ある人に次のように言われた
 
 社会を構成する一員である以上、
自分の気ままな考えだけで、
事の是非善悪を論ずることは許されない。
 
 
本当に許されない。
そう考えるようになって初めて「素直」の入り口に立ちました。
周りからは、
「社長は気ままな考えを押し通す」と思われています。
そう思われていて当たり前なのです。
私は立場上、会社の中だけであっても、
すべての社員さんたちよりも、
たとえ一歩でも前を歩いていなければならないのです。
前を歩くと言うことは「未知」を誰よりも先に知ることです。
私にとっての未知は、
社員さんにとってはもっと未知のことですから、
簡単に納得できなくて当たり前です。
遭遇したときは「未知」でも、
後に「なるほど」と言われなくてはお話になりません。
ですから、
私が初めて「素直」の前に立ったのは、
正義の道を守ろうとしたときからなのです。
我が社では「健善」と言っています。

2009/10/08 松翁論語 (PHP研究所) 10月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四七 松翁ある人に次のように言われた
 
 少々間違っても、あとへ戻ればいい。
気がついて戻ったらいいのだから、
そう心配はいらない。
 
 
そうです。
どんどん結論出しましょう。
「考えてる途中です」って言う人は、
一生考えてます、結論出しません。
さっと結論出す人は、
間違ってたわかったら結論出し直すのです。
部下が増えれば増えるほど、
「朝令暮改なんて関係ねー」です。
建設中のダムだって中止するんですよ。

2009/10/07 松翁論語 (PHP研究所) 10月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四六 松翁ある人に次のように言われた
 
 一万回、碁を打ったらだいたい初段になれるという。
素直な心の初段になるには、
一万回、それを念じなければならない。
 
 
新人の地西君。
毎日お客様を訪問し、
広ガスたかたが何者なのかをお知らせしています。
2ヶ月経ちました。
先日どれだけ上手になっているかと期待しながらロープレ実行。
・・・・・・・・。
「話の内容、話し方がこの2ヶ月で変化した?」
「最初と同じです」
・・・・・・・・。
常に疑問を持ちながら、
どこまでも完成はないと言う、
謙虚さをもちながら進まないと成長はありません。
一回一回これではどうかとチャレンジして行こうね。

2009/10/06 松翁論語 (PHP研究所) 10月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四五 松翁ある人に次のように言われた
 
 共同の生きがいを持たない家庭は、
非常に寂しく、不幸だと思う。
 
 
私もそう思います。
夫婦で価値観をすり合わせることが大切で、
それをしないと夫婦と言う形態をもつ、
個人と個人になってしまいます。
会社で理念を共有するように、
家庭で生きがいを共有し、
価値観をすり合わせながら到達に向かう。
押し付けるだけでなく、聴かなくては。

2009/10/05 松翁論語 (PHP研究所) 10月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四四 松翁ある人に次のように言われた
 
 一家をもてば、
協力して生きがいをつくっていくことが非常に大事。
 
 
人はある年齢に達すると結婚をして、
家族を持つことが大事なんですよね。
結婚しない人も増えてきてますが、実は、
 「協力して生きがいをつくっていく」
と言う人生にとって重要な経験をしないことになってしまうのです。
成功への道を閉ざしたとは言いませんが、
遠廻りかも、と言えるのかもしれませんね。

2009/10/04 松翁論語 (PHP研究所) 10月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四三 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間はすべて運命付けられているのだとも考えられる。
この運命はけしからん、
自分は日本人に生まれてきたことはけしからんと思っても、
やはり日本人であることを承認せざるをえない。
 
 
稽古し、修行を続けると少しずつですが見えてきます。
「どんなに頑張っても、
 もって生まれたものを入れ替えることはできない」
まさに運命をせ背負っています。
が、「運命通りに生きなさい」とは違うのです。
「オリンピックで金メダルを取れ」と言われると、
DNA(運命で決められている)+努力のどちらがかけても無理でしょう。
しかし、
「社会で認められる人間になれ」と言われると話は別。
DNAの承認+努力で十分です。
私は運動能力も音楽も一流としての才能はありませんが、
継続のみで、空手4段、尺八準師範にこぎつきました。
「運命を認め、人生を変える」
これは人間にとって大切なところですね。

2009/10/03 松翁論語 (PHP研究所) 10月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四二 松翁ある人に次のように言われた
 
 人にはいろいろな体質がある。
それをいちいち気にやんではならない、
素直にこれを承認しよう、
と思うようになった。
 
 
承認することは大切なことですが、
なかなかできません。
松下さんは許容しようとは言っていません。
承認しようと言っているのです。
にもかかわらず、
承認すらなかなかできないのです。
器の問題ですね。
稽古。稽古。稽古。
修行。修行。修行。

2009/10/02 松翁論語 (PHP研究所) 10月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四一 松翁ある人に次のように言われた
 
 今、世界は混沌(こんとん)としている。
その原因は、
どこの国でも人間把握ができていないからである。
 
 
まざりあってはっきりしていないと言うことですね。
日本も何かあると「人権」と言う言葉がすぐ出てきます。
私は、国民一人一人がIDナンバーを持てばよいと思うのですが、
これも人権問題にされてしまうようです。
先日テレビでやってましたが、
住民台帳上での100歳以上のお年寄りの、
半数近くだったかな?
役所では安否すらつかめないのだそうです。
このままいくと、
住民台帳上での150歳以上のお年寄りがたくさん出てくるそうですよ。
混沌とするはずですね。

2009/10/01 松翁論語 (PHP研究所) 10月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六四〇 松翁ある人に次のように言われた
 
中小企業こそ国の中心である、
国のかなめである。
その中小企業の育成に、
政治の重点をおかなくてはならない。
 
 
現在の政治の中心は、
「マニフェスト」実現のようです。
何が重要なのかよりも、
「マニフェスト」に何を書いたかのほうが大切なのでしょう。
役人ありきの国の体制を変えていくことは良いことだと思っていますが、
日本の現場をよく見ていただきたいものですね。
現在の社会では、
中小企業の役割を中国が演じているので、
世界規模の経済や市場を見ると、
日本の中心も代わらなくてはならないのかも知れません。
これも日本経済にとって重要な問題です。

2009/09/30 松翁論語 (PHP研究所) 9月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三九 松翁ある人に次のように言われた
 
 なぜ経営をせねばならないかという、
その“なぜ”がわからなければ、
経営は成り立たない。
 
 
いろんな“なぜ”がありますよね。
なぜ私は生きていなければならないか?
答えを見つけれない人はどうなるの?
どうもなりません。
世の中の多くの人は、
答えを持たないまま一生を終えます。
それなりの人生を送ることができるのです。
経営も明確な答えが見つからなくても、
それなりの経営をして終えることができます。
終えることができるとは、
・・・・そうです。終わりがあるのです。
多くの企業が100年続かない理由ですね。
100期を無事通過するために方針書手帳を作りました。

2009/09/29 松翁論語 (PHP研究所) 9月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三八 松翁ある人に次のように言われた
 
 協力会社を泣かせて成功するとは思わない。
心から奉仕してくれるようにもっていかないかぎりは、
成功しない。
 
 
大事ですよ、ここは。
「協力会社を喜ばせる」と言うこととは根本的に違います。
「協力会社が心から奉仕してくれる」
関係になること。
協力会社にせっせと仕事を出し、
気づくと同業ライバルとして成長し、
仕事の奪い合いをする関係になっていた。
・・・・・何やってるの、いったい?
「共に勝つ」仲間を作るためにやってんでしょ。
お互いが奉仕しあえるのが仲間。
奪い合うのがライバル。

2009/09/28 松翁論語 (PHP研究所) 9月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三七 松翁ある人に次のように言われた
 
 適度に儲ける、
これがなかなかむずかしい。
 
 
これは本当に難しい。
個人に置き換えうとすぐ分かります。
臨時収入が入ったらどうしますか?
買いたかった物を買う?へそくり?、
家族と食事?、パチンコ屋さんに還元?
それとも部下とのコミニュケーションに使う?
以前の私はとりあえずへそくりかな。
部下とのコミニュケーションに使うようになってくると、
適度が見え始めます。
無理やり使ってるうちは見えてきませんが、
無理やりにでも使ってないと一生見えないまま。
しかし、
「足るを知る」と言う通りの人生を歩むことは、
生理的に欲を持ち合わす人間にとってむずかしいことですね。

2009/09/27 松翁論語 (PHP研究所) 9月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三六 松翁ある人に次のように言われた
 
 日本は一国がほとんど一民族であるし、
しかもほぼ一言語である、
国が狭いという条件を考えてみると、
世界でいちばん政治をうまくやれるはずの国である。
 
 
そうですよね、
ロシアや中国などは民族間の問題も多く抱えて、
自国民同に発砲してますものね。
平和ボケ日本は、
それもないが、関心もない。
今回の政権交代で少し変わってくるでしょうね。
ダムの建設中止や高速道路タダなど、
国民からも多くの意見が出ることでしょう。
政治も経営も人生も、
ジグザグが良いと考えています。
まっすぐな一本道のど真ん中を、
スピードを上げて突っ走ると、
両端はまったく見えてませんものね。
ひょっとすると、
大切なY字路を見過ごしてるかもしれません。

2009/09/26 松翁論語 (PHP研究所) 9月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三五 松翁ある人に次のように言われた
 
 経営には、
理屈でない、
目に見えない、
言うに言えない要因が働いて、
想像もできないような成果を生み出すことがある。
 
 
広ガスたかたの経営は、
小さなことでしか、
想像もつかない成果を生み出した経験がありません。
・・・と言うことは、
本音で言うと、想像を超えたことがないのです。
最近の組織を見ていると、
何か起こりそうな気がしています。
私だけなのでしょうか?
池田高校が甲子園ではじめて準優勝をしたときの、
「さわやかイレブン」を思い出しました。
古すぎて若い人にはわかりませんね。
・・・・・・あしからず。

2009/09/25 松翁論語 (PHP研究所) 9月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三四 松翁ある人に次のように言われた
 
 お互い、
自分の言うべきことを言い、
より知恵を出し合って、
ものを決めていくということなくして、
組織に一体感というものは生まれない。
 
 
最後はそこです。
一週間くらい前かな?
「一丸となり」という文章を書きました。
本当の一体感は、
言い合わないと生まれませんよね。
今の一丸は高校野球の強豪チームレベルですかね。
企業と言う意味での一体感とは、
まだまだレベルの違う一丸でしょう。
この表現で分かってもらえるかなー???
高校野球の強豪チームは、
監督ありきなのです。

2009/09/24 松翁論語 (PHP研究所) 9月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三三 松翁ある人に次のように言われた
 
 長たる者は、
自分一人の感情で事を行ってはならない。
冷静に物事を見つめて、
そしてつねに何が繁栄に結びつくか、
平和に結びつくか、
幸福に結びつくかということを考えねばならない。
 
 
この実践が経営者の仕事。
「これしかない」と言ってもよいくらい。
・・・・・なのですが、
この実践だと信じてもらえていないでしょうね。
社内で多数決を取ると、
社長の意見は超少数意見。
社長は社内の意見調整をするだけでは成り立ちません。
社内の意見なんて、
超、超少数意見でお客様の意見や、
社会環境、政治、経済なども冷静に見ていないと、
見えてきません。
目先で判断すると繁栄、平和、幸福に結びつかないのです。
・・・・・・・が、
感情と取られてしまいます。
経営者のの仕事は孤軍奮闘の先にあります。

2009/09/23 松翁論語 (PHP研究所) 9月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三二 松翁ある人に次のように言われた
 
 槍(やり)は突き方より引き方がむずかしいという。
出処進退も同じことが言える。
 
 
もうすぐ48歳。
引退まではまだ十年以上しっかりありますが、
どう引くかを考え始めています。
物事には「始め」があれば、
必ず「終わり」があります。
始めるのは「勢い」だと考えています。
結婚するのも勢いが必要です。
結婚生活は終わりが大切なのです。
「有終の美」
と言う言葉がありますが、
最近は「途中で終わる」夫婦の数がとても多く、
有終まで届きません。
我が「有終の美」を明確に描き、
そこへ向かうためのストーリーを創ることがとても重要と考えます。
経営も出店は勢いでよいが、撤退がむずかしいのです。
引退のタイミング、どう継承するか・・・・むずかしいことです。

2009/09/22 松翁論語 (PHP研究所) 9月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三一 松翁ある人に次のように言われた
 
 感謝を知らない人間は、心貧しい。
心貧しき者は、
いかに財宝をもっても、
その財宝はムダになってしまうだろう。
 
 
元フィリピン大統領マルコス氏とイメルダ婦人は、
ものすごい財宝を手にしました。
今もとっての幸せです。
・・・・てなことありません。
みんな知ってます。
・・・・・若い人は知らないかな???
自己中の我利我利亡者だったのです。
心が貧しかったのです。
ホリエモンのほうが分かりやすいかな?

2009/09/21 松翁論語 (PHP研究所) 9月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六三〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 急いで大を成すことを望んではならない。
急いで目的を達することにとらわれてはならない。
悠々、一歩一歩、仕事を楽しみ、
その日その日を楽しみつつ、
力強くやっていくことによって、
与えられた運命は必ずひらけてくる。
 
 
何度も書いてきましたが、
森信三先生が言われています。
「人間は生まれながらに使命を書かれた封筒をもっている」
多くの人が開かないのだそうです。
開く人は40歳までに開いているといわれています。
封筒の開き方は、
松下さんの論語で言われている通りですね。

2009/09/20 松翁論語 (PHP研究所) 9月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二九 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間の本質というものは、
未来永劫(えいごう)変わらないものである。
その変わらない人間の本質に立脚した経営の基本方針は、
変わるべきものではない。
 
 
当社の経営の基本方針も変わることはありません。
「創業者の念い」を脈々と引継ぎ、
経営理念があります。
理念が本物であるならば、
向かうための価値観が健善であるならば、
「広ガスたかた」が消えることはないはずです。

2009/09/19 松翁論語 (PHP研究所) 9月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二八 松翁ある人に次のように言われた
 
 優秀な人ばかりが集まっていなくても、
一丸となって働けばどこにも負けない成果をあげることができる。
 
 
「優秀な人」が何を指すかも難しいところですが、
霞ヶ関の官僚の皆さんは、
確かに一流大学出身者ばかりです。
・・・・が、昨今多くの問題が噴出しまくりです。
顧客満足と言う意味では、
国民の不満も爆発です。
そう考えると、
優秀かどうかはたいした問題ではないと言うこと。
誰が本気で、
「お客様満足」を考えているかと言うことに尽きるのです。
一丸となり大きな成果をあげることができるのは、
私たちです。
 

2009/09/18 松翁論語 (PHP研究所) 9月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二七 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分たちが認識した髪にひざまずいて、
その教えを請う手いる。
そして、
みずからをさらに高めようとしている。
高まった人間が、
またさらに高き神を創造する。
そしてそれにまた教えを請う。
人間はすばらしい。
 
 
このすばらしさは、
教えを請いながらがんばってる人には分かってくることです。
人間は一人で大きくなれません。
私の神は、
松下幸之助であり、
本田宗一郎であり、
藤沢武夫であります。
が、
さらに私の神から教えを請うたリトル神が居られます。
リトル神を探しては公演を聴きに行ってます。

2009/09/17 松翁論語 (PHP研究所) 9月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二六 松翁ある人に次のように言われた
 
 寸分の隙(すき)もなく一所懸命やっているけども、
余裕綽々(しゃくしゃく)としている。
これぞ王者の姿だ。
 
 
私は以前から、
JCや商工会、法人会など等のお世話を、
いっぱいいっぱいでやらせていただきました。
社長業も同じ状況を続けています。
周りからどう評価いただいているのか分かりませんが、
いつかは王者の風格に。
・・・・遠すぎるな。

2009/09/16 松翁論語 (PHP研究所) 9月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二五 松翁ある人に次のように言われた
 
 われわれの経営理念、
信条を理解してもらわずして、
物を買ってもらいたくない。
 
 
信念としてもたなくてはならないことです。
私たちは、
目の前においしい話があると、
飛びついてしまいます。
うそではありません、
その場面に出くわすとそうしてしまいます。
しっかりとした信念を持ち、
「残念だけど仕方なく」
お断りする根性を持つことです。
そうしないと健全な企業文化は育ちません。

2009/09/15 松翁論語 (PHP研究所) 9月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二四 松翁ある人に次のように言われた
 
 物事に執着してはいけない。
とらわれにようにして、
いつでも放しているという心持がいい。
 
 
私は、
物事に執着しないようにしているわけではないのです。
しかし、
能力を超えたギリギリ状態で仕事をしているのでしょう、
・・・・もしくはボケ始めているのでしょうか?
覚えていないことがあまりにも多いのです。
が、二度目のしかし、
仕事は待ってくれませんので、
忘れていても何度でも追いかけてきます。
その都度思い出しては?
あるいは初めてのつもりで仕事を進めています。
そこは行き当たりばったりでっすが、
基本を宇宙根源に従うことにしていますので、
筋道は大きくぶれません。
ここは大切なところです。

2009/09/14 松翁論語 (PHP研究所) 9月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二三 松翁ある人に次のように言われた
 
 「縁なき衆生は渡しがたし」という。
自分が誠心誠意説いても聞かない人がいる、
むしろ悪意に思う人、誤解する人がいる。
それはもう、あきらめないとしかたがない。
それを悔やんではならない。
 
 
ここは結構難しい問題が絡むんです。
1)伝えようとしていることが「健善」であること。
2)当然、話しての価値観が「健善」であること。
3)受け手の価値観も「健善」であること。
4)その上で、しっかりすり合わせを行うこと。
この4つのどれが欠けても共有することはできません。
価値観が健善でなければ、
悪意に思ったり誤解したりするんです。
まずは価値観を育てましょう。

2009/09/13 松翁論語 (PHP研究所) 9月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二二 松翁ある人に次のように言われた
 
 土地は私すべきではない。
工場を建てるとか、
家を建てるとか、
必要な人が買うべきであって、
必要でない者が買うことは許されないことだと、
つねづねそう思ってきた。
 
 
現代の投機ブームのこと。
とりわけ世界中心で、
わけの分からないくらいのお金を持って、
投機目的で遊んでいる人。
需給のバランスに関係なく、
世界中の油の価格を勝手にいじくりまわさないでくれ。
そんなことしてるから、
バブル経済が世界のあちこちでブクブク言い続けるのだ。
土地も油も必要でない者が買うことは許されないと、
私も思います。
お金のない人たちがうらやましがってるだけではないと思うよ。

2009/09/12 松翁論語 (PHP研究所) 9月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二一 松翁ある人に次のように言われた
 
 言葉を持って説明し、
それを説得できない場合は、
時を待ち、
辛抱して刻々と誠意を尽くすこと。
そうすれば今度は説明を要せずして無言のうちに、
その人をして進言を用いさせることができる。
 
 
この域まではとても及びません。
しかし、
「時を待ち、
 辛抱して刻々と誠意を尽くし」十年以上経過。
「説明を要せず無言のうち」
とはとても言いませんが、
組織が、
言葉を受け入れようとするところまで来たように感じています。
言葉が必要なくなったとき、
「その人をして」になっていくのでしょう。

2009/09/11 松翁論語 (PHP研究所) 9月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六二〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 立派な軍略を立てたら、
それを大将に進言して、
これを用いさせなければいけない。
つまり、
用いさせる方法にも、
軍略と同じだけの価値がある。
 
 
幹部、管理者の皆さんに、
ぜひとも実行していただきたいことです。
社長は頭が固く、
自分勝手ですのでかんたんには進みません。
だからこそ価値があるのです。
これができるようになったとすれば、
組織の運営なんてどうってことないですよね。
私は会長と、どう掛け合えば事が進むか?
日夜考えていました。
当時は戦略を練るより難しかったですね。

2009/09/10 松翁論語 (PHP研究所) 9月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一九 松翁ある人に次のように言われた
 
 “自分はつまらない人間だ”と思ってはいけない。
 “私は世界一幸福者だ。幸福な男だ。
         日本に生まれたことが幸運だ”
という考えをもたなくてはならない。
そうでないと、いい知恵が出なくなる。
 
 
プラス思考でなければね。
私も度々落ち込むことがありますが、
そんなときはアリ地獄の思考回路に陥ってます。
でもね、たまには落ち込みながら、
プラス思考に戻ることがよいのだと思いますよ。
まったく落ち込まず、
常にプラス思考の人を見てると、
ノー天気思考にしか見えませんから。
正しく物事が見えていない人なのでしょうね。

2009/09/09 松翁論語 (PHP研究所) 9月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一八 松翁ある人に次のように言われた
 
 同業メーカーとは仲よくしていく。
競争はするが卑怯(ひきょう)な競争をしてはならない。
まして相手を倒すとか、
相手に損害を加えるというような競争の仕方であってはならない。
また競争会社があってこそ、
われわれの励みになる。
われわれの励みの氏神様である。
 
 
ここも勘違いするところなんですよね。
「仲良くする」とは書いてありますが、
「傷を舐めあえ」とは書いてないのです。
正しい競争をする中で、
こちらは相手を倒すつもりはなくても、
相手に生き抜く覚悟がなければ勝手に倒れていきます。
生き抜く覚悟の企業同士、
励みに思いながらより成長していくことが正しいのです。
まさに氏神様の表現どおりですね。

2009/09/08 松翁論語 (PHP研究所) 9月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一七 松翁ある人に次のように言われた
 
 世の中というものは、いい人ばかりではない。
相当いい人もいるが、相当悪い人もいる。
十人いたらその中に必ず美ならざる者、
清らかならざる者が入ってくる。
それが世の中の姿である。
 
 
このことについて、
しっかりと腹をくくれていないと感情が安定しません。
世の中はそんなものなのです。
・・・と思っているのに、
なぜ?と思ってしまいます。
・・・腹がくくれてないことがばればれです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・修行中ですから。
 

2009/09/07 松翁論語 (PHP研究所) 9月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一六 松翁ある人に次のように言われた
 
 知識、才能まことに結構であるが、
人間の魂が高まらないといけない。
人間の魂が高まると言うことは、
結局、
いっさいのものに対する慈愛の心をもって、
みんなを助けていく、
みんなに奉仕していくということである。
 
 
「堀江貴文」
知識、才能に溺れてしまったのが運の尽き。
私は彼から魂を感じませんでした。
慈愛なんてまったく感じませんでした。
私なんて足元にも及ばない、
すばらしい才能を持っているのに惜しいですね。

2009/09/06 松翁論語 (PHP研究所) 9月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一五 松翁ある人に次のように言われた
 
 どこへ行っても考え方次第で、
そこは成功の場所である。
 
そう言う事ですね。
そう考えると気が楽になる。
どんな結論、結果が出てもいいのです。
今、その場所が成功の到達点ではなくても、
今いるこの場所は、
成功に向かう道の上にいるのです。

2009/09/05 松翁論語 (PHP研究所) 9月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一四 松翁ある人に次のように言われた
 
 些細なことをおろそかにしない心がけが、
人生を大きな成功に導く。
 
 
松下さんは何十年前このことを言われてたのでしょう?
現役経営者に「凡事徹底」と言えば、
それだけで共有できるほど有名な言葉です。
意味は、
 「些細なことをおろそかにしない心がけが、
  人生を大きな成功に導く」
まんまです。

2009/09/04 松翁論語 (PHP研究所) 9月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一三 松翁ある人に次のように言われた
 
 われわれの社会に対する貢献が多ければ多いほど、
それは報酬として返ってくる、
利益として返ってくる。
 
 
まさにそのまま。
LPガスは社会に対しての貢献は絶大でした。
それは報酬として利益として返ってました。
過去形です。
現在の社会では、
エネルギー間の垣根は崩壊し、
すべての家庭に電気・ガス・水道の時代は終わっています。
LPガスだけでは十分な貢献は果たせません。
「豊かな暮らし提案」業者として、
LPガス業者を超えることができたとき初めて、
新たな評価をいただけます。

2009/09/03 松翁論語 (PHP研究所) 9月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一二 松翁ある人に次のように言われた
 
 振り返って、
あのときは非常に苦しかったということは、
比較的少なかった。
心が多少動揺しても、
方針という軌道に乗っていたから、
比較的楽だったのかもしれない。
 
 
分かる気がします。
いろいろな問題に苦しんではいますが、
目標を定め、方針を決定し、
それにしたがって進んでいる現在、
腹はくくれていますので、
選択に悩み苦しんでいるわけではなく、
道が平坦ではないのでそれに苦しんでいるのです。
進む道はちゃんと決めてあるので、
ある意味比較的楽ともいえそうです。

2009/09/02 松翁論語 (PHP研究所) 9月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一一 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間は、ある場合には本能を抑制して、
本能以上の理性に生きることができるに、
万物の霊長としての存在価値がある。
 
 
昨日似たようなことを書きましたが、
私の頭は理性と言う言葉を思い浮かべませんでした。
・・・・・残念。
「人間が牛や豚など、
 他の動物の肉を食べても神様が許してくれるのは、
 人間だけ理性を持ち合わせ、
 他の動物や地球の役に立つことができるからなのだ」
と松下さんは言われていたそうです。
万物の霊長とは、
「地球上の万物の中で人間が一番偉い」
と言う意味なのです。
もちろん、偉そうにしてろと言うことではなく、
一番偉い人は、一番役に立てと言う意味ですね。

2009/09/01 松翁論語 (PHP研究所) 9月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六一〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 相手から受けるより多くのサービスを与え、
何ほどかの余剰を相手に残そう、
そういう心がまえが大切である。
 
 
「人は自分の生理的欲求とは反対のことをすると成功に近づく」
と私は考えています。
動物の多くは生理的欲求に素直です。
人間だけに与えられた可能性だと思っています。
私の本能は、
  「相手からより多くのサービスを提供され、
   何ほどかの余剰が自分に残るとラッキー、
   さらに、自分から何も提供しなけりゃ丸儲け」
と言い張ってます。
だから、反対の行動をとると成功に近づくと信じれるのです。

2009/08/31 松翁論語 (PHP研究所) 8月31日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇九 松翁ある人に次のように言われた
 
 百花繚乱(ひゃっかりょうらん)、花それぞれに異なる。
個性がある。
しかし、
花であると言うことに変わりない。
 
 
人それぞれに個性があって当たり前、それでよいのです。
しかし、
ひとつの組織の中で、
一つの理念に向かうとき。
残念ですが、
すべての個性を受け入れことができません。
ここで言う個性は価値観です。
価値観を共有できる組織でなければ、
本当の理念に向かえないのです。
組織の中に合うか合わないかだけの話で、
個性に良し悪しはありません。

2009/08/30 松翁論語 (PHP研究所) 8月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇八 松翁ある人に次のように言われた
 
 欠点に気づいたらすぐ直せばいい。
直す努力をしないのが一番いけない。
 
 
広ガスたかたの特徴です。
文化になっています。
・・・・・・・・直さないことが。
PDCAマネジメントサイクルと言いますが、
わが社では、
PD・・・・・・で、後が続きません。
C(チェック)してないから良くも悪くも気づきません。
A(アクション)直す努力に届く分けないのです。
最近その文化にひびが入り始めました。
数年後には新たな文化が生まれていることでしょう。

2009/08/29 松翁論語 (PHP研究所) 8月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇七 松翁ある人に次のように言われた
 
 ただ社会の要望に従って、
誠実に仕事をしていけばいい。
社会が必要としなくなれば、
消え去るだけ。
 
 
仕方のないことです。
消えたくなければ、
社会の要望を先回りしながら探してゆくのです。
それしかない。
お客様の言うことと、
お客様の要望は同じとは限りません。
そこは大切なポイントです。

2009/08/28 松翁論語 (PHP研究所) 8月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇六 松翁ある人に次のように言われた
 
 人を敬すれば、自分も敬される。
人をバカにすれば、自分もバカにされる。
 
 
よくわかっています。
・・・・・つもりです。
・・・・・つもりくらいのことだから、
なかなか敬することができないのでしょうね。
・・・・・人を見てるとよくわかるのにな、
人をコバカにしてるから君もバカにされるんだよ。
人のはほんとによくわかる。悲しい。

2009/08/27 松翁論語 (PHP研究所) 8月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇五 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分ひとりでもやり通すのだ、という勇猛心があるか。
あれば、
そこにおのずから知恵才覚も生まれてくるものである。
 
 
社長になって12年半分以上の年月は一人ぼっち。
孤軍奮闘なんてものではない。
振り返っても悲しくなる。
当時は、子供たちが支えでしたね、
子供の明るい将来のためにも、
会社から逃げだすわけにはいきませんでした。
勇猛心とはいいませんが、
絶対逃げれないという覚悟を決めてました。

2009/08/26 松翁論語 (PHP研究所) 8月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇四 松翁ある人に次のように言われた
 
 人に意見をしてもらえないようになったら、
その人の進歩はなくなる。
 
 
難しいところなのです。
将来を考えたときの最大の悩みかもしれません。
 「正しいことは押し付けてもよい」
 「押付」は「御躾」
広ガスたかたでは価値観共有を目的に、
勉強会を実施しています。
組織のレベルアップのための人財育成です。
今、必要と考え進めていますが、
10年後もそのままで続いていたとしたら、
意見をもらえない組織になってしまうのではないか?
そこが恐ろしいのです。
勉強会をどう改善していくのか、
どのタイミングでして行くのか・・・・・私の悩みは続きます。

2009/08/25 松翁論語 (PHP研究所) 8月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇三 松翁ある人に次のように言われた
 
 
 柔道でも、
いっぺんに八段にはなれない。
相撲でも、
いっぺんに横綱になれない。
 
 
人生は、
すべて下積みからです。
アメリカンドリームと言う言葉がありますが、
これとて、
下積みがないと言うわけではないのです。
「日本では実力があっても評価は順番待ち」
ってことが多いのです。
アメリカでは実力をそのまま評価します。
まさに年功序列の悪しき部分がもろに出てます。
されども、
実力はいっぺんに八段にはならないのです。
下積みをおろそかにしてはいけません。
下積みの長さはもちろん人によって大きくばらつきがありますよ。

2009/08/24 松翁論語 (PHP研究所) 8月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇二 松翁ある人に次のように言われた
 
 事業を始めたころ、
きょう一日よく働いたという感じで行水をしたことがよく思い出される。
 
 
松下さんの最後の愛弟子と言われる、
木野親之の先生話を思い出しました。
創業当時、二又ソケットが思うように売れず、
お金に苦労されていたそうです。
当時は仕事が終わり社員と銭湯に出かけたそうですが、
銭湯に行くお金もないようなときには、
奥さんが仕事の話を始めるのだそうです。
すると熱く語り始める松下さんは時間も忘れ、
気づくと銭湯もしまっていると言うことが何度もあったそうです。
本日の論語とは離れてしまいましたが、
似たような話を京セラの稲盛さんの本で読んだことがあります。
成功者に共通するところですね。

2009/08/23 松翁論語 (PHP研究所) 8月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇一 松翁ある人に次のように言われた
 
 私が事業に踏み切ったのは、
ひとつは健康でなかったから勤めに不向きであったこと。
ひとつは自分の改良したソケットが勤めていた会社で採用されず、
自分でつくってみたいと思ったこと。
二つの動機で独立した。
 
 
私が経営者になった理由。
ひとつは父親が創業者だったから。
ひとつは学生時代まわりと比べ、
学力が劣っていたので普通の就職活動にはむいていなかったこと。
きっかけは残念ですがこんなもの。
しかし、
自覚に目覚めてからは努力を続けてます。
大切なことはここです。
自信を持って言えます。

2009/08/22 松翁論語 (PHP研究所) 8月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
六〇〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 人情を考えなければ、
どんなに正しい政策も、
国民に受け入れられることはない。
 
 
逆もまた真なり。
 とことん正しいことを考えなければ、
 どんなに人情に熱くても、
 国民に受け入れられることはない。
企業もしかり。

2009/08/21 松翁論語 (PHP研究所) 8月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九九 松翁ある人に次のように言われた
 
 「縁なき衆生(しゅじょう)は度(ど)しがたし」というけれど、
“縁なき衆生にも声をかけ、共に歩もう、救っていこう”
という考えに立ちたい。
 
衆生=心をもつすべての存在。人間。
 
 
残念ですが、
まったく縁なき人まで救っていくほど人間が大きくありません。
しかし、社員さんは好き嫌いで判断なんてしません。
どんな社員さんにもしっかり声をかけ、
救っていくつもりで関わっています。
自己都合退社後の場合は、
・・・・・・人間の小ささがそのまま出ます。
まだまだ器の小さい人間です。

2009/08/20 松翁論語 (PHP研究所) 8月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九八 松翁ある人に次のように言われた
 
 弁解したり、
言い訳したりしなければならないような人生の過ごし方はしたくない。
 
 
ほんと、その通りです。
言い訳しなくてはならないような経営はものすごく疲れる。
何十年も続いている企業で、
「創業から今日まで言い訳なしで来た」
なんてところはないと思います。
私もいっぱいかかえてましたし、
まだまだかかえています。
一つずつつぶしていますがきりがない。
きりがないからつねに仕事があるのです。
この仕事にやりがいを見いだせなかったら、
経営者を早く辞めたほうがいいのでしょうね。
楽しい、楽しい、楽しい人生です。
・・・・・・・・・・・と自身、言い聞かせながら、
楽しんでます。

2009/08/19 松翁論語 (PHP研究所) 8月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九七 松翁ある人に次のように言われた
 
 日本の会社には管理職が多過ぎる。
それでは「船頭多くして船山に登る」のたとえどおり、
議論ばかりで結論が遅いばかりか、
往々にして方向を間違いやすい。
 
 
日本の年功序列型組織の悪い面がこれですね。
一度管理職になってしまえば、
追い抜かれることはあっても落ちることはない。
船頭も多くなるはずです。
船頭は最小人数でよいのです。
1.決定を早くし結論を急ぐ。
2.間違っていることに気づけば再決定。
3.さらに間違いに気づけば何度でも再決定。
繰り返すうち、必ずよくなります。
決定が悪い、間違ってるとグズグズ言ってるよりも、
決定どおり行動し、
間違いを表面化するほうが再決定への道は早いのです。

2009/08/18 松翁論語 (PHP研究所) 8月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九六 松翁ある人に次のように言われた
 
 一人のめざめは百人に及び、
百人のめざめは千人に及び、
千人のめざめは社会全体に及ぶ。
 
 
百人に及ぶまでに手前の手前、
二人目に及ぶことが大変なのです。
自動車を押したことがありますか?
動き始めるまでが大変。
いったん動き始めると案外力が要りません。
広ガスたかたではいったい何人めざめているのでしょう。
いつかは社会全体に及びたいものです。

2009/08/17 松翁論語 (PHP研究所) 8月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九五 松翁ある人に次のように言われた
 
 つねに新しいものを求めていくところに、若さがある。
 
 
サムエル・ウルマンの青春という詩が有名ですね。
 青春とは年齢のことを言うのではない。
 創造力、情熱、冒険心をもち続けることが青春なのだ。
 創造力、情熱、冒険心を失うことを老いるというのだ。
詩は覚えていませんが、
このような内容の詩だったように記憶しています。
興味があれば調べてみてください。
私は死ぬまで“一生青春”ですね。

2009/08/16 松翁論語 (PHP研究所) 8月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九四 松翁ある人に次のように言われた
 
 ものには表と裏がある。
表も裏も見なければ、
真実はわからない。
 
 
商いの成立は売り手と買い手。
売り手もいれば買い手もいる。
売り手の立場、買い手の立場それぞれから見ないと、
真のサービスはわからない。
ですね。

2009/08/15 松翁論語 (PHP研究所) 8月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九三 松翁ある人に次のように言われた
 
 みずから汗を流した結果のお金でなければ、
もってはならない。
 
 
年齢なりの価値観をもちながら成長すると、
そう思えてくるものだと思います。
博打はしなくなるし、
宝くじも買わなくなる。
目先の損得もだんだん言わなくなる。
それなりの年齢に達すると。
宝くじの一等当くじを、
さい銭箱に入れた人がいたが・・・・・、
なぜ?と思いましたね。
・・・・・・・まだまだそれなりの年齢に達してない。

2009/08/14 松翁論語 (PHP研究所) 8月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九二 松翁ある人に次のように言われた
 
 命を賭(か)けるほどの思いでやる覚悟ができていれば、
命を賭けずして順調な姿でやっていける。
 
 
言えてる。
事あるごとに命を賭けてると言ってる人。
覚悟ができていないから何度もそんな場面に遭遇するのです。
そもそも本当に命賭けでやったことは、
つまらない結果などもたらしませんよ。

2009/08/13 松翁論語 (PHP研究所) 8月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九一 松翁ある人に次のように言われた
 
 根なし草には花は咲かない。
信念がなければ、人生に花は咲かない。
 
 
ものすごくわかりやすい。
信念は根なのですね。
怖いことは、
信念としてもち続けていることが、
本人にとってだけ正し場合です。
・・・・本人は気づいていません。
だから人生は、
健善(全)探し続ける旅なのです

2009/08/12 松翁論語 (PHP研究所) 8月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五九〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 欠点を欠点として認識していれば、
その欠点が災いとなるようなことは少ない。
 
そのことをわかっていると思われる人を見てるとよくわかります。
「自分の欠点を認識した上でうまくよいところを出しているな」と。
一方認識ていない人は・・・・・・
知らぬが仏?「まるで裸の王様」。
しかし、
自分のこと本当にわかってる人ってどれくらいいるのかな?
・・・・・自分で自分のこと知るのは実に難しいのです。
・・・・・・教えられても信じないもの。
・・・・・・・・信じたくない。

2009/08/11 松翁論語 (PHP研究所) 8月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八九 松翁ある人に次のように言われた
 
 富士山は西からも東からも登れる。
道はいくらでもある。
 
 
当たり前。
だが、思考が固まってしまうと、
そのことすら忘れてしまい他の道が見えないんですよね。
虫の目線で物事を見てしまっている。
そんなときは鳥の目線になってみよう。

2009/08/10 松翁論語 (PHP研究所) 8月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八八 松翁ある人に次のように言われた
 
 修練の積み重ねのなかから生まれるカンは、
科学では及ばぬほどの正確さ、
的確さをもっている。
 
 
カンとは違うが、
パレートの法則というのがあります。
別名8:2の法則といわれています。
 例 「ほとんどの企業の売上の80%は、
    20%の優良なお客様によってもたらされているいる」
これなどは経験や積み重ねの賜物、
言いかえれば統計学です。
論理的に説明はつきません。
納得のうえでの共有というのはとても大切なことですが、
そもそも論理的ではないものを共有する場合には、
「やってたらわかります」
くらいしか言えないものもたくさんあるのです。
私の場合は、
「やりましょう。結果が出るのは2年先ですね」
などと言います。
なぜ2年かは理屈では説明できないのです。
カンです。

2009/08/09 松翁論語 (PHP研究所) 8月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八七 松翁ある人に次のように言われた
 
 死を恐れる必要はない。
恐れるのは死ではなくて、
死への準備がないことである。
 
 
それなりに年齢を重ねるとわかるようになります。
とは言え、
ずーとわかんないままの人もたくさんいます・・・。
それなりに年齢を重ねるとは、
年齢なりの成長。
年齢なりの価値観を持ち合わせることです。
すると、
死への準備も考え始めます。
年齢と共に死への恐怖が薄れていかなければ、
もっと成長促進を考えましょう。
若いときは、
死の恐怖はあって当然ですよ。

2009/08/08 松翁論語 (PHP研究所) 8月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八六 松翁ある人に次のように言われた
 
 尋ねて尋ねて尋ねて、そして考えなさい。
 
 
小山さんが言ってるのと基本おんなじですね。
「真似して、真似して、真似してオリジナル」
完全に理解するまでひつこく尋ねる。
完全に自分のものになるまでひつこく真似る。
結局近道です。

2009/08/07 松翁論語 (PHP研究所) 8月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八五 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分の仕事を単なる義務として、
しかたなしにやっているとすれば、
これほど疲れることはない。
 
 
昨日の続きです。
私の場合、
しかたなしというところは共通ですが、
しかたがないので、
しっかり腹をくくり頑張りました。
一所懸命やってると、
楽しくなってきました。
やりがいをもてるようになり、
もっとやろうと考えるようになりました。

2009/08/06 松翁論語 (PHP研究所) 8月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八四 松翁ある人に次のように言われた
 
 今という、
この一瞬一瞬を精一杯生きる、
その積み重ねが充実した人生をつくる。
 
 
若いころは我ながらタラタラ生きていた。
植木等の歌に出てくるような生活だったろうか。
ある日突然とはいいません。
親にだまされ大学に入り、
クラブに入ったのが運の尽き。
タラタラしてたら殴られる。
就活で苦労したくないから親をたよったのが運の尽き。
タラタラしてたら親子で恥をかくから仕方なく、
かっこつけて頑張って。
親の経営する会社に戻ってきたのが運の尽き。
勝手にプレッシャー感じて頑張って。
できる人間の振りして結婚したのが運の尽き。
人並みの生活支えるために頑張って。
何かある都度頑張って、
気づいてみたら今があります。

2009/08/05 松翁論語 (PHP研究所) 8月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八三 松翁ある人に次のように言われた
 
 長たる者は、
いざという時には部下のために死ぬというほどの覚悟をもっていたい。
 
 
この覚悟はなかなか生まれてこない。
悲しいことだが、正直、
社長になるまでは微塵もなかった。
就任後も口先だけ。
今だって、本当の覚悟には遠い。
・・・・最近考えることがあります。
命は一度きり。
死ぬという覚悟は一世一代。
だから簡単に事あるごとに命をかけてはならない。
徹底的に命を守るために命を賭ける。
経営者は、
企業を守ることこそ一世一代。命がけ。

2009/08/04 松翁論語 (PHP研究所) 8月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八二 松翁ある人に次のように言われた
 
 同じものを見ても喜ぶ人、
喜ばない人がいる。
私は喜びを感じる人でありたい。
 
 
私はどちらかと言うと鈍感な人間。
どちらかと断らなくてもしっかり鈍感。
わかっています。
・・・・・・・・・・・・・今は。
昔は、自身知りませんでした。
正直、相当まともな人間と思っていましたが、
妻と価値観をすり合わせるほどに、
そのことに気づかされてきたのです。
人間は、少しくらいは変われます。
気づけばね。

2009/08/03 松翁論語 (PHP研究所) 8月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八一 松翁ある人に次のように言われた
 
 弁舌よりも、知識よりも、
何よりも大切なのは、
誠心誠意である。
 
 
世間体よりも、
体裁よりも、
見た目よりも
表面よりも、
何よりも大切なのは、
より正しい、さらに正しい、もっとと正しい、何よりも正しい。
健全よりもさらに深い、
「健善」である。

2009/08/02 松翁論語 (PHP研究所) 8月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五八〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 病をわずらっても悲観することはない。
それがまた、人生の深さ、
広さを知る貴重な体験になる。
 
 
年齢を感じるようになりました。
「マゾ的に頑張り、頑張っている自分をほめてあげたい」
・・・・徐々にできなくなりましたね。
今はとにかく睡眠。
少し体調を崩すととにかく寝る。
糖尿病や橋本病という、
一生薬を離せない健康状態から、
いろんなことを考えるようになりました。
まだまだ志半ばではある現在ですが、
「自分の人生どう締めくくるか」
というテーマも同時進行するようにもなって来ました。
すると、
「志に向かい、今どう生きるか」
の考え方まで変化してきました。
「それがまた、人生の深さ、
 広さを知る貴重な体験になる」・・・のですね。

2009/08/01 松翁論語 (PHP研究所) 8月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七九 松翁ある人に次のように言われた
 
 事業は人にある。
人間としての成長のない人たちの集まりでは、
事業は成功しない。
物をつくる前に、まず人を育てたい。
 
 
このことが分かってから、
成長を実感できるまでにはずいぶんの時間と、
紆余曲折がありました。
この紆余曲折の中で気づいたのが、
「価値観共有」です。
理念共有よりもある意味むずかしいことにも気づきました。
理念共有にも2タイプあります。
理念を現実的なものとしてとらえる共有と、
夢としてとらえる共有です。
話をする時には盛り上がるのに、
いざ行動を起こそうとするとかみ合わない、動かない。
下手すると足まで引っ張る。
これが夢としての共有の特徴で、
ここが「価値観」の違いです。
目的地を共有しても、
価値観が違うと行動が違うのです。
そして最も厄介なことは、
人の「価値観」は、
その人の人生の中で少しずつ時間を掛けてつくられていくので、
簡単には変わらないということです。
採用の時に時間を掛け、
内定後すぐに研修に入るのは、
できるだけ価値観の共有できそうな人を採用し、
価値観をすり合わせていくためなのです。
価値観のあわない中で働き続けることほど辛いものはありません。
会社にとっても社員さんにとっても不幸なことです。
・・・・本当に時間がかかりました。
・・・・・・・これからも。

2009/07/31 松翁論語 (PHP研究所) 7月31日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七八 松翁ある人に次のように言われた
 
 ただその時点だけを考えて、
よいとか悪いとかを決めて事を行ってはいけない。
 
 
戦争なんてまさにそれ。
当時はそれが正しいと信じ開戦。
終戦を迎えてみると・・・・・・・・。
何が正しかったのか?
その時代に私は生まれていなかったので、
テレビや本の情報しか知りませんが、
目先の正しさに振り回されることは危険が多いですね。
経営も同じ、
建設業界では談合は正義という?
おかしな時代もありましたもの。

2009/07/30 松翁論語 (PHP研究所) 7月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七七 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分は自分。
何億人の人間がいても、
自分は自分。
 
 
「私は私にしかできない、
 私だけの使命を持って生まれてきた」
40歳を越えたくらいから、
少しわかってきたような気がします。
森信三先生の本の中には、
「人はそれぞれ使命の書かれた封筒を持って生まれてくるが、
 それを開く人と開かない人がいる」
と書かれていましたす。
当時は無理やりわかろうとしてましたね。
でもね、
無理やりわかろうとすることは大切なことで、
あーなのかもしれない、
こーなのかもしれないと、
いろいろ考えているうちに、
「これだ」という理由にでくわします。
そんなこと繰り返しているうちに、
自分の使命はこれかな?なんて思い始めたのです。

2009/07/29 松翁論語 (PHP研究所) 7月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七六 松翁ある人に次のように言われた
 
 男女には、異なる特質、役割がある。
平等を主張することもいいが、
違いを知り、役割の異なることを知っていたい。
 
 
正直、
宇宙根源に逆らうのもいい加減にしろとと言いたい場面もある。
男は子育てはどうやってもできないのです。
母乳出ませんから、
育むことはできないのです。
男性も子供教育はできます。
ある程度育まれた後になりますが。
母性と父性は違います。
お風呂に入れたり、
子守をしたり、
できることは積極的にやりましょう。
生理的に無理なことは無理なのです。
生かしあい支え合いましょうよ。

2009/07/28 松翁論語 (PHP研究所) 7月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七五 松翁ある人に次のように言われた
 
 鳴かざればそれもまたよしホトトギス。
 
 
語録の中ではあまりにも有名ですね。
「心棒」と書いて「幸之助」と読む。
くらいの人ですものね。
普通の人には言えません。
「ホトトギス興味がないからわからない」
なんて人はたくさんいます。
「ホーホケキョ」の鳥です。
・・・・・・まさか、
そうだ、そうだなんて人はいないと思います。
・・・・・・まさかね。

2009/07/27 松翁論語 (PHP研究所) 7月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七四 松翁ある人に次のように言われた
 
 仕事を道楽にできるか。
 
 
深イー話だな、
またまた昨日の続き。
人間としての目標を明確にできた人だけが、
仕事を道楽にできます。
歴史上にどれくらいの輩がいたのでしょうか?
仕事で歴史上に名を残した人はかなりいますが、
さらに仕事を道楽にして名を残した人は、
その中でも一握りですね。
私の中ではアンドリュ―・カーネギーが真っ先に思い浮かびます。
日本では、
松下幸之助、本田宗一郎はもちろん、
私のもっとも尊敬する経営者、
ホンダの藤沢武夫、元副社長ですね。
私がトリンプの吉越さんを好きな理由は、
藤沢さんと通じるところを感じているからです。
仕事で名を残したが、
そのポジションにしがみつかないことが共通のキーワードで、
その後もっと大きな功績を残している方々ですね。

2009/07/26 松翁論語 (PHP研究所) 7月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七三 松翁ある人に次のように言われた
 
 仕事に成功するかしないかよりも、
人間として成功するかしないかを考えたい。
 
 
昨日の続きですね。
仕事は二の次とは書いてありません。
成功には順序があるのです。
仕事の成功なくして、
人間の成功はありえません。
「人生目標」=「仕事」にしてしまうと、
その次に出てくる人間としての目標を見出せず、
片輪走行の人生になるのです。
仕事の成功は、
人間としての成功のステップであることを忘れてはいけません。
トリンプの吉越さん生き方の中にそれを感じており、
真似ながら成長しようと考えてます。
また、
人間としての成功を目指す中で、
自分の使命を見つけそれを仕事にしたというパターンの、
仕事成功→人間としての成功もありますよね。
このパターンは障害をかかえた人やその家族に多いですよね。

2009/07/25 松翁論語 (PHP研究所) 7月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七二 松翁ある人に次のように言われた
 
 強いばかりが武士ではない。
情けも思いやりもなければ、
本当の武士ではない。
 
 
ここは要注意。
武士とは強いことが前提ではあるが、
それだけではない。
と書いてあるのです。
私も含め戦後生まれの多くの人が、
前提を忘れ、
「情けと思いやり」だけで世の中が成り立つと思っている。
世間様をなめてはいけません。
人が許しても宇宙根源は許さないのです。
痛い目にあいます。
強さを持たずして、
情けと思いやりだけを優先することの恐怖を、
しっかりと知ることです。
特に人に上に立つ人にとっては重要です。

2009/07/24 松翁論語 (PHP研究所) 7月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七一 松翁ある人に次のように言われた
 
 尋常一様な一所懸命さを突き抜けるほどの努力があって、
はじめて成功する。
 
 
大好きなことわざに、
  「虚仮(こけ)の一念岩をも通す」
というのがあります。
虚仮とは「虚仮にする」などと、
「馬鹿にする」という意味で使われ、
どんなに未熟な人間に見えても、
一心に念じる心、信念があれば、
その思いが通じる時が来るという意味です。
もう一つ、
  「雨垂れ石を穿(うが)つ」
一定の場所に落ちる雨垂れは、
長い間に下の石に穴を明けるという意味で、
小さな力でも根気よく続ければ成功することができるという意味です。
まさに「虚仮」、「雨垂れ」とは私にとって私自身なのです。
人生の成功を念じ亀のように歩むのです。

2009/07/23 松翁論語 (PHP研究所) 7月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五七〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 悩みや迷いは人間につきもの。
しかしいくら悩み迷っても、
そのとりこになってはいけない。
 
 
います、そんな人。
「君はあえて解決したくないのか」
と言ってあげたくなるんですけど、
解決してしまうと注目を失うからかな?
あーでもない。こーでもない。
じゃあこうしたら?
そうするとこれが出てくる。あれが出てくる。
いい加減にしてくれ、
できない言い訳探しにいつまでもつき合ってられない。
周りを巻き込むな、一人でやってろ。
ちなみに、小山社長の口癖、
   「そんなの簡単ですよ」
もちろんノー天気な発言ではない、深いですよ。

2009/07/22 松翁論語 (PHP研究所) 7月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六九 松翁ある人に次のように言われた
 
 成功しすぎてもいけない。
成功も腹八分目がちょうどいい。
 
 
「残業ゼロ」
トリンプの吉越さんの本を読み、
私が勝手に得たポイントがここなのです。
仕事でも人生でも吉越さんは
「残業ゼロ」
成功しすぎないことも長続きするポイント。
「残業ゼロ」はそのバランスをとるための手段と感じたのです。
いつまでも引退しないお年寄り社長さんを見ていると、
ちょうどいいところを越えてしまったのだなと思ってしまいます。

2009/07/21 松翁論語 (PHP研究所) 7月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六八 松翁ある人に次のように言われた
 
 百点満点の制度というものはない。
七つよくなれば、
三つの欠点が出てくることはやむをえない。
 
 
わかっていることです。
常に時代が変化成長していますし、
人間がつくるものに100%なんてありえません。
しかし、
以前は外注で当社のOAシステム開発進めていたのですが、
システムが完成すると修正や追加は当然有料。
システム設計の段階で何回も時間をかけ打合せをし、
修正や追加の必要ないものを目指したのです。
そんなのできっこないので、
次の開発予算のめどが立つまで運用でごまかすのです。
残念なことですが、
そんなこと繰り返して組織なんて成長しませんよね。
現在では、
有能なエンジニアが自社で開発をしており、
システム開発に妥協はありません。
何度でも修正を繰り返しシステムを育てていきます。
いまや料金システムやポイントシステムは、
業界内では、
相当手の込んだものに大きく成長しています。
が、しばらくすると新しいヒントが見つかり、
どこまでもたどり着かない100%を追い続けるのです。
開発待ちシステムだけで数年分のストックがある状態は、
この先もしばらく?ずーと?続きそうです。

2009/07/20 松翁論語 (PHP研究所) 7月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六七 松翁ある人に次のように言われた
 
 百万円をもらって不足を言う人もいれば、
紙一枚をもらって喜ぶ人もいる。
 
 
「何?
 紙一枚もらって喜ぶ?
 変わった人だねー」
って思う人はいないと思いますが、
要はその人の価値観ですよね。
独身時代、
妻とのデートで私は百円の貝殻の指輪プレゼントしました。
妻は今でも他のリングやネックレスと共に、
大切にしまっています。
世の中のすべての価値は、
金額換算できるものとは限りません。
逆に、すべてのものをお金に換算しようとする人は怖いですね。
そんな人は百万円の束一つくらい持ってる位では、
不安になるのかもしれませんね。

2009/07/19 松翁論語 (PHP研究所) 7月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六六 松翁ある人に次のように言われた
 
 体験を通じて身についたものは、
その人だけに与えられた、
なにものにもまさる宝である。
 
 
しかし、
体験だけで生きていくには不十分。
知識はいろんなものから吸収したほうがよい。
しかし、
知識だけを頼りに生きていくことはもっと不十分。
知識に体験を加え、
自分のものにしたとき、
松下さんの言われる、
なにものにもまさる宝になるのでしょう。
学校の勉強だってまったくそう。
講義だけでは掛け算はつかえるようになりません。
掛け算九九の暗唱という体験を通してだけ、
自由自在に使いこなせます。

2009/07/18 松翁論語 (PHP研究所) 7月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六五 松翁ある人に次のように言われた
 
 理屈で割り切れないのが人の心。
微妙に動く人情の機微を知り、
それに即した言動を心がけてこそ、
豊かな人間関係が築かれる。
 
 
ある時期、
このことに全精力を傾けコミニュケーションを進めていた。
が、
その時期は経営や組織運営などは進まなかった。
というよりも、
社長が一人ぼっち状態の時代で、
社内のの誰かと理念や価値観をすり合わせる状況になかったが、
人間関係についてはいろいろと勉強もした時期です。
交流分析やコーチングなど、
本当にひつこく学んでました。
現在は、
あえてワンマン体制をつくりながら、
価値観の共有を進めています。
次の時代では何を優先しながら進んでいるか?
模索しながら現在進行形です。

2009/07/17 松翁論語 (PHP研究所) 7月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六四 松翁ある人に次のように言われた
 
 困った困ったと思うと、
心も狭くなり、知恵もわかない。
困っても困らないことが肝要である。
 
 
パナソニックの終身客員木野親之先生がよく言われます。
松下幸之助翁は、
「困っても困らないことだ」
と、よく話をされていたと。
これまで何度か書きましたが、
困ってもノー天気でいなさいということではもちろんなく、
窮地に落ちいてもあきらめない。
人があきらめても自分だけはあきらめない。
何があっても絶対にあきらめない。
・・・・でいると、
必ず道は開ける。
という松下さんの信念のお話です。

2009/07/16 松翁論語 (PHP研究所) 7月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六三 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間の生命は、
宇宙根源につながっている。
 
 
深いいー話しすぎ、
宇宙根源から理解しなければ何もわからない。
宇宙根源が正しい理由は、
歴史上の大人物の考え方を解けば解くほど見えてきます。
松下幸之助も本田総一郎も、
むかしむかしの二宮金次郎も宇宙根源に従っています。
先日の勉強会で話をしましたが、
ドラッカーが40年前に書いた本が、
そのまま現代に通用するのは宇宙根源に従っているからです。
正しいものは時代が変わっても何も代わらない。
成功の共通点を探せば探すほど見えてくるはずです。

2009/07/15 松翁論語 (PHP研究所) 7月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六二 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分の命はいつ尽きるのかわからない。
しかし、その最後の瞬間まで、精いっぱいに生き抜きたい。
 
 
「今ここ」
日創研ではあまりにも有名なフレーズです。
「あす死んでも悔いが残らぬよう、
 自分のやりたい楽しいことから優先順位をつける」
ではありません。
明日地球が滅亡することがわかっていても、
きのうと同じ生活ができることなのです。
日々やっていることが悔いだらけの仕事だから、
今日一日しかないと知ったら悔いが残るのは当たり前。
日々やっていることが、
本当に自分の使命だと知っていたら明日死んでも悔いは残らない。
しかし、
若いうちにはなかなか自分の使命なんて見えてこない。
歳とってもムダに年取ってるともちろん見えない。
坂本竜馬なんてすごすぎですよね、カッコよすぎ。
でも私は坂本竜馬が本当にやりたかったのは、
貿易だったのではなかろうかと考えています。
三菱グループの生みの親、岩崎弥太郎は、
坂本竜馬が本当にやりたかったところを引き継いだのではないでしょうか?
わき道にそれましたが、
今、目の前のことに本気で取り組んでいる人にだけ、
時間を掛けながらですが、
本当の使命を明確にしていけるチャンスがあるのだと思います。

2009/07/14 松翁論語 (PHP研究所) 7月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六一 松翁ある人に次のように言われた
 
 医者の言うことはよく聞くべきだ。
本当の主治医は自分自身である。
 
 
言えてるなー。
本当の主治医がいい加減な知識しかないのに、
セカンドオピニオン・ドクターの話も聞かず、
勝手に判断しようとしている。
私も三十代の後半は、
知識もないくせに勝手な判断をする主治医だったものな。
今はセカンドオピニオン・ドクターを何人かもって、
主治医として判断を誤らないようにしようとしてるもの。
死んでしまっては家族を不幸にする。
倒産してしまっては社員さんとお客様を不幸にする。
身体の健康と、
経営の健康は同じですものね。

2009/07/13 松翁論語 (PHP研究所) 7月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五六〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 嵐の海の大波には、
逆らわずに避難しなさい。
それが自然の理法にかなった航海術。
 
 
このことに気づくために小さな失敗が必要なのです。
小さな波、中位の波のときには多少無理してみること。
そして大きな波に合ったらどうなるのだろうと想定してみるのです。
私はパチンコやマージャンで経営を勉強しました。
経営は人生最大のギャンブルです。
が、経営で本当に博打を打ってはいけないのです。
「無理はしなくちゃならないが、
 無茶はいかん」
これは、私が四国八十八箇所をバイクでまわりながら、
最初に気づいたことでした。

2009/07/12 松翁論語 (PHP研究所) 7月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五九 松翁ある人に次のように言われた
 
 辻斬りに出会っても、
ヒラリと体をかわす名人になれ。
 
 
仕事をしていると、
辻斬りはしょっちゅう現れる。
交流分析で言うと「心理ゲームの達人」と言います。
この辻斬りは、
相手が知らないうちに乗せてしまい、
本質から外れたうまい言い訳をたくみに使い、
気づくと見事に切られてしまっています。
いや、
本人は切られたことも知らずにその後も平然と仕事をしています。
北斗の拳のように、
「お前はすでに死んでいる」状態?
切られたのは成長の道だったのでしょうか?
出世の道だったのでしょうか?
どちらにしてもやばい、
名人になる修行を続けるしかない。

2009/07/11 松翁論語 (PHP研究所) 7月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五八 松翁ある人に次のように言われた
 
 宇宙根源の心に応ずる人間のあり方をわきまえ、
実践していくのが宗教である。
 
 
先日「幸福の科学」の大川隆法著の本を読みました。
これまでに読んだ、
松下さんが言われる「宇宙根源の心に応ずる人間のあり方」
を解説した多くの本と同じくすばらしい内容でした。
将来の予測も見事なもので本当に良い本でしたよ。
・・・・・・・・・・・・・・一部を除き。
宗教の本には必ず特定の神様が出てくるのです。
ところどころに「その特定の神だけを信じなさい」と解説がついています。
そこだけですかね。
それ以外は本当にすばらしい本、
宗教心は大切なことですのでおすすめします。
私も仏壇を購入しましたし、
神棚らしきものもあります。
が、特定の神様にはこだわっておりません。
私のはご先祖様に感謝するための宗教かな?

2009/07/10 松翁論語 (PHP研究所) 7月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五七 松翁ある人に次のように言われた
 
 自然の恵みは、母親の慈愛と同じ。
母親の慈愛に感謝するように、
自然の恵みに感謝したい。
 
 
深い境地ですね。
私なんかまだまだ浅すぎて、
「母親の慈愛に感謝」
なんてこの歳になっても照れてしまって、
口に出せません。
「自然の恵みに感謝」
と、本当に心から思えるようになるのは、
母親の慈愛に、
照れなく感謝できるようになった時なのでしょうね。
まだまだ修行が足りていないことがしっかりと現れています。

2009/07/09 松翁論語 (PHP研究所) 7月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五六 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間は一人ひとり持ち味が違う。
ワクをはめたら、
その人の持ち味が消える。
 
 
松下さんの書かれている文章を、
こう書き換えるともっと多くの人が真意を受け取れるのかな?
 「人間は一人ひとり持ち味が違う。
  同じワクをはめたら、
  それぞれ人の持ち味が消える
  一人ひとりに合ったそれぞれのワクがある」
社会には社会のルール
企業には企業のルール
学校には学校のルールがあり、
それぞれが自分に合うところを選択すればよいのです。
合わないからといって、
自分だけの法律をつくるわけには行きません。
が、そのルールの中で、
さらにそれぞれのワクをつくればよい。
上杉君も大活躍してくれてます。

2009/07/08 松翁論語 (PHP研究所) 7月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五五 松翁ある人に次のように言われた
 
 転んだら立たねばならぬ。
幼子でも転んだままではいない。
すぐに立ち上がる。
 
 
年齢を重ねるごとに転んだまま人の数が増えてくる。
周りの問題もありますが、
不登校、ニート、出社拒否・・・・・。
明らかに転んだことが目に見えます。
転んだことが見えない場合がたちが悪い。
本人の自覚もないこともある。
でも多くの人がどこかで転んだままになる。
40歳を越えるとはっきり見えてくるのです。
なぜなら、会社の中に役職ばかりがいるわけではないから。
歩き続ける人との差は一年や二年でははっきりしないが、
十年、二十年では目に見えてくる。
立ち上がって歩き続けようよ。
カメのような歩みでもぜんぜんOKだから。

2009/07/07 松翁論語 (PHP研究所) 7月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五四 松翁ある人に次のように言われた
 
 事をなすにあたって、
結果を大事にする以上に、
それを生むまでの過程を大事にしたい。
 
 
「大事なことは過程であり、結果は大事ではない」
といっている訳ではなく、
結果的に本当の結果はとてもとても、とっても大事なのです。
このことを勘違いしている人が案外多いのです。
過程を大事にして結果が良くなかった場合は、
本当の結果に向うための過程にあるということです。
大事にしてきた過程が正しいものであるなら、
それををさらに正しく発展成長することで、
必ず良い、本当の結果が出るのです。
PDCAマネジメントサイクルで言うと、
松下さんの文章はPDの時点の話で、
C(チェック)A(アクション)を進めることで本当の結果が出ます。
目先の結果だけ出して、
「評価しろ」なんていってる人にはなかなかわかってもらえないのです。

2009/07/06 松翁論語 (PHP研究所) 7月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五三 松翁ある人に次のように言われた
 
 人生はカメのような歩一歩の歩みいちばんいい。
二歩三歩いっぺんに飛ぼうとすると失敗する。
 
 
落ちこぼれまくってた私がまず始めたのがこのカメ作戦です。
学生時代は毎日授業があり、
まわりの人もそれに合わせて止まることはありません。
だからきわめて歩みの遅い私はついていけませんでした。
社会では多くの人が止まっていますので、
私さえ止まらなければ追い行き追い越すことができるわけです。
止まらなければ良いんです。
十年経ったって振り返ると後ろに多くの人がいました。
二十年経つとかなり前のほうにいました。
三十年越えた時、いったいどうなっているでしょうか?
知っておかないといけないのは、
社会人になり数年経過したところで、
多くの人が歩みを止めてしまっていることです。
パレートの法則で言うと、
毎年20%づつの人と言うことになるのでしょうか?
別の法則だと5%づつでしょうか?
いづれにしても、
本人は気づいていいません。

2009/07/05 松翁論語 (PHP研究所) 7月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五二 松翁ある人に次のように言われた
 
 憎しみは破壊をもたらし、
愛する心は建設をもたらす。
 
 
憎しみを維持するにはものすごいパワーが必要。
愛を維持するには忍耐が必要。
憎しみはどこまで行っても胃に負担がかかり、
・・・・・・・胃も破壊されます。
愛はあるところを過ぎると安らぎに代わります。
だから私は憎しみ続けることが面倒になったのです。
忍耐の忍は認めるの右側の字です。
忍耐とは認めること、
価値観をすり合わせることだと考えており、
ただただ耐えているのは忍耐とは違うものだと考えています。
だから、耐え忍んでいるうちに安らいでくるようになるのです。
すでに価値観をすり合わせるという行為自体、
とても建設的ですね。

2009/07/04 松翁論語 (PHP研究所) 7月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五一 松翁ある人に次のように言われた
 
 世の中に“絶対の確信”はありえない。
すべては一応のものであり、
仮のものであることを知っておきたい。
 
 
昨日のメールで断言したばかりなのに否定されてしまいました。
・・・・・・・・残念。
なんちゃって。
本当は絶対なんてありえないことは知っています。
でもあえて断言したほうが説得力も増しますので、
使い分けをしています。
と言っても、
綿密ではなくメール作成時の感情ですね。
それにしても松下さんは、
予言者かのように論語を並べていますね。

2009/07/03 松翁論語 (PHP研究所) 7月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五五〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 人の言うことに耳を傾けようとしないのは、
自分で自分の心を貧困にするようなものである。
 
 
何度も書いていることです。
あえて、ひつこく断言します。
「人間はいつか必ず心が貧困になる」
人間界の掟です。
人の言うことに耳を傾けなくなるのです。
早いか遅いかだけのことなので、
できるだけ遅らせたほうが幸せになります。
思い出してみてください。
小学生のころは素直だったでしょ、
中学くらいから素直さにかげりが見え、
成績が落ち始めませんでしたか?
大学で何の因果か重量挙げ部に所属、
素直さのかけらの見えないと、
鉄拳で素直さを少し取り戻させていただきました。
おかげでそれなりに社会人ができるようになりました・・・・・。
・・・・・・・私の生い立ち話でした。
人は年齢と共に、ワガママを出します。
年長者に近づくにつれ、受信が薄れ発信型人間になります。
・・・・・・遅らせることができるか・・・・・。
自分のことだから自分では見えていないし・・・・。
・・・・・・謙虚さが残っているうちに早く引退するか・・・・・。
とりあえず、素直、素直と、となえながら前進します。

2009/07/02 松翁論語 (PHP研究所) 7月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四九 松翁ある人に次のように言われた
 
 失敗することを恐れるよりも、
真剣でないことを恐れたい。
 
 
成功の秘訣は逃げないこと。
逃げないと何が起こる?
そうです、失敗です。
絶対失敗しないコツを伝授します。
何もしないこと。・・・・・・・・論外です。
もうひとつは、できることしかしない。
当然ですが成長もありません。
未来の成功者の皆さん、
真剣に取り組んで、たくさん失敗しましょう。
私もその一人に加えてね。

2009/07/01 松翁論語 (PHP研究所) 7月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四八 松翁ある人に次のように言われた
 
 “なぜ”と問いなさい。
なぜなぜと問い続け、
考え続けるところから、
進歩向上も生まれる。
 
 
“なぜ”というのは疑問を持つこと。
疑問を持つとは現状を否定すること。
・・・・だけと考えていると、
本当の“なぜ”はでてこない。
では、
本当の“なぜ”はどうすれば出てくるのでしょう。
私の考えはこうです。
“素直になる”ことだとです。
素直な心で、本当にあるべき姿を受け入れること。
あるべき姿と現状のギャップが“なぜ”だと思っています。
目先に対して素直ではなく、
自然の摂理に対して素直ということです。
今日のは昨日のメールの続きでしたね。

2009/06/30 松翁論語 (PHP研究所) 6月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四七 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分にわからないことは、人に尋ねたらいい。
素直な心で聞き、静かに考えれば、
行く道はおのずと見えてくる。
 
 
大畠部長、
先週の車輌点検の時の話と、
クレーム対応の時の話がそのままここに書かれていましたよ。
「わかってない」という自覚がないと、
主張するばかり。
当然、素直であるはずもない。
 「素直な心で聞き、静かに考え、
  あるべき姿に気づけば、
  行く道はおのずと見えてくる」
こう書き換えると、
先週の話を再確認できますね。
大畠部長以外の人には分かりにくくてすいません。

2009/06/29 松翁論語 (PHP研究所) 6月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四三 松翁ある人に次のように言われた
 
 失敗を嘆くより、
反省し、過ちを改めることが大事。
 
 
失敗を埋めるのは、
過ちを改めることしかない。
二度と繰り返さない。
二度と繰り返さないための仕組みをつくるしかないのです。
まったく別の評価できる案件と、
プラスしたりマイナスしたりでは埋めようはないものです。
反省のない人にかぎって、
すぐこういった解決方法をとろうとするものですね。
間違ってますよ。

2009/06/28 松翁論語 (PHP研究所) 6月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四五 松翁ある人に次のように言われた
 
 大志を抱き、夢をもたなければ、
人間、生きる価値はない。
しかし、
そのためにきょう一日の努力をおろそかにすることは愚かなことである。
 
 
けっこういるんですよね。
「この仕事は自分には合ってない」
なんて言ってる若者が。
「合ってるかどうかわかるほど努力や経験積んでるのか」
って言ってあげたくなります。
若いうちは一山、二山越えてみないと、
いや、三山、四山越える気で努力したほうがいい。
逃げ癖は成功を邪魔する一番悪いやつだ。
五山、六山・・・いや、
十山、二十山越えないと、
本当の大志や夢は見えてこないのかもしれません。
度々目先を変えていては、
一山すら越えることもできません。
だからこそ、
せっかく体験した大切な一日の努力をおろそかにしてはなりません。

2009/06/27 松翁論語 (PHP研究所) 6月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四四 松翁ある人に次のように言われた
 
 人の話に感心せよ。
どんな話にも感心できるということは、
きみにそれだけの力量があるということなんだ。
 
 
この何日かの論語は耳の痛い話ばかりで、
耳を通り越して心臓に達しそうです。
感心以前の問題があり、
妻にいつも叱られています。
・・・・・食事中はテレビを消すことにします。
子供が家にいるときは、
チャンネルの優先は子供。
私にとって関心のない番組なので、
「テレビを消しなさい」と言ってましたが、
優先権を持ってしまうと・・・・・つい・・・・。
・・・・実は子供のままでした。
・・・悲しい。

2009/06/26 松翁論語 (PHP研究所) 6月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四三 松翁ある人に次のように言われた
 
 己を無にして、
はじめて主座は保てるもの
 
 
無になんてなかなかできるものではありません。
私が無になる瞬間なんて、
本当に反省して落ち込んでいる時。
何も考えずボーとしているということではありません。
むちゃくちゃ考え込んでます。
頭の中が大混乱し、
大パニックに陥り、
耳から脳が溶け出しそうな中、
本当に正しいこととは何なのか?と、
紐解きながら考えている時です。
そんな状況の時は私心、欲が無なんです。

2009/06/25 松翁論語 (PHP研究所) 6月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四二 松翁ある人に次のように言われた
 
 喜ぶことを知り、ありがたさを知り、
感謝する心を知っている人は幸せである。
 
 
 先日のメールに書き込みました。
普通の生活がどんなに喜ばしく、
ありがたく、感謝にあたいすべきことなのか。
・・・・・が、私の場合、
常に感謝の人生が身に染み付いているわけではありません。
事あるごとにしか思い出せないでいる現状です。
今のところ事に再々出くわすので、
喜びやありがたさ、そして感謝を忘れることはなさそうです。
とうとうここまで来たと、
自分自身感じたときからが危ない。

2009/06/24 松翁論語 (PHP研究所) 6月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四一 松翁ある人に次のように言われた
 
 善人がいて悪人がいるから芝居になる。
善人ばかりではおもしろくない。
 
 
想像すると逆に怖い。
善人ばかりのドラマ「水戸黄門」
ただ日本中を旅して歩くだけ。
・・・・・旅する必要もない。
・・・・・そんなこと、どうでもいいか。
ルールや法律は善悪があるから、
どこまで良い、どこから悪いと線を引きます。
善人ばかりだとルールができないから、
逆に言うと何でもあり。
最初に悪さ心をもつ人が現れたとしたら・・・・・。
怖すぎる。
一歩間違うと人類全滅ということも・・・・。
ともあれ、
悪い会社があるから、
良い会社が評価される。

2009/06/23 松翁論語 (PHP研究所) 6月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五四〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 とるべき責任を、
そ知らぬ顔で回避する人間ほど卑怯(ひきょう)な人間はいない。
 
 
そもそも私はそんな人間でした。
・・・・・・・今も・・・・。
それでなくても記憶装置の性能が悪く、
約束そのものを記憶できてない場合が多いのに、
結果に対して言い訳ばかり。
そうです。
言い訳人間のことを卑怯な人間といいます。
あいつのことかと思ったあなた、
まわりはあなたのことを言い訳人間と感じているかもしれません。
自分の事を客観的に見ることが一番むずかしい。
実にむずかしい。
歳を重ねるとさらにむずかしい。
だから一生知らないいまま過ごす。
・・・・・悲しい。

2009/06/22 松翁論語 (PHP研究所) 6月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三九 松翁ある人に次のように言われた
 
 他人の目ではなく、
みずからの心に問うて、
やましいところがないかが大事。
 
 
昔から言われています、
「おてんとうさまが見ている」
誰も見ていないと思っても、
おてんとうさまが見てるぞと言うことですが、
今や、おてんとうさまは完全に他人の代表。
悲しいかな、
おてんとうさまはあまり意識されなくなってきました。
「自分が見ている」を意識できるてる人は、
交通違反もしません。
ゴールド免許の人は常に自分が見ていることを意識しています。
・・・・・・中には、めちゃくちゃ運のよい人もいます。

2009/06/21 松翁論語 (PHP研究所) 6月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三八 松翁ある人に次のように言われた
 
 節あればこそ竹は強い。
人生にも節をつくりたい。
そして人生に耐える力を養いたい。
 
 
節目と言う言葉があります。
入園、卒園、入学、卒業、就職、結婚、出産・・・・・
生きているだけでいろいろ節ができていきます。
しかし、現代の社会では、
就職以降の節の年齢が高くなっているのです。
節と節の間が広いと竹は弱いと言うことを考えると、
現代人は人生に耐える力が弱くなっているとも言えそうです。
・・・・・下手すると、
卒業から後ろの節のない、
「ニート」なんてのもありますものね。
生きているだけでできる節に、
さらに自ら成長し節をつくっていくことが、
とても大切なことですね。

2009/06/20 松翁論語 (PHP研究所) 6月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三七 松翁ある人に次のように言われた
 
 礼儀作法は、社会生活の潤滑油。
人間関係を滑らかにする。
 
 
礼儀作法には心が入っています。
柔道、剣道、空手道、茶道だって同じです。
武道に限らず、
道のつく習い事は礼に始まり礼に終わります。
礼儀作法とは心の修行ありきで、
表面的なものではありません。
人間関係を滑らかにするのは当然です。

2009/06/19 松翁論語 (PHP研究所) 6月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三六 松翁ある人に次のように言われた
 
 穏やかな海であっても、
舵(かじ)取りには油断は禁物である。
 
 
つい先日、
最後の生存者もなくなってしまいましたが、
あの有名なタイタニックの沈没は、
大荒れに荒れた海の事故ではありません。
穏やかな海での事故だったのです。
どんな穏やかな海であろうが、
目標から目を離すととても危険なのです。
自衛艦と漁船の衝突事故も同じ原因です。

2009/06/18 松翁論語 (PHP研究所) 6月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三五 松翁ある人に次のように言われた
 
 考えて行動し、行動してまた考えなさい。
その繰り返しによってきみは成長するだろう。
 
 
します、します。
間違いなく成長します。
いまや経営やビジネスの共通語になってますもの。
考えて=プラン
行動し=ドゥー
また考えて修正=チェック・アクション
ですよね。
今はP・D・C・A(アクション)マネジメントサイクルと言われてますね。
 

2009/06/17 松翁論語 (PHP研究所) 6月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三四 松翁ある人に次のように言われた
 
 天国のよさは、
地獄に落ちてはじめてわかる。
不足を体験しなければ、
満ち足りた喜びは味わえない。
 
 
17年前の3月21日高速道路で、
一瞬にして廃車という事故を見ました。
事故処理に来たお巡りさんがつぶれた車を見て、
「何人死んだの?」と、
道路公団の職員に問いかけてました。
半端ではない豪雨の中、
レサー気取りのバカなドライバーが起こした事故です。
夫婦と1歳の子供、
奥さんは妊娠しており大きなおなかをしていました。
奇跡、奇跡、超奇跡的に、
軽いムチ打ちだけで3.5人はしっかり生きていました。
ドライバーは家族を先に帰宅さた後、
事故処理が終わり家に着いたのは真夜中です。
家族が寝ている姿を見て、
「家族で普通に生活できることがどんなに幸せなことなのか」
と噛みしめながら、涙を流し続けました。
バカなドライバーは反省し、
人生を変えよう努力したそうです。
今、広島ガス高田販売で社長をしています。
・・・・・。
私たちは今天国に住んでいるのです。
地獄を見た人だけそれに気づきます。
天国に住んでいることにもっともっと感謝。
・・・・・・・・・思い出したら涙が出てきました。

2009/06/16 松翁論語 (PHP研究所) 6月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三三 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は最初から金持ちになってやろうとか、
大きな事業家になろうとかいうような考えはなかった。
せめてきょう食べる物があるような姿になりたい。
せめて一時休んでも収入がなくならないような姿になりたい。
そうしたささやかな願いから出発した。 
 
 
私なんて・・・こうです。
私は金持ちになりたかった。
事業家にはなりたいわけではなく、
楽して金があればそれがいい。
まさかきょうの食べ物がないなんて考えたこともない。
休んでて収入があればいいに決まってる。
こんな欲をもって社会人をスタートさせた。
・・・・・・・・・が、
ありえるはずもなく、
現実を知るたび、
考え方、価値観を変化させていった。
社会人のスタートが一人暮らしからだったのは、
今振り返ると現実を知る大きなきっかけのひとつだった。
遊びに金使いすぎ、食うものも食えず、
休みの日は、
知り合いのお好み焼きやさんで手伝いをして、
食べさせてもらってた。
にもかかわらず、気を抜きすぎると、
今も怠け心が顔を出します。

2009/06/15 松翁論語 (PHP研究所) 6月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三二 松翁ある人に次のように言われた
 
 スシの好きな人にはスシを食べさせ、
酒の好きな人には酒を飲ませよ。
 
 
そうです。
人間は好きなことだけやった方がいいのです。
得意なことだけやったほうがいいのです。
いやなことをやらせようとするからトラブルのです。
人間はわがままに生きることが大切なのです。
・・・・・・そんな訳ないでしょ???
そう、あるわけありません。
しかし、
人間、誰しもそうなってきます。
甲田課長、
学生時代と同じようにラグビーできますか?
できませんよね。
年齢なりに得意なポジションに特化していくのです。
無理の利く、若いときにいろんな経験して、
本当に特化する物を見つけておくことが大切ですよね。
最初から枠を狭めていては成功しません。
野球だと、
歳とって、走れないけど打つ力のある大打者は、
ファースト守るか、パリーグで指名打者ですね。
・・・・してみると、金本は本当に鉄人だ。

2009/06/14 松翁論語 (PHP研究所) 6月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三一 松翁ある人に次のように言われた
 
 離れ島の生活なら、
自分一人の意思だけでやっていけるが、
社会の中で生活する以上は、
自分の気ままな考えだけで事の是非善悪を論ずることは許されない。
 
 松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三一 松翁ある人に次のように言われた
 
 離れ島の生活なら、
自分一人の意思だけでやっていけるが、
社会の中で生活する以上は、
自分の気ままな考えだけで事の是非善悪を論ずることは許されない。
 
 
許されないのです。
が、
自分の気ままな考えだけで事の是非善悪を論ずる人は、
自分が正しいと思っているから始末が悪い。
価値観を高めよう。
もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと。
価値観を高めるには投資が必要です。
お金使ってますか?
それとも使わせてますか?
使わせたお金には比例するかどうかは怪しいが、
自ら使ったお金と価値観高さはは比例するようですよ、
どうやら。
許されないのです。
が、
自分の気ままな考えだけで事の是非善悪を論ずる人は、
自分が正しいと思っているから始末が悪い。
価値観を高めよう。
もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと。
価値観を高めるには投資が必要です。
お金使ってますか?
それとも使わせてますか?
使わせたお金には比例するかどうかは怪しいが、
自ら使ったお金と価値観高さはは比例するようですよ、
どうやら。

2009/06/13 松翁論語 (PHP研究所) 6月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五三〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 口角泡をとばして議論するのはいい。
しかし、
それは人間生活をより向上させることでの議論でなければならない。
 
 
大畠部長、
先日つまんない口角泡が飛んでましたよね。
・・・・・・ある業者さんとの話の中で。
生活の向上なんて微塵のかけらもない話。
お客様からの電話は、
クレームだった?かクレームではなかったか?
問題の本質をはぐらかされてのやりとり、
後味悪いに決まってます。
それをはっきりさせたらお客様が喜んでくれるの???
私たちは交流分析の中で学んでいます。
そのようなやり取りを「心理的ゲーム」と呼ぶことを。
「そんなのどっちでもいい」で、話は終わりです。

2009/06/12 松翁論語 (PHP研究所) 6月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二九 松翁ある人に次のように言われた
 
 わたしは死の直前まで、運命に従いたい。
 
 
私もそう考えるようになってきました。
・・・・・・・少しだけ。
しかし、運命とは切り開くもの。
運命と惰性を勘違いしてはならないのです。
運命と惰性を勘違いするとどうなるか?
70歳をとうに越えているのに、
第一線の中で経営を続ける社長さんのようになります。
社会の成長に感性がついていけないのに気づいていない。
いつまでもポジションにしがみつくことは惰性であり、悪です。
その歳の自分にしかできないことが他にあるはずです。
それこそが運命だと考えています。
引き時を誤らないことが運命に従うことのひとつです。
もちろん、
70歳を越えたすべての社長さんに当てはまるわけではありませんよ。

2009/06/11 松翁論語 (PHP研究所) 6月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二八 松翁ある人に次のように言われた
 
 今までの人間観を少しも変えず、
そのままにしておいたら、
いっさいのものの考え方が歪(ゆが)んでしまうだろう。
 
 
そうなんですよね。
変えなければ歪むんです。
変えるとは成長することです。
世間は一時の猶予もなく変化成長し続けています。
だから自分の成長が止まった瞬間に、
世間からは私が歪んで見えてしまうのです。
だから社内勉強会で取り組んでいる、
価値観の向上が大切なのです。
人間は基本的に楽したい。
しかし、
成長し続ける世間を理解していない人は、
基本に従って楽を続けます。
・・・・・・可哀想。

2009/06/10 松翁論語 (PHP研究所) 6月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二七 松翁ある人に次のように言われた
 
 三分の二は仕事に打ち込み、
三分の一は家庭のことを考える、
そういう男性に魅力を感じるような女性を、
お嫁さんにもらいたい。
 
 
・・・・・・いまどき、いない。
嫁にもらう前からそんな考えの女性は。
・・・・と思う。
しかし、
本当に仕事をバリバリやって、
家庭もうまくいっている人の奥さんは、
そんな人が多い。
結婚をして、
すったもんだを繰り返しながら、
お互いの価値観を成長させ、
そこに到達した家庭はそうなっている。
・・・・と思う。
物事を判断するための考え方、
すなわち価値観は成長するものだが、
180度価値観がひっくり返ることはほぼない。
価値観の基本をどこにおいているか、
お互い確認をして結婚するほうがいい。
・・・・これは間違いない。

2009/06/09 松翁論語 (PHP研究所) 6月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二六 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分の意思によってなんでもできると考えると、
必ず迷いが生まれる。
苦難の道に入る。
そして結局は、
自分も他人も不幸になる場合が多い。
 
 
松下さんの文章を読んでわかってもらえるかな?
社長の決定は、自分の意思ではなく、
「神のおぼしめし」
・・・・・・社長が神なのではありませんよ。
社長は自然の法則に従った答え、
決定をしようと悩んでいるのです。
が、
どの決定が従ったことになるのかなんてわかりません。
だから決定が違っていれば次の決定を出し、
それを何回も繰り返して探りながら進んでいきます。
たんなるノー天気社長は、
自分の意思で決定できるからこそ、
迷いも苦難もないと思っています。
自分も他人も不幸にしていることにすら気づきません。
・・・・・私のことかしら???

2009/06/08 松翁論語 (PHP研究所) 6月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二五 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は若いころから三時間半くらいしか寝なかった。
神経質で病弱で、
しかも問題をたくさんもっていたから、
三時間半も寝たら、
もうそれ以上は寝れない。
けれどもそれをいちいち苦に病んではならない、
素直にこれを承認しようということでやってきた。
 
 
私は三十代の後半は四時間半くらいの睡眠でした。
問題もたくさんかかえていたので、
仕方なくそうしてました。
頑張ってる自分もほめながらやってました。
しかし、
四十代になってからは身体がもたなくなりました。
糖尿病発覚や甲状腺腫瘍の発覚もあり、
疲れやすい身体であることに気づきもしました。
今では睡眠をとることを心がけています。
水曜日は早朝勉強会があるので五時に起きて
シャワーをして気合を入れています。
・・・・・夜家に帰るといつもよりぐったりしています。
松下さんの話とは次元の違う話になってしまいました。
が、人生は健康ありき、
健康には十分留意しましょう。

2009/06/07 松翁論語 (PHP研究所) 6月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二四 松翁ある人に次のように言われた
 
 私はできるだけ素直に、
平易にものを見ていくように努めた。
そしてかけ引きもなにもない、
ありのままの自分を見てもらうように心がけてやってきた。
 
 
私はかけ引きに強い。
と自分で思っています。
理由があります。
私はかけ引きをしないことにしているので、
相手が駆け引きをしようとして、
企めばたくらむほど、
勝手に相手のつじつまが合わなくなるのです。
かけ引きに強くなりたければ、
かけ引きをしないこと、
かけ引きに振り回されなければいつも勝ち。
いつの時代も経営理念にある健善が一番です。
松下さんは素直と言われます。
いつも言ってることですが少年時代空手で教わりました。
道場訓、
一つ、正義の道を守ること
一つ、人格修養に・・・・・

2009/06/06 松翁論語 (PHP研究所) 6月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二三 松翁ある人に次のように言われた
 
 利益は、
どこまでも刻苦勉励によって得た尊いものでなければならぬ。
 
 刻苦勉励(こっくべんれい)=苦労して、苦労して、仕事や勉強に励む
 
 
人間は楽して儲けたいのです。
「そんなことはない」
と考えたあなたはうそつきです。
本当はみんな楽して儲けたいのです。
金もって遊んでいたいのです。
・・・・・・・・でも、
「そんなことあるわけない」
と気づいた人から仕事をやり始めます。
もっと金がほしいと思ったら、
もっと頑張って仕事をします。
やってるうちに、
少しずつ、少しずつ、ほんの少しずつ、
目的がお金だけではないことに気づいてきます。
このことに本当に気づき始めると、
実はお金もたまり始めています。
このあたりまで価値観が上がってくると、
知らず知らずのうちに、
刻苦勉励の入り口辺りにはいるはずです。
多くの人の刻苦勉励は口先だけです。
もちろん私もその口です。
しかし、
まったく何も気づかず、
遊び続けてお金だけほしいと思い続ける人たちもいます。
・・・・・犯罪に手を染めることもあります。
悲しいことです。

2009/06/05 松翁論語 (PHP研究所) 6月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二二 松翁ある人に次のように言われた
 
 ほんとうに一日の仕事を存分になし終えた愉快さというものは、
物見遊山や単なる金儲けの場合の喜びとは、
比べ物にならない大きな深さのあるもので、
それだけになかなか容易には得られないものである。
 
 
いつもとはとても言いません。
しかし、
かなり充実した日を送ることも増えてきました。
しかし、
まだまだ偽物の充実です。
なぜならば、
家に帰っても頭の中で仕事の考え事が続いているからです。
しかし、
その考え事は心配事や、クレームについてではありません。
「卓越した経営」を目指すための新しい悩みや考え事で、
悩めば悩むほどわくわくしてくるのです。
しかし、
ほんとうに一日の仕事を存分になし終えた愉快さを得たのであれば、
家では完全に切り替えがきくのだとも思うのです。
ゆえに、
・・・・・まだまだ半端。

2009/06/04 松翁論語 (PHP研究所) 6月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二一 松翁ある人に次のように言われた
 
 信念のない者は、
人間として価値がない。
まったく空(うつろ)な人間である。
 
 
そうだ、そうだ。
まったくその通りだ。
と、松下さんが言った後にに言うのは簡単なのだが、
自分の意見として部下に言うのはたやすくない。
だから世の中の多くの管理者と名のつく人たちは、
部下に遠慮して甘えを許す。
甘やかしていることにすら気づかない管理者は、
・・・・その上の、人事担当者からして論外。
・・・・・多くの場合社長。
つまり、社長が一番甘い。
本気で経営しろ。
・・・・・・反省。

2009/06/03 松翁論語 (PHP研究所) 6月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五二〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 人として世に処するうえに最も大切なことは、
他より厚き信頼を受けるということである。
しからば、
信用を得るにはいかにしたらいいか。
結局“正直”をもって一貫するよりほかにはない。
 
 
広ガスたかたでは、
この“正直”を
“健善”といいます。
“健善”をもって一貫しようと頑張ってます。
しかし、
一貫って半端なことではなく、
一貫から外れては修正、
外れては修正を繰り返しています。
それでいいんです。
外れることが悪いことではなく、
修正がきかず、
一貫に戻ってこれないことが最悪だと考えていますから。

2009/06/02 松翁論語 (PHP研究所) 6月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一九 松翁ある人に次のように言われた
 
 真(まこと)の富は心の富。
 
 
真の富に行き着くまでに段階がありますよね。
 ①生理的な富・・・・・・今を満足させる(とりあえず今の食べ物)
 ②安全に対する富・・・今日、明日を安全(今日明日の食べ物確保)
 ③愛情に対する富・・・安定と安心(この会社にいれば・・・毎月安定)
 ④尊重の富・・・・・・・・ゆとり、物質的な富(この会社で活躍すれば・・・貯蓄もできる)
 ⑤心の富・・・・・・・・・・真の富(とは?考えてみてください)
自己実現という言い方もしますね。
マズローの5段階欲求とおんなじでした。

2009/06/01 松翁論語 (PHP研究所) 6月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一八 松翁ある人に次のように言われた
 
 “安くてよい”ということは、
いかなる商売においても最高の決定権をもつ。
 
 
安くてよい品物なんてなかなかないですものね。
永遠のテーマかもしれません。
高くてよい品物ができ、
量産されて安くてよい物でてくる。
が、
そのころには、
高いがさらに良い物が発表されている。
結局は、
安くて古いものか、
高くて新しいもので商売するようになる。
さらに・・・・・が、
中国から安くて新しいものがたくさん入って来るようになった。
ユニクロ、しまむらが代表の衣料品は言うに及ばず、
量産の工業製品も今や中国に太刀打ちできない。
今に自動車もそうなるでしょう。
日本は研究開発、そして試作で終わり、
量産は中国で。
アマダなどの最新鋭のマシーンは日本では売れず、
中国での引き合いは多いのです。
今や、
日本の工場よりも中国工場の設備のほうが新しく優秀なのです。
ま、
本当によい品、ブランド品ということになると、
中国にはブランドはないのが実状です。

2009/05/31 松翁論語 (PHP研究所) 5月31日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一七 松翁ある人に次のように言われた
 
 財宝は、
ときに散逸(さんいつ)するおそれもあるが、
いったん体得した勤勉の癖は、
一生を通じての宝である。
 
 散逸=所在がわからなくなること
 
 
確かにたいへんな宝だ。
・・・・・が、
・・・・・・体得できない。
いつも勤勉のふりして、
努力のふりして終わりである。
「一生ふりし続けるとそれは本物」と聞くが、
・・・・・・途切れては再スタート。
「三日坊主を何回も繰り返せばそれも本物」とも聞いた。
宝がもてるかどうかは、
この世とお別れするときはっきりするのでしょう。

2009/05/30 松翁論語 (PHP研究所) 5月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一六 松翁ある人に次のように言われた
 
 学を修め道を開き、事をわきまえても、
それを実行しなければ、
いわゆる宝の持ち腐れである。
 
 
私は経営学の学者ではありません。
経営の実践者です。
学者であれば、
自ら実行しなくても広めるという方法もあります。
それはそれで常に動き流れているわけですから腐りません。
私たちは実行が伴わないと、
動き流れているとは言わないので腐ります。
流れる水は腐りませんが、
留まる水は腐ります。
当たり前。
宣言します、私は腐りません。

2009/05/29 松翁論語 (PHP研究所) 5月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一五 松翁ある人に次のように言われた
 
 いたずらに大志を抱いて焦慮(しょうりょ)するのは愚かである。
踏み出す一歩一歩に最善の注意を払いつつ、
その日の責務を遂行することの蓄積こそ、
やがて目的の彼岸(ひがん)に到達する捷径(しょうけい)である。
 
 焦慮=あせり、いらだつこと
 捷径=近道
 
 
いたずらな大志ではなく、
きちんとした大志は抱かなくてはならない。
抱いているのがいたずら大志か、
きちんとした大志かは行動を見ていたらわかります。
きちんとした大志を抱いている人の行動は、
松下さんのいわれるとおりの行動です。
鍵山さん流だと「凡事徹底」
小山さん流だと「環境整備」がきちんとできています。
いたずら大志の人は手足よりも口のほうが先に動きますね。

2009/05/28 松翁論語 (PHP研究所) 5月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一四 松翁ある人に次のように言われた
 
 誇りをもつことは必要である。
しかし、その誇りも、
過ぎれば破滅への一歩となる。
 
 
最長老になってはいかんのです。
苦言を呈する人がいなくなるから。
最近気にかかるのは、
お年を召された社長さんです。
後継者を育て忘れたか?
自分が走りすぎたのかわかりませんが、
いくつになっても第一線で頑張っておられる。
・・・・過ぎてしまっておられるように思える。
それを見て思うのです。
引退の時期をしっかりと考え、
後継者を育てること。
私は47歳ですが、
引退の時期、引退後のことも考えています。
その年齢に近づくと、
考えが変わるということもよく耳にしますが、
それが過ぎてしまう原因の一つなのだと思います。
そうなってしまうと、
待っているのは破滅です。

2009/05/27 松翁論語 (PHP研究所) 5月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一三 松翁ある人に次のように言われた
 
 うちが発展すれば、
同業者が倒れていくということで悩んだことがあった。
しかし、
そのような小さい問題で悩んではいけない、
もっと大きく、
日本全体が豊かになる仕事をするということが自分の使命である、
と悟った。
 
 
私はまだ悟ってはいませんが、
同業者のことでは同じ事を考えていました。
そう考えているうちは、
LPガス業界にない新しいサービスという発想はありませんでした。
日本全体なんていう大それたことは今も考えません。
地域密着で、
地域社会とは目いっぱい関わりながら、
お客様の豊かな暮らしづくりの応援団として、
一心不乱に進みます。

2009/05/26 松翁論語 (PHP研究所) 5月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一二 松翁ある人に次のように言われた
 
 勝つか負けるかわからないような不安なときは、
やらなければよい。
絶対に成功するのだ、
何が何でもやるのだ、
という確信と意気込みがもてるときはやる、
これしかない。
 
 
これまで機会があるたびお話をしてきました。
経営は博打ではない。
勝てると信じれる場面だけ勝負する。
松下さんの言われていることは、
私の経営とまったく同じです。
大学時代から、
パチンコ、マージャンで痛い目にあいながら、
身に染みながら、
経験を積み重ねて今に至っています。
・・・・・・が、
松下さんは何十年も前から、
そう言われていたようです。
だから、
成功者の真似はしなくてはならないのです。

2009/05/25 松翁論語 (PHP研究所) 5月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一一 松翁ある人に次のように言われた
 
 基本的な間違いがなければ、
力強く門を叩(たた)け。
 
 
基本的な間違いがないと自信をもって言うには?
価値観に磨きをかけること。
最近私は、
事あるごとに価値観、価値観と言いまくっていますし、
メールにも書きまくっています。
人生が楽しいものになるか、
苦しいものになるか?
すべて価値観が握っています。
価値観は物事を判断する基の考え方だからです。
実はもう一つ、
大切なことには気づかず、ノー天気に一生送る。
というのもあります。
井の中の蛙人生ですね、
本人幸せ、まわり不幸せというパターンです。

2009/05/24 松翁論語 (PHP研究所) 5月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五一〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 十人から百人を使うときは率先垂範、
「これをやってくれ」と命令することで人は動く。
千人、二千人になれば、
態度は同じでも「してください」という心がなければいけない。
一万人になると「頼みます」の心、
何万人ともなれば、拝む心が必要だ。
 
 
ここがわかっていませんでした。
組織の大きさを考えず、「してください」。
いろいろ本読んで、研修に参加して、
講演を聴いて、良かれと思ってやっていたのです。
結果は、多くが進まずに十年経過したのです。
何もやってこなかったわけではありません。
人財育成に力を入れてきた十年でした。
ここがわかってからはものすごい勢いで、
組織が成長し始めたのです。
社内には、
率先垂範してないじゃないかと思う人もいることでしょう。
ちゃんと率先垂範しています。
物の見方、考え方(価値観)の違う人には見えていません。
だから、
価値観の共有って大切なんです。

2009/05/23 松翁論語 (PHP研究所) 5月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇九 松翁ある人に次のように言われた
 
 経営が好きであれば、
かりに遊んでいても、
そこからふっとヒントを得て、
それを経営に有効に活(い)かすことができる。
 
 
広ガスたかたの変な仕組みの数々。
とはいってもLPガス業界内で変といわれるだけで、
お客様からは高い評価を受けています。
業界にないということは、
・・・・・・そうです。
仕事以外の時間で他の業界やお店をを眺めながら、
ヒントを得てきたのです。
あっ、そうそう。
「我が読売巨人軍は永遠に不滅です」
の長嶋さん(古いかな?)は、
家族や友人と食事中でも、
お箸を見ていてバッティングのヒントをつかんだら、
家族や友人をほったらかして自宅に帰り、
地下の練習場で素振りを繰り返していたそうです。
スランプに陥ると、
バッティングのことばかり考え、
食事中にお箸がバットに見えるんですって。
さすが長嶋さん。

2009/05/22 松翁論語 (PHP研究所) 5月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇八 松翁ある人に次のように言われた
 
 経営のコツは、十人十色、
人によってやり方が違う。
 
 
そうなのです、
やり方が違うのです。
それでは何が同じなのでしょう?
偉大な経営者に共通していることです。
松下さん流に言うと、
「宇宙根源の法則」を基にした価値観です。
価値観の基は大差ありません。
やり方が大違いなだけなのです。
だから、
偉大な成功者の価値観を真似することは大切なことなのです。

2009/05/21 松翁論語 (PHP研究所) 5月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇七 松翁ある人に次のように言われた
 
 叱るときには、やはり叱ってきた。
けれども大きくはねぎらってきた、感謝してきた。
「そうは言うものの、よくやってくれる」
がどこかにあった。
 
 
この文章は心に染み入ります。
当社の罰金制度は、
人間としての成長、価値観の向上には、
欠かせない仕組みになってきました。
しかし、
大局では感謝しているのです。
とはいえ、
私の器が小さすぎとても表すに至っていません。
口先だけが現状です・・・・・。
・・・・・感謝が足りていないことを反省しながら、
書いてます・・・・・・・。

2009/05/20 松翁論語 (PHP研究所) 5月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇六 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間形成の過程には、
体験として、ある期間、
適所でないところに立つことも、
また必要である。
しばらくそういう仕事も味わってみて、
いつか適所に座るということが望ましい。
 
 
若い人財には適所であろうがなかろうが、
いろんな経験をしてもらい、
仕事だけでなく、
価値観や人生観もしっかりと形成していただきたいのです。
気力や 体力は年齢を重ねると落ちていきます。
ある程度の年齢からは、
その人により待ちあった仕事に特化していかなくてはならないでしょう。
最初からこの仕事しかできないという人の限界は高くありません。
たくさん苦労したほうが当然限界も高く、
奥の深い人間になれますよね。
・・・職人さんという特異な世界もあり、
これはこれですばらしいのです。
しかし、
目指す人は多くないのが現実ですね。

2009/05/19 松翁論語 (PHP研究所) 5月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇五 松翁ある人に次のように言われた
 
 失敗は成功の基という。
しかし、そのためには、
失敗をほんとうに成功の基にしようという、
その心がまえをもっていなくてはならない。
 
 
失敗をうやむやにする言い訳№1は何でしょう?
 答えをどうぞ、・・・・・・・・・・・・
はい、正解です。
「失敗は成功の基」
まわりを見渡して見ると、
失敗を肥やしにする人と、
失敗を繰り返す人はだいたい決まってますよね。
でも本人はそれが自分だということに気づいていないんです。
失敗を繰り返す人は、
失敗をあまり気にしていないですから。
そんな人は意識の中に、
それ自体なかったことになってるんですよ。
失敗がトラウマになることはよくないが、
忘れ去ってはいけません。
二度と起こさない対策をきっちり考える人は、
成功の基をつかんだ人ということになりますね。

2009/05/18 松翁論語 (PHP研究所) 5月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇四 松翁ある人に次のように言われた
 
 あす、どうなるか分からない、
というような会社は立て直しやすいが、
うまくいっている会社をもう一歩よくするのは、
非常にむずかしい。
 
 
現実にそんなお店は世の中にたくさんあって、
入って見れば分かりますよね。
この店、はやんないなって。
私が経営を代わって立て直るかどうかは分かりませんが、
繁盛していないお店は、
課題がたくさんありますし、
見えてもいますので
いくらでも手の打ちようはあります。
しかし、
店主は聞いてくれませんけどね、
私の話なんか。
「繁栄しているお店の前に立って、
 何ヶ月も見ていたら必ず分かるようになる」
と教えてくれた人がいます。
何ヶ月も立ちっぱなしでいるわけにいきませんが、
意識だけは常にもって、
いろんなお店を何度も見てたら、
少しづつわかるようになってきました。
・・・・・何年もかかりましたけど。

2009/05/17 松翁論語 (PHP研究所) 5月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇三 松翁ある人に次のように言われた
 
 仕事に打ち込んで、
疲れをおぼえるというのではなく、
むしろ仕事によって疲れが休まる、
という境地が味わえれば、
そこに成果があがるのではないだろうか。
 
 
私の場合は、
成果、変化、成長を実感できることが楽しく、
苦しみながらマゾ的に楽しんでいます。
無理がたたり、
先日も腰椎、頚椎の椎間板ヘルニアがうずき、
肉体的にも苦しみましたが・・・・。
本当の喜び、やりがいは、
仕事によって疲れが休まるという境地なのでしょうね。
・・・・家にいるのがいやで、会社で休息してる。
なんて人はもちろん論外です。

2009/05/16 松翁論語 (PHP研究所) 5月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇二 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は、
むずかしいことをむずかしく考えなかった。
むずかしく考えると勇気がくじけるから、
“むずかしいかもしれないが、
 やり方によってはやれるだろう”
という考えをもっていた。
 
 
私は、
むずかしいことは、
紐解くように考えることにしています。
子供の頃から基本的にそうだったのかな?
数学は得意科目でしたが、
公式は覚えたことが一度もありません。
と言うより、
覚えようとして覚えたことは一度もありません。
公式だけ覚えようとすると覚えられないんですよ、
バカだから。
だから公式よりも考え方を理解しておいて、
テストなどで必要な時に公式を作ってました。
何度もやってるうちに覚えてしまうんですけどね。
だから高校3年生になってからの、
数学Ⅲでは苦労しました。
むずかしすぎて意味がわかんなくって、
理解が公式までたどり着かないんです。
あんなの誰がどんな場面で必要とするのか、
さっぱりわかんなくって?
そこから説明してほしかったんですけど、
先生も教えてくれなくって・・・・。
当時、数学Ⅲを選択したことを後悔しましたよ。
卒業するため仕方なく、
意味もわからず死に物狂い公式覚えました。
何解いてたのか分かってませんでしたけどね。
得意のはずが、数学Ⅲのおかげで卒業危うしでした。
今もその程度の頭で、紐解きながら経営してます。

2009/05/15 松翁論語 (PHP研究所) 5月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇一 松翁ある人に次のように言われた
 
 みずからを高めるためには、
順境の時百ペンの講義を聞くよりも、
逆境にたって、
みずから取り組み、
その体験から自得するほうが効果は大きい。
 
 
「子供には苦労させたくない」
人の親ならみんな思うことです。
「社員に苦労させたくない」
多くの社長が考えています。
だから自分の逆境体験の話しを押し付けて、
できれば同じ苦労の体験をさせまいとするのです。
が、
「親の心子知らず」
とはよく言ったもので、
そんな話には耳を貸しません。
当たり前です、それで正しいのです。
私がそうでしたから。
・・・・・でも親になると、
・・・・部下ができると、
同じことをやります。
実際、そうしたほうがいいと考えてもいます。
もちろんタイミングは必要ですが。
これもなかなかむずかしく、
何度繰り返しても方程式のように答えは見つからない。
・・・・・・・・本当に難しい。
でも、
間違わないでね、
ここで言う苦労とは半端ないピンチのことで、
人生を路頭に迷わせたくないとの思い。
目先の苦労は買ってでもしろ。

2009/05/14 松翁論語 (PHP研究所) 5月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
五〇〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 大きい組織をさらに大きくして、
なおすみずきまで完全に動かすことは、
たいへんむずかしい。
むしろ分割したほうが、
各部分が生き生きとしてくる。
 
 
私たちの組織はまだまだ小さく、
大きい組織ではありませんが、
大きくなった時の実験もしています。
ガス営業とハウジング営業を統合し、
営業課としました。
そして、
係長制をとり、組織を分割してみました。
うまく機能すれば、というよりも、
うまく機能させ、
将来は営業部に昇格し、
係を課に昇格させ、
さらに機能する組織にしていきたいと考えています。

2009/05/13 松翁論語 (PHP研究所) 5月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九九 松翁ある人に次のように言われた
 
 手ごわい競争相手の出現によって、
われわれは覇(は)を競うためにしぜん勉強するから、
旧套(きゅうとう)を脱することができる。
より新しいものの考え方を生みだすことができる。
 
 
私たちは同業他社にないサービスを構築し提供しています。
今は他社と差をつけることは簡単なのです。
なぜなら、
LPガス業界内、特に広島県では護送船団が解け切れない中、
お客様の争奪戦に無関心な業者がたむろしているからです。
そのような中で、
私たちも時間を掛けゆっくりとサービスの構築、
人材の育成をやってこれたのです。
これからは荒れますよ、
いつからとは言いませんが、
早く来ると考え準備することが大切です。
それでもまわりがゆっくりであれば、
ますます差を開くことができます。
できればそうであってくれると助かります・・・・が、
そんな期待しないほうがいいですね。
つねに危機感持っていることが正しい。

2009/05/12 松翁論語 (PHP研究所) 5月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九八 松翁ある人に次のように言われた
 
 政府に頼ることも、ある場合には必要である。
また政府の力を行使してもらわなくてはならないことも、
ものによってはあるだろうが、
できるかぎり独自の立場で、
自主独立の精神で、
経営をしていくことを建前としなくてはならない。
 
 
CO2の削減、温暖化ストップなどの環境問題は特にそう。
いくら良いものを作ってもそれだけでは売れないのです。
太陽光発電、ハイブリッドカー、電気自動車、燃料電池・・・・・
国が政治的に補助してやっと何とかなるのです。
完全に認知されればやっと自主独立です。
高気密工断熱住宅だって今は標準。
15年前だと高くて多くの人は手を出しませんでした。
国が援助するとハイブリッドカーもご覧の通り。
太陽光発電も世界一を目指し、
政治的にも復活をかけてます。
日の目を見ないすばらし発明はいくつもあるようです。
政治的に抹殺される発明もあるのだとか?

2009/05/11 松翁論語 (PHP研究所) 5月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九七 松翁ある人に次のように言われた
 
 友人を大事に考えると言うことは、
その友人の時間をむやみにさかないことでもある。
 
 
私は幹部、管理者の皆さんの時間を、
けっこうむやみにさいています。
が、
残念なことに、
広ガス高田の社長はそれほど能力が高くなく、
仕組みやシステムのまとに差し掛かると特にそうなのですが、
幹部や管理者の時間をさいて、
考えを聞いてもらうのです。
さらに残念なことにこの社長は、
相談と言うほど相談もせず、
一方的にしゃべり、
話を聞いてもらいながら、
まとめていくのです。
振り回して本当にごめんなさい。
でも、進歩前進は止めませんので、
仕方なくご協力下さい。

2009/05/10 松翁論語 (PHP研究所) 5月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九六 松翁ある人に次のように言われた
 
 知恵は無尽蔵である。
 
 
先日メモを3冊持ち歩く話をさせていただきましたが、
まさに、
  「知恵は無尽蔵である」
ことの実践をしているつもりでいます。
中国地方経営品質賞を目指し、
2009年度からエクセレンス部門へ応募します。
いつかは、
  「日本経営品質賞」
です。
知恵は無尽蔵なのですから。

2009/05/09 松翁論語 (PHP研究所) 5月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九五 松翁ある人に次のように言われた
 
 ひまなときは、力を蓄え、
自己を願みて、その姿を直す期間である。
ジタバタしないことである。
ひまを恐れて、
必要以上の仕事をとって、
失敗することがあってはならない。
 
 
ジタバタはしていませんが、
先日から浮上している、
新築の取り組みについてがこれにあたります。
住宅部門は仕事がめっきり減ってしまい、
受注のペースが上がりません。
こんな時に新築の話はとてもありがたい。
しかし、
戦略策定能力、戦略の提案能力、戦略通りの施工能力
この三つのどれが欠けても、
「お客様不満足」です。
必要以上の仕事をとって、
失敗することがあってはならないのです。
我が社の必要とは
戦略策定能力、戦略の提案能力、戦略通りの施工能力
繰り返しますがこの三つ。
必要以上の仕事は×
まず、我が社の必要をしっかり確立することです。

2009/05/08 松翁論語 (PHP研究所) 5月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九四 松翁ある人に次のように言われた
 
 きのう考えたことに、
きょうはさらに何かをつけ加えなければ、
人間は成長しない。 
 
私の場合、
この部分に関しては自信があります。
なぜなら、
前日の考えを覚えていないからです。
きょうは今日で最善を一から考えるのです。
もちろんきのうとかけ離れたののではなく。
きのう考えた最善なので、
新たな最善を考えても同じようなことが発想されます。
しかし、
細やかな部分は覚えてないので、
新しくなっていきます。
何日もこれを繰り返しているうちに、
「ここまでつくりこんだらスタートできる」と、
ピンと来ると仕組みになるのです。
もちろんメモも取っています。
何年分もの戦略ノートがロッカーの中にあります。
読み直すと、
私の戦略メモには何回も同じ内容が出てくるのです。
理由は上記したとおりです。
メモはヒントを忘れないために、
その時の考えをまとめています。
が、
「よし、これならいける」と、
ピンと頭の中にこない限り、
日の目は見ません。
メモはいつも3冊は必ず持ち歩いています。

2009/05/07 松翁論語 (PHP研究所) 5月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九三 松翁ある人に次のように言われた
 
 われわれはプロである。
その本業に全身全霊を捧げて、
そこに喜びがわかないような者は、
その本業から去らなければいけない。
 
 
人生一の大事です。
しかし、
トリンプの吉越さんは「仕事はゲーム」、
人生の本番は引退後とおっしゃる。
私は、
仕事は二の次三の次と言っているのではないと受け取っています。
たとえばサッカーや野球で大活躍した一流選手が、
引退後、
大麻事件や詐欺事件に関わったと聞いたらどう感じるでしょう。
人生一の大事のはずが台無しですよね。
生涯現役と言う言葉を耳にしますが、
そんな人はいません。
死の直前まで現役であった坂村真民先生なんて、
1千万分の1の確立の人です。
理想の人生と言えば、
中田英寿はかっこいいですね。
サッカーを本業と考えると、
「世界のヒデ」と言われ、まさに日本の代表。
現在を本業と考えると、
「サッカーを共に地球を旅する」世界の代表。
今にして思えばサッカーはゲーム。
当時はもちろん全身全霊。
・・・・・・・・んん?
・・・真民先生の本業は教師でした。
・・・・・・引退後の仕事が詩人です。
だとすると、
世に言う本物とは?
引退後を充実して生きた人の代表かもしれませんね。
もちろん全身全霊の現役時代が前提です。

2009/05/06 松翁論語 (PHP研究所) 5月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九二 松翁ある人に次のように言われた
 
 思案にあまることは、
周囲の人たちに相談しよう。
相談することは決して恥ずかしいことではなく、
誠意ある行いである。
 
 
以前は仕事の話は家庭ではしないことにしてました。
今は家でもしまくってますね。
相談と言うことでもないでしょうが、
妻に、いろんなことを聞いてもらってます。
妻がパートに来はじめ肩書きが、
代表取締役・取締役パートになったことも大きいのかな?
本日の論語とはズレてますが、
ため込まないですむので精神衛生上とてもよいです。
これからもバリバリ働きますよ。
運動不足で糖尿病は気にかかります、
そこだけはなんとかしなくてはと思っています。

2009/05/05 松翁論語 (PHP研究所) 5月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九一 松翁ある人に次のように言われた
 
 大地にしっかりと足をつけているものだけが、
理想を語る資格がある。
 
 
理想を語る人は大地に足をつけている。
だから、
理想と現実が乖離(かいり)しているとすぐばれる。
ばればれの人生を送りつつ、
足場を固めている。
・・・・・・・が、
ぬかるんでいてなかなか固まらない。
ぬかるんでるので踏み固めるだけでは無理。
少しずつ乾く時間も必要。
根気がなくては大地にしっかりと足をつけれない。
「信念」と「継続」そして「健善」

2009/05/04 松翁論語 (PHP研究所) 5月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四九〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 三回成功したから、
四回目も成功すると考えるのは間違い。
つねに新たな思いで物事に取り組まなければいけない。
 
 
人間は必ずと言っていいほど陥ります。
早いか遅いかの違いくらいです。
どうやって遅らせるかを考え続けた人だけ、
成功に近づきます。
が、
本人は気づかず症状が出ます。
素直と言うことが大切なのですが、
症状が出てしまうと耳を貸さなくなります。
絶対に頭の上がらない人が近くにいれば、
遅らせることが案外できるのです。
残念なことですが、
いつまでも居てくれないんですよね、
毎年一つずつ歳とるから。
一番古株になるとほぼ陥ります。
百万人に一人くらい、
松下さんや本田さんのように、
陥らない人も居ますが、
超例外ですね。

2009/05/03 松翁論語 (PHP研究所) 5月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八九 松翁ある人に次のように言われた
 
 富士山の頂上を極めるということがお互いの目的であって、
極める道は各自求めたらいい。
 
 
勘違いしないでね。
広ガス高田のメンバーは、
一台の車に乗り合わせているのですから。
場合によっては、
車を乗り換えることもお勧めしなくてはならないこともありますし、
富士山の頂上を、
理念達成ととらえるのか、
各部門の月目標ととらえるかで、
ずいぶん意味が違ってきますよ。

2009/05/02 松翁論語 (PHP研究所) 5月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八八 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分の実力を知らない戦(いくさ)は負ける。
 
 
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」  
孫子の兵法です。
敵の戦力やリーダー、
将軍など相手の情報を詳しく調べ、
さらに、
自分の戦力や計画、部下など、
味方の戦力もよく調べて把握した上で、
戦を挑めば百戦おこなっても危険はない。
相手のことだけ知っててもダメなのです。
もちろん自分のことだけでもですけどね。

2009/05/01 松翁論語 (PHP研究所) 5月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八七 松翁ある人に次のように言われた
 
 去年の自分と今年の自分とを比べて、
そこにどれだけの成長があるか。
 
 
近年は、
1年ごとでの成長には目を見張るものがあります。
もちろん私のことではありません。
広島ガス高田販売の社員、
組織、仕組み、文化。
楽しみです。
が、綱渡りでもあります。

2009/04/30 松翁論語 (PHP研究所) 4月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八六 松翁ある人に次のように言われた
 
 われわれが口で雄弁に物語るよりも、
品質のよし悪しは、
商品のほうがより雄弁に示す。
 
 
ハイブリッドのインサイトも売れてますけど、
今度のプリウスはさらに、さらに売れますよ。
どちらも、商品が雄弁ですものね。
広ガス高田のサービスは、
これからゆっくりではありますが、
確実に示してくれることでしょう。
見せなきゃ始まりませんがね。

2009/04/29 松翁論語 (PHP研究所) 4月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八五 松翁ある人に次のように言われた
 
 責任者を責任者たらしめるのは、
周囲の人である。
 
一言で言えば、
責任者一人の組織に責任者はいらないのです。
もう一言言えば、
責任者をつぶすには言うことを一切聞かないこと。

2009/04/28 松翁論語 (PHP研究所) 4月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八四 松翁ある人に次のように言われた
 
 地位が高くなると、
責任が大きくなると言うことを忘れてはいけない。
 
 
責任の重さに押しつぶされそうな幹部、管理者もでてきます。
しかし、
押しつぶされそうなほど重いことを自覚していると言うことですよね、
幹部、管理者の資質ありということですので、
自信を持ってください。
それはそれでよいのです。
・・・・・・・ストレスだけはためないように。
重さを感じていない人は処置なし、
人事担当者の顔が見たい。
・・・・・・・・・・・・・・まさかの自分?
・・・・・皆さんは重さを感じてますよね。

2009/04/27 松翁論語 (PHP研究所) 4月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八三 松翁ある人に次のように言われた
 
 一から、
それもできるだけ最下位いの仕事からやろうとする、
という志は、
何の仕事においても、
非常に尊いものである。
 
 
その思いから、
トイレ掃除や草取り、
仕事もそう取り組んできました。
今は、
特に仕事に関しては当時と同じ訳にも行きません。
高い単価で働いていますので、
それなりの価値を提供しなければ会社がなくなります。
「若いときの苦労は買ってでもしなさい」
と言いますが本当です。
そこそこの年収を得るようになって、
買っていては収支が合いません。
しかし、気づく年齢が遅っかったのであればそれはそれ、
そこからでもしっかり始めましょう。
収支が合わないのだから、
たくさん苦労をするのは当然ですよ。
 

2009/04/26 松翁論語 (PHP研究所) 4月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八二 松翁ある人に次のように言われた
 
 カンにかたよっても、
科学にかたよってもいけない。
その二つを車の両輪のように使わなければならない。
 
 
私はカンを科学することが大事だと思っています。
カン=霊勘、山勘、弟六勘ではなく、
経験から来る勘が大事と考えているからです。
カンを科学し続けるとカンはさらに研ぎ澄まされます。
でも、
万策尽きても頑張ってる人には、
神が降りてくることって不思議とあるんですけどね。
ノーベル賞の、
田中耕一さんは誤って混ぜてしまった試薬が元で、
下村修さんはクラゲの発光実験がうまく行かず、
やけになって流しに捨てたらカルシウムと反応して光ったそうです。
神がご褒美をくれたのでしょうね。
 

2009/04/25 松翁論語 (PHP研究所) 4月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八一 松翁ある人に次のように言われた
 
 損をして競争に打ち勝つということは、
“勉強”ではない。
発明を重ねて今まで五円のものが二円でできるようになった、
だから同じように売っていたのでは暴利になる、
それでは社会に貢献できない、
だからこれはどうしても三円で売るんだというのであれば、
これは許される。
それによって行き詰まったところがあっても、
それは人力の舟が動力船に変わるような、
社会全体の進歩のためであって、
文句は言えない。
 
 
広ガス高田の提供しているサービスは逆のパターンですね。
料金はこれまでと大きく変えていませんが、
ポイント還元など、
価値はずいぶん付加してきました。
それによって行き詰まる会社があっても、
それは人力の舟が動力船に変わるような、
社会全体の進歩のためであるので、
私たちは、
お客様の笑顔をつくるために成長し続けるのです。
真剣勝負なのです。

2009/04/24 松翁論語 (PHP研究所) 4月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四八〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 互角の者三人が組んだら、
必ず意見が対立する。
互角ではなく、
一人はちょっと頭のいい人、
ひとりは行動力のある人、
ひとりは協調性のある人というふうな、
異なった三人が組めば、
おおむね意見は対立なく進んでいく。
 
 
何が正しいかを間違わず探すこと重要なのではなく、
正しい所に速くたどり着くことが重要なのだ。
だとすると、
正しいか正しくないかに速く気づくほうがよい。
間違ってもいいから、
間違いであったことに速やかに気づき、
速やかに手段を変える。
だとすると、
速く行動したほうが有利に決まってる。
だとすると、
頭でっかちは負ける。
二代目オーナー企業で、
兄弟で株を持っている会社の多くはこうなっている。
今うまく行ってるところも、
年月が経つとなぜかそうなってしまう。
株は一人が持ち決定を速くしたほうがよい。
小山さんもそう言ってますね。

2009/04/23 松翁論語 (PHP研究所) 4月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七九 松翁ある人に次のように言われた
 
 商売は真剣勝負である。
そうである以上、
つねに勝利を得なければならない。
真剣勝負で、
得をするときもあれば、
損をするときもある、
ということは許されず、
負けるときは首のないときである。
 
 
LPガスの業界は真剣勝負と考えてないな。
みんなが適当に刀を振っていればみんな首があると信じている。
LPガス業界の外に、
エネルギー業界という、
真剣勝負の戦場があることを知らないのだ。
蛇に睨まれてるのにまだチャンバラごっこか?
いい加減にしてないと全員首飛ぶぞ。
ほんとに。
私は真剣勝負を挑みます。

2009/04/22 松翁論語 (PHP研究所) 4月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七八 松翁ある人に次のように言われた
 
 不景気で商売をしにくいときには、
商売をしないことだ。
商売をしないところから生じる損害は知れたものであるが、
無理して売って損をすると大きい。 
 
 
大儲けを狙うと、
背中に大損をしょうことになる。
博打の原理原則。
商いの原理原則でもある。
不景気の時はみんな売れないので、
実は大儲けしている人もいるのです。
ユニクロなんかがよい例ですね。
まぁ、それはそれ。
製造業は週休3日+1日研修、
実稼動週3日なんてところもざらです。
売ろうとすると損が大きくなることを知っているので、
できるだけじっと身を潜めて台風が去るのを待っているのです。
体力のないところは飢え死にします。
太りすぎて糖尿病なんて洒落になりませんが、
何とか成り立っている程度でもダメなのです。
体に応じた蓄えは絶対必要で、
糖尿病になるほどの企業なんて早々ありません。
世界一のトヨタだって全然糖尿病でもありませんし、
ホンダなんて太って見えただけ、
さっとオーバー脱ぎ捨てましたものね。
利益体質という意味では今は断然ホンダです。

2009/04/21 松翁論語 (PHP研究所) 4月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七七 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分の体が大事であれば、
会社は自分の体を包んでいる入れ物である、
この入れ物を壊してはならない、
という一体感を持つべきである。
 
 
これが一体感になると強いですよね。
強くないわけがない。
広ガス高田はもう一つ強く感じられないなー。
「自分の体を包む入れ物は、
 広ガス高田でなくても、
 ほかを探しゃーいいや」
なんて思ってる人がたくさんいるのかなー・・・。
理念を共有し、
価値観をすり合わせ、
進んでいくならば必ず一体感が強くなる。
信念を持って、
肩の力を抜き歩みます。

2009/04/20 松翁論語 (PHP研究所) 4月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七六 松翁ある人に次のように言われた
 
 みなが借金会社になったら、
税金が入らず、
日本は行き詰ってしまう。
だから、
借金経営でない健全な会社で実社会、
経済界が構成されなければならないし、
それを維持する義務がある。
そのような信念に立てば、
自社のために儲けるのではない、
国のため、
お得意であるあなたのために儲けるのだ、
と言うことができよう。
 
 
もっと小さい話をします。
何かもらうと人は喜びます。
商いとは、
人を喜ばせること。
であれば物をあげることよい。
以上終わり。
・・・・・ではなく、
私たちは、
サービスという、物をあげる(提供する)わけですが、
これを続けるためには経費がかかりますし税金も必要です。
ですから私たちは、
物をあげ続けるための経費を必要とするのです。
あげることを止めないために儲け続けなくてはならないのです。
これは仕方のない定めなのです。
特に私たちのような小売業の会社で、
商品だけをあげている(提供している)と思っている所は、
安売り競争に巻き込まれるしかないわけです。
当然、あげ続けることは難しくなることでしょう。

2009/04/19 松翁論語 (PHP研究所) 4月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七五 松翁ある人に次のように言われた
 
 会社と労働組合は車の両輪である。
車輪であれば大きさは同じでなければいけない。
組合の力が大きければ、
それに対抗できるように経営力というものは強くなければいけないし、
会社の力が強くなれば、
組合も負けないように大きくならなければならない。
そして両者が対立しつつ調和していくところに、
ものは生まれてくる。
 
 
力の大きさだけが同じでは危ない。
両輪であるならば、
材質の性能もも似たようなものでなければ危険極まりない。
材質の性能とは「価値観」
これが異質だと両輪が同じ役割をしませんからね。
そして、
対立しつつ調和ですよね。
広ガス高田には組合はありませんが、
その分風通しをよくしながら、
言いたいことを言ってもらい続けなければならないですね。

2009/04/18 松翁論語 (PHP研究所) 4月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七四 松翁ある人に次のように言われた
 
 文句を言うお客もいるが、
決して腹を立てないことである。
無理をきいて何度もやり直す。
そういうむずかしいお客を何人かもって、
腕を磨いていくなら、
その店は必ず発展していく。
厳しいお客ほどありがたいお客はないのである。
 
 
チャンスはピンチの顔して近づいてくるのです。
だから多くの人は逃げようとします。
ピンチ君と腰をすえてつき合ってみて、
実はチャンス君だったことに気づきます。
とことんピンチ君もいますのでご注意を。
ピンチ君の価値観を見抜くことが、
分かれ目になりますよ。

2009/04/17 松翁論語 (PHP研究所) 4月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七三 松翁ある人に次のように言われた
 
 何事も衆知によらねばならない。
十人の人がいれば十人の人の知恵を借りる。
百人の人がいれば百人の人の知恵を借りる。
一億あれば一億の知恵を借りる、
という心がまえが大切である。
 
 
この心構えがなくては強い会社、
強い組織はつくれません。
しかし、
勘違いをしてはいけません。
知恵を借りるのと、
意見を取り入れるのとは違います。
決定と責任ははトップということを、
考え違いしてはいけないのです。
 

2009/04/16 松翁論語 (PHP研究所) 4月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七二 松翁ある人に次のように言われた
 
 不景気は、
本来世の中にはない。
人間がつくらない限りありえない。
 
 
そりゃそうだ。
物とお金を交換するということが始まらなければ、
経済という言葉自体が存在しない。
物価値とお金の価値のバランスを崩する人がいるから、
景気にアンバランスが出てくる。
大量に生産し、
物があまり始め、
価格が崩れ、
利益がなくなる。
年収も下がり、
物が売れなくなり、
企業倒産が増える。
そう考えると、
世の中に残り続けてはならない企業の大掃除が不景気かもしれない。
・・・必然なのかな?

2009/04/15 松翁論語 (PHP研究所) 4月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七一 松翁ある人に次のように言われた
 
 経済摩擦は、
各国の国民の意識が勝手につくっているのである。
人知がいたらぬために起こっているのである。
 
 
良い品が適正価格でに提供できれば良いに決まってます。
が、
ライバル商品を生産している人にとっては、
「その通りです」とはなかなか言えない。
だから当然摩擦が起こります。
地球上の人間すべてが、
お釈迦様のような人ばかりなら摩擦も起きませんが、
ありえません。
価値観のレベルがお釈迦様のように高くない人ばかりで、
世界を形成してますものね。
しかし、
成功者といわれる人たちほど、
その価値観に近づいているとも言えますし、
他の真似できない技術やサービスを完成させています。
価値観の低い人ほど摩擦を起こしたがります。
本人は意識していませんが。

2009/04/14 松翁論語 (PHP研究所) 4月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四七〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 主座を堅持し、
いい物はいいと評価する。
また、取り入れるべきは取り入れる。
そこに自分を失わず、
自己向上をはかることができる。
主座を堅持しなければ、
せっかくもらった花もアダになる。
 
 
広島ガス高田販売倫理綱領は、
その思いを表現しました。
・・・・・そのために、
ある企業の倫理綱領を参考させていただきました・・・・・あしからず。
1.広ガスたかたの提供するサービスは、
  地域社会の「豊かな暮らし」のためのサービスである。
  この基本から外れる事業は行ってはならない。
  実施しようとするサービスが目的に合致していても
  社会に有害なものの発生が考えられる場合は行わない。
  ただし、広ガスたかたが提供するサービスを
  より向上させるための周辺事業、人材育成、
  ノウハウ取得のための事業は積極的に行う。
2.広ガスたかたの提供するサービスは、
  お客様の満足、
  喜びに裏打ちされた独創的なものでなければならない。
3.広ガス高田以外のすべての企業が実施するサービスよりも、
  私たちの提供するサービスが最適であるという判断が重要。
  他の企業が最適の場合は、
  他の企業が提供するほうが社会のために有益である。
4.提供するサービスの実施に当たっては、
  妥協は徹底的に排除し、
  完全に納得できる高品質なものでなければならない。

2009/04/13 松翁論語 (PHP研究所) 4月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六九 松翁ある人に次のように言われた
 
 日本の伝統精神は三つある。
主座を保つこと、
衆知を集めること、
和を尊ぶということ。

  
私たちのとってわかりやすく言い換えると、
理念をもつこと、
理念、価値観をを共有すること
団結をして全員で行動すること。
となりますね。

2009/04/12 松翁論語 (PHP研究所) 4月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六八 松翁ある人に次のように言われた
 
 国民が平和、幸福、繁栄を目指し、
力を結集して活動を続けていくためには、
国民共通の努力目標がなければならぬ。
 
 
企業が和、幸福、繁栄を目指し、
力を結集して活動を続けていくためには、
社員共通の努力目標がなければならぬ。
努力目標とは、
理念、方針、年度目標、部門ごとの目標のことです。
ここで問題発生です。
この努力目標を社員で共有できていないことです。
だから、
和、幸福、繁栄が思ったように近づいて来ません。

2009/04/11 松翁論語 (PHP研究所) 4月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六七 松翁ある人に次のように言われた
 
 和を大切にするということは、
日本の伝統精神である。
それは平和主義ともいえるだろう。
つまり日本は本来、
軍国主義ではなく、
平和主義なのである。
 
 
松下さんの経営そのものが平和主義と感じます。
傷をなめあって、
護送船団を形成することとはまったく違います。
その意味からすると、
「和」というのは深いですね。
表面仲良く、中身ドロドロ、
本音では話したことがなく腹の探りあい。
これでも「和」と思っている人が組織を振り回します。

2009/04/10 松翁論語 (PHP研究所) 4月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六六 松翁ある人に次のように言われた
 
 なぜ本格的な政治研究所ができないのか。
税金を三分の一にしたら政治はどうなるのか、
政治のムダをどう改善すべきか、
政治の生産性を高めるにはどうしたらいいのか。
立場にとらわれずに真剣に研究する機関がどれほどあるというのだろうか。
 
 
柳村村長が改革を進め、
自治体ではじめて日本経営品質賞を受賞した、
岩手県の滝沢村は、
まさに政治の改善を進めてきました。
バリバリ公務員の職員がよくついて来れたと感心します。
ついて来るだけでは品質賞にはとても届きませんので、
職員の意識を変えなければならないのですから。
手法は、
武蔵野と同じでした。
形から入り心へ滲みこませるのです。
柳村村長の就任挨拶は、
「このたび社長に就任しました・・・・・」
だったそうです。
やっぱり現在の政治はムダが多いと感じますものね、
民間企業の感覚がなければ政治も変わらないのでしょう。

2009/04/09 松翁論語 (PHP研究所) 4月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六五 松翁ある人に次のように言われた
 
 すべての人が提案し、
すべての人の知恵が集まる。
それによって経営をすすめることが、
全員経営というものだ。
 
 
広ガス高田はまだまだ全員経営には程遠いですね。
しかし、
半分経営位に向っては歩みつつあります。
多くの社員さんの意識が変わってきたと、
日報を見ていて感じます。
営業係長、担当者の日報は特に目を見張りますね。
ありがとうございます。

2009/04/08 松翁論語 (PHP研究所) 4月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六四 松翁ある人に次のように言われた
 
 いちばん良かったのは、
二、三百人のときであった。
楽しいし、希望に満ちているし、
従業員もよく聞いてくれるし、
よく働いてくれるし、
実際に生きがいを感じた。
もし許されるならば、
二、三百人程度の中小企業の主人(あるじ)になりたい。
 
 
私自身、
もっとも生きがいを感じられる規模が、
どの人数なのかわかりません。
今は、常に生きがいらしきものを感じ続けています。
企業としても、
まさに成長の過程ですので、
この先もっと充実した生きがいを感じるのか、
私の能力をオバーしてそれが薄れてくるのかは不明です。
社員さんの家族まで見えていることが、
前提のような気がします。
私の器は小さいし、心も狭い。・・・・記憶力もしょぼい。
これらを広げなければ限界は低いですね。

2009/04/07 松翁論語 (PHP研究所) 4月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六三 松翁ある人に次のように言われた
 
 いい天気も三日も続けば、
二日は雨になる。
それでいい。
 
 
「それでいい」と、
知っているはずなのに文句を言う。
「人間だから失敗はあって当たり前」
知ってるはずなのにミスを責める。
当たり前です。
同じミスを繰り返すのは、
いつまでも意識をしないでいるか、
本質的な能力に問題あり。
本質的能力に問題ありだと、
仕事をやってもらうこと事態に無理があるからこの場合は別。
責めても仕方ないのでお引取り願うしかない。
そうでないのであれば、
しっかりと自覚をうながさなくては成長しない。
無謀なチャレンジはもちろん×だが、
成長過程のミスは大目に見たい。

2009/04/06 松翁論語 (PHP研究所) 4月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六二 松翁ある人に次のように言われた
 
 税金は決まった以上は取られない。
だからそんなことに頭を使うことはない。
それよりも、
儲けることに頭を使いなさい。
そのほうがずっとおもしろい。
 
 
少々頭を使っても、
今年納めるか、
来年納めるか位です。
とことん頭を使えば、
一生納めないなんて人もいるのかな?
・・・・・ありえないと思う。
それができたとしたら犯罪。
お客様や社員さんを喜ばせることは実に楽しい。
が、なかなか喜んでもらえないのが現実。
それをさらに考えていくと、
楽苦(たのくる)しい。
苦しんでる自分を、
「頑張ってるね」とほめながら、
楽苦しんでます。
そして儲かればずっとず~っとおもしろい。

2009/04/05 松翁論語 (PHP研究所) 4月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六一 松翁ある人に次のように言われた
 
 企業の目的は、
社会に貢献すること、
社会全体の共存共栄ということだ。
そして、
その報酬が利益だ。
 
 
   人間の欲は、
  金儲けすること、
  自分さえよければそれでいい。
  そして、
  そのためだけに仕方なく働く。
なんて人も多い世の中だと感じます。
自身、
鼻水たらしてた頃はそう思ってましたっけ。
現在は、鼻をかむことは覚え,
鼻水はたれっ放しではなくなりました。

2009/04/04 松翁論語 (PHP研究所) 4月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四六〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 多角経営より適正経営が大事。
大きくするより、専門文化、
適正規模を考えよ。
 
 
広島ガス高田販売が、
まさにこのこの10年歩んできた道です。
と言っても、
構想5年、亀のような歩みで5年ですが・・・・。
日々の変化は成長は、
決して目に見えるほどではありませんが、
5年前と現在とを比較してみると、
一日の長を感じます。
高圧ガス撤退や三次店撤退も
適正を考えてのものです。
「大きくするのではなく強くする」
の信念を曲げず、
これからも能力以上に急ぐことなく歩み続けます。

2009/04/03 松翁論語 (PHP研究所) 4月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五九 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分だけ儲けようという考え方は、
どこかに弱さがある。
社会とともに発展するのだ、
世の中のためになる仕事をするのだ、
と考え実践してこそ、
経営に力強さが生まれる。
 
 
わかっています。
頭の中ではきっちりと理解しています。
・・・・・知識として。
自分が、かわいいものな。
だから近い人ほどかわいい。
家族、社員さんやお客様。
しかし、
器が小さいのでまだまだ社会をかかえることができていない。
どころか、実は私の意識の中で、
社員さんとお客様との間隔があることを自身知っています。
・・・・・・修行が足りてません。

2009/04/02 松翁論語 (PHP研究所) 4月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五八 松翁ある人に次のように言われた
 
 たとえ多数決で決まったことで、
結果としてうまくいかなかった場合でも、
その責任はひとりの責任者にある。
 
 
表面的な民主主義を言い過ぎて、
このことをわかっていない人が多すぎる社会になっています。
  経営が行き詰れば、
    100%社長の責任。
多数決で経営はできないのです。
部門ごとの経営もしかり。
価値観レベルを測る物差しがあれば、
そのレベルが高い人に、
たくさん票を持ってもらうことができ、
多数決も成り立つかもしれません。
今は価値観の違いを個人の主観という人がいますが、
価値観の高い人は自分の成長過程で、
多くの価値を見ており、
「主観の違い」という言葉は簡単には使わないようです。
またはこの人にいっても理解しないと感じたときなのでしょう。

2009/04/01 松翁論語 (PHP研究所) 4月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五七 松翁ある人に次のように言われた
 
 仕事のコツは、
知識や人に教えられたりするだけではモノにならない。
自分で取り組んで、
そこからそのコツというか、
カンどころをみずから体得、
つまり自得していかなければならない。
 
 
武蔵野経営サポート企業の全国の社長から、
ボイスメールに毎日、
小山さんへの質問や悩み相談が届いています。
確かなアドバイスをズバリと答えられており、
私もそれ聞きながらとても勉強になっています。
・・・・・が、
もっと自分で悩んだほうが良いのではないかとも考えるのです。
私は自分で答えを見つけるこがそもそも好きで、
苦しみながら、苦しみながら、マゾ的に楽しんでいます。
失敗もしますが学びも多いのです。
先輩社長から、
「そんなこと聞けば教えてあげたのに」と、
言われることもあります。
自分で答えを出した後で、
さらにアドバイスを受けておけばよかったなとも思います。
しかし、自分で悩んだから、
独創的なアイデアも生まれてきたことも確かです。
広ガス高田のシステムはすばらしいシステムに成長したと自画自賛。
しかしもっとすばらしいのは、
人が育っていると実感できるようになったことですね。
これはなにものにも変えることはできません。

2009/03/31 松翁論語 (PHP研究所) 3月31日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五六 松翁ある人に次のように言われた
 
 何が正しいかということをもたずして、
国のために死ぬとか、
社会のため、
人びとのために死ぬということは、
やはり当を得ていないことといえる。
 
 
太平洋戦争末期、
特攻で死んで行った若者の多くは、
残念なことですが、
本当に何が正しいかということを持つ前に、
死んで行ったのではないかと思うのです。
しっかりと自分自身に言い聞かせ、
日本のために発ったと思います。
江田島の資料館にある遺書を読むとよく伝わってきます。
飛行機の製造が間に合わず、
今も元気に暮らしている方から話を聞いたことがありますが、
「世が世だったから・・・・仕方なかった」と言われていました。
自身、若いうちはそんなことも考えず、
「社会のため」、「社員のため」、「家族のため」などと、
軽々しく口にしていました・・・・・。
もちろん今尚、青二才です・・・。

2009/03/30 松翁論語 (PHP研究所) 3月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五五 松翁ある人に次のように言われた
 
 たまたま悪い水を飲んで、
体を悪くしたから、
水という水は今後いっさい飲まないと決めるのは愚かなことである。
 
 
よく言う「トラウマ」ですね。
トラウマを貯蓄しながら人生を送ると、
閉じこもり人生になります。
松下さんや本田さんなどの
成功した人の本を読むと、
よく飽きずに失敗し続けるなと感心させられます。
たぶん私は企業人であり続ける限り、
苦しみ続けながら仕事をやってるんでしょう。
・・・・・成長を夢見ながら。

2009/03/29 松翁論語 (PHP研究所) 3月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五四 松翁ある人に次のように言われた
 
高い知識を得られる前に、
その知識を正しく活用できる人間にまで高まっておかなければならない。
 
 
いましたね、そんな人が。
東大医学部を卒業し、
その知識を正しく活用できず、
地下鉄サリン事件の当事者になった人。
麻原死刑囚にだまされた言えばそれまでですが、
このような重大事件に関わってしまうようでは、
人間として問題ありです。
道徳という授業が復活しましたが、
長い間それが行方不明になっていたこと事態不思議です。
ゆとり教育という言葉は新たに出てきましたが・・・・。
知識教育と受験システムを改善し、
「人間づくり」と「知識教育」のバランスをとってほしい思います。
もちろん企業人として、
人づくりには力を入れ続けます。

2009/03/28 松翁論語 (PHP研究所) 3月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五三 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間には、限りない繁栄、平和、幸福、
たとえて言うならダイヤモンドが与えられている。
しかし、
そのダイヤモンドも磨かなければ光らない。
 
 
ダイヤモンドも磨かなければただの石。
・・・・世の中の多くの人が、
磨くと価値が上がることを知っているので高値で取引されるのです。
人間も磨けば光るダイヤの原石なのですが、
・・・・この原石は意思を持っており、
磨かれるのがいやだと自ら逃げ出すんですね。
やっぱり、
最後は自らが磨くしかないようです。

2009/03/27 松翁論語 (PHP研究所) 3月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五二 松翁ある人に次のように言われた
 
 幸せというものは、
そんなにたやすく得られるものではない。
たやすく満足できるものは幸せではない。
 
 
昨日の続きのような論語ですね。
幸せの完成形はないということです。
幸せを完成させたと思ったとしたら・・・・・・・・
・・・・・・・・・幸せを終わらせたことになるのです。
しかし、終わりは一気に感じないのです。
クラウンのモデルチェンジを街で実感するのは、
新型がずいぶん増えたと感じるようになってからです。
何ヶ月も後ですね。
知らない間に幸せもじわじわ失っているのです。
幸せも完成しないのです。
完成しない幸せを完成したと勘違いし、
よその女性で別の幸せを求めようとするから、
ベースの幸せを失う人が多いのでしょうね。
幸せも成長させ続けましょう。

2009/03/26 松翁論語 (PHP研究所) 3月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五一 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は世の中というものは、
人類が存在するかぎり、
お互い人間の努力によって、
一歩一歩限りない発展を続けるものだと信じている。
これでもう発展はおしまいなのだ、
ということはありえないことと思う。
 

2009/03/25 松翁論語 (PHP研究所) 3月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四五一 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は世の中というものは、
人類が存在するかぎり、
お互い人間の努力によって、
一歩一歩限りない発展を続けるものだと信じている。
これでもう発展はおしまいなのだ、
ということはありえないことと思う。
 
 
完成は終わり。
自動車のモデルを見ていると良くわかります。
たとえば国産も出るとしては昔からあクラウンです。
新型モデルが出ると、
私たちが見て取れるかどうかは別として、
技術者は日々改良に取り組んでおり、
より完成に近づけようとします。
これはモデルチェンジまで続き、
改良が止まった時がそのモデルの完成になるわけです。
が、
そのモデルの終了の時でもあるのです。
ですから、
松下さんの言われるように、
人類のモデルチェンジが行われない限り、
完成はないのです。
個人で言うと死ぬ時がその人の完成するときです。
ゆえに、
つぶれない企業の成長には完成はないのです。

2009/03/24 松翁論語 (PHP研究所) 3月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四九 松翁ある人に次のように言われた
 
 できない、
できないと思っていたものが、
コロンブスの卵のように、
考え方を変えれば、
いとも簡単にできることがある。
 
 
LPガス輸入価格の変動に伴う、
毎月の家庭用料金、
価格調整を導入して二年になります。
しかしながら、
法人様への業務用価格については、
都度の固定契約価格でしたが、
今年に入り大手のお客様から、
サウジ発表のFOB価格に連動してほしいと、
連絡があったのです。
この手があったのかと気づかされ、
他の法人様へもお願いに行き、
一社を除いて、
残りのすべてのお客様から了承いただき、
毎月、変動価格で納入することになりました。
まさにコロンブスの卵です。

2009/03/23 松翁論語 (PHP研究所) 3月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四八 松翁ある人に次のように言われた
 
 景気のよいときにものを改革しようとしても、
なかなかできるものではない。
逆に景気の悪いときには、
みなが厳しさを覚悟しているから改革がしやすい。
禍(わざわい)を転じて福となす絶好の機会なのだから、
そのときを逃(のが)してはならない。
 
 
広ガス高田は禍を転じながら改革してきました。
・・・・・・前向きそうに聞こえますか?
実は、
そんな状況にならないと改革できなかったのです。
変えたくても変わらない組織だったのです。
ですから問題が起こったときは、
苦しい中にもチャンスを感じていたのです。
ですから真剣に悩みましたね。
この問題をネタにどう生かし、
なにを改革するかということをです。
何年も苦しみましたが、
最近は、
「こう変えます」と宣言したら、
組織がそう進んでいきます。
以前は一人ぼっちでの改革でしたが、
今は一人ではありません。
一人で進めようとするとチャンスを生かすしかありませんが、
幹部、管理者とともに進むと、
宣言をすると進み始めるようになってきたのです。
社員さんの笑顔もずいぶん多くなりました。

2009/03/22 松翁論語 (PHP研究所) 3月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四七 松翁ある人に次のように言われた
 
 止(とど)めを刺さない仕事ぶりは仕事ぶりは、
初めから仕事をしていないのと同じである。
 
 
私は、
最近まで止めを刺す気がなかったですものね。
というよりも、まだ刺せないでいます。
結局、優柔不断に表面だけ整えてきたのでしょう。
上手くやっていけているように見えたのは、
業界という井の中でやっていたから。
まさに「井の中の蛙」。
井の外へ出てしまうと、
初めからやっていないものと同じな訳です。
業界の習慣に風穴開けるといいつつ、
完全に腹をくくってなかったりする。
「やる」と宣言して、
後戻りできない状況を無理やり作ってます。

2009/03/21 松翁論語 (PHP研究所) 3月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四六 松翁ある人に次のように言われた
 
 些細(ささい)なこと、平凡なこと、
それを積み重ね、積み重ねて、
その上に自分の知恵と体験を加えていく。
それではじめて、
あぶなげない信頼感が得られるというものだ。
賽(さい)の河原の小石はくずれても、
仕事の小石はくずれない。
 
 
「凡事徹底」と、
イエローハットの鍵山さんが言われています。
掃除を徹底することで、
自分の知恵と体験を加えていく事を、
実践していくわけですが、
掃除だけを徹底して続けることと、
勘違いしている人も実にに多いのです。
それはたんなる惰性です。
知恵も体験の中から生まれてきます。
多くを体験し、
見聞を広げることがいかに大切かということですね。
研修はとっても大切な体験のひとつです。
 

2009/03/20 松翁論語 (PHP研究所) 3月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四五 松翁ある人に次のように言われた
 
 自己向上は社会全体のためでもある。
他人が三段進歩しているのに、
きみが一段も進歩していなければ、
社会全体の平均点を下げることになるからだ。
 
 なるほど、
社会全体のための自己成長。
よくわかります。
ちょっと生意気かも知れませんが、
広ガス高田は平均点を、
少しくらいは上げることができてるなと思っています。
が、思い上がっていてはすぐに平均点を下げてしまいます。
現在があるのは、
今いる社員さん、
そして創業時代から支え続けていただいた、
多くの社員さん、
そして、
お客様のおかげです。
衷心より感謝のお礼を申し上げます。
 「本当にありがとうございました。
  これからも地域社会にしっかりとお役に立てるよう、
  精進してまいります」

2009/03/19 松翁論語 (PHP研究所) 3月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四四 松翁ある人に次のように言われた
 
 小さくても大きくても、
自分の創意によって事が決せられるということは、
生きがいがあるものだ。
 
 
本日はとてもうれしいことがあった。
10年以上前からの悲願であった、
「シンプルな仕組みガス屋」
理想の仕組みとして考えるのは、
多くのガス屋さんが考えている単純なことです。
お客様がいることなので、
手間隙かかりすぎ誰も実際には手を出しません。
当社も取り組みはじめて5年以上かかってます。
とりあえず99%完成。
時代の変化に対応し続けることを考えると、
完成なんてありえません。
ひょっとすると、
瞬間では日本一シンプルなガス屋かもしれない。
・・・・・ちょっとオバーかな?
部門別会議では発表します。

2009/03/18 松翁論語 (PHP研究所) 3月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四三 松翁ある人に次のように言われた
 
 人は半分は利益で動く。
しかし、
半分は利益では動かない。
 
 
人が100%利益で動くとすると、
世の中、金をもってる人が勝ちですね。
・・・・・怖い。
人は100%利益では動かないとすると。
・・・・・個人個人の価値観だけを大切にして、
それぞれが自分の価値の命ずるままに好き勝手に動く。
・・・・・・・想像もつかない、怖すぎる。
が、現代社会に近い。
バランスで動いているから社会は成り立っている。
・・・・良かった。

2009/03/17 松翁論語 (PHP研究所) 3月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四二 松翁ある人に次のように言われた
 
 ほめられることは嬉しいことだが、
ときとして油断が生じる。
だから逆に叱ってくれる人、
注意してくれる人を求め、
大事にしなさい。
 
 
私は自分が調子に乗りやすい性格とよく知っています。
ですので常に、
最悪の結果を想定しながら進むことにしています。
気が緩むんですよ、私は。
でも時々はほめられないとめいってしまいます。
ほめられるも叱られるもバランスが必要なようですね。
私はの場合はほめられ続けると、
確実にどこかで大きな落とし穴に落ちてしまいます。
悲しいけど。

2009/03/16 松翁論語 (PHP研究所) 3月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四一 松翁ある人に次のように言われた
 
 叱られるべきときには、
厳しく叱られなさい。
それを素直に受け入れ、
謙虚に反省し、
奮起することによって若者は成長する。
 
 
先日息子を厳しく叱りました。
半端ではなく、
とてもとても厳しく叱りました。
奮起し成長することを信じて、
とてもとても厳しく叱りました。

2009/03/15 松翁論語 (PHP研究所) 3月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四四〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 賞罰を明らかにせよ。
賞すべき者は必ず賞し、
罰すべき者は必ず罰すことが大事だ。
それによって人は心を引き締めたり、
励みを受けたりする。
賞罰が正しく行われれば、
かえって事を誤ることを知っていなければならない。
 
 
知っていなかったから何年も苦労しました。
賞罰を明らかにするため罰金をとることを決め、
行動に移した年、
無知で次なる苦労を背負い込みました。
乗り越えた後は、
一気に組織が変化してきました。
「社長の決定で会社は変わる」
武蔵野の小山さんの言葉です。

2009/03/14 松翁論語 (PHP研究所) 3月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三九 松翁ある人に次のように言われた
 
 感謝する人と感謝しない人。
感謝する人はみんなから歓迎される。
喜びを知ることのできる人はすばらしい。
 
 
感謝の薄い人は、
周りから信頼を受けない。
人を見ていると良くわかる。
が、
自分がどんな人間なのかは、
案外わかっていない。・・・・・・私がいます。

2009/03/13 松翁論語 (PHP研究所) 3月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三八 松翁ある人に次のように言われた
 
 報いられることを期待して感謝の心をもつことはおかしいが、
感謝の心をもてば、
いろいろなかたちになって報いられるのは確かだ。
 
 
方針書の中にこんな文章を書きました。
  私たちが「暮らしのブランド」を築き上げていくために
  まず大切なものは基本ですが、
  基本がしっかりとしていれば
  ブランドになれるというわけではありません。
  しかし、
  基本のしっかりしていないブランドなど存在しません。
同じ思いだと考えています。
結果が先ではありません。
あくまでもプロセスがあるから結果があるのです。
 

2009/03/12 松翁論語 (PHP研究所) 3月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三七 松翁ある人に次のように言われた
 
 私が幼いときに奉公した五大音吉(ごだいおときち)さんは、
決して値段をまけることはなかった。
 
 
多くの場合、
値引きしたくなるんですよね。
自分に自信がないし、
自分の商品に自信がないから。
値引き競争に自ら参加していくんです。
絶対に他社にはないサービスだと自信があると、
値引かないのです。
・・・・と自分に言い聞かせています。
 

2009/03/11 松翁論語 (PHP研究所) 3月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三六 松翁ある人に次のように言われた
 
 お互いの特性が高まり、
正しい善悪観に基づいた活動が生まれてくれば、
日常生活もうまく運び、
能率的に物も生みだされる。
つまり、
道徳は実利に結びつくのだ。
 
 
道徳はルールではありません。
しかし、
宇宙根源の法則を実に反映していると、
私は思っています。
読み書きそろばんと道徳。
小難しい学問は、
すべての社会人に必ずしも必要と思っていませんが、
かんたんな読み書きそろばんを繰り返すことで、
脳がとても活性化します。
そして道徳は宇宙根源の法則(原理原則)を
深めてくれると考えています。

2009/03/10 松翁論語 (PHP研究所) 3月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三五 松翁ある人に次のように言われた
 
 正しい仕事をしておれば、悩みは起こらない。
悩みがあれば、自分のやり方を変えればよい。
世間の見方は正しいのだ、
この正しい世間とともに懸命に仕事をしていこう、
そう考えた。
ここに私の安心感がある。 
 
 
松下さんは、
戦後、マッカーサー元帥のもとで、
財閥指定を受け、
「松下電器産業解体」という危機に見舞われました。
その時代、
あらん限りの陳情や抵抗をしているときにいわれた言葉が、
「世間の見方は正しいのだ」
だったそうです。
最終的には財閥指定からはずれ、
現在のパナソニックに至ります。
世間の見方は正しかったのです。
・・・・・・・が、
財閥指定に抵抗していた頃の松下さんは、
本当にそう思っていたのでしょうか?
苦しみの中、
世間を信じようと、
自分自身に言い聞かせていたのかも知れませんね。
私にはには本当のところはわかりません。

2009/03/09 松翁論語 (PHP研究所) 3月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三四 松翁ある人に次のように言われた
 
 生成発展とは、
日に新たということであり、
自然の理法である。
私は、
この理念に則した経営理念を構築し、
それにそれに則して経営をすすめてきた。
 
 
生成発展は、新陳代謝です。
私が社長になり定着率が上がりました。
良いことだと考えていましたが、
業績は厳しくなってきました。
必要な新陳代謝必要なのです。
人間の身体の中では、
ガン細胞が生まれては退治され、
良い細胞は仲間を増やしていく。
そして、
人の身体は成長し続けるのです。
もちろんある年齢からはゆっくりですが。
広ガス高田にとって何が正しいのか?
それを示すのが経営理念であり方針です。
広ガス高田にとっての良い細胞の基準もそれです。
成長発展には新陳代謝が必要ということを知らないままだと、
企業の行く末は100%ありえません。
必要というよりも、法則です。
企業が発展し続ける法則は、新陳代謝。

2009/03/08 松翁論語 (PHP研究所) 3月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三三 松翁ある人に次のように言われた
 
 成功するということは、
宇宙や大自然に溶けこんで、
これと一体になり切ってしまうことだ。
 
 
人生は、
宇宙根源の法則を探しつづける旅。
先日も書きました。
私も論語と同じ考えです。
成功者とは、
宇宙根源の法則、
原理原則をよりたくさん見つけた人だと思っています。

2009/03/07 松翁論語 (PHP研究所) 3月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三二 松翁ある人に次のように言われた
 
 苦労を語る前に、
私はまず、
自分自身の幸運に感謝したい。
 
 
みんな自分の話しをするのは好きですよね。
人の話を聞くのは嫌いだけど。
それがわかってるのに、
チャンスさえあれば話をしたがる。
すべてに意欲のない人は当然ながら例外。
人間ができている人は自分をコントロールする。
・・・・・結局は、
話をすることは好きだが、
本当に一生懸命苦労話をする人は、
感謝が足りてない人だけ。
・・・・ってこと。

2009/03/06 松翁論語 (PHP研究所) 3月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三一 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は誰を見ても偉い人に思えた。
誰を見ても頼もしく思えた。
自分にはできないけれど、
この人ならうまくやってくれるだろうと思った。
そう思って仕事を任せてきたが、
たいていそれで成功してきた。
 
 
組織の成熟度によって指導の仕方も違ってきます。
松下さん本田さんなどの代表的な経営者もそうだったようです。
創業時代は超ワンマン。
組織の成熟度に合わせて変わって来たのです。
今は経営の神様といわれています。
組織のレベルを無視して、
高いレベルの指導の表面だけ真似してもうまくいきません。
人を育てることがいちばんむずかしいですね。
話は変わりますが、
研修に行くとまわりの人がみんな偉く見えます。
いつもそう感じます。
しかし、
本当はみんなではありません。
いつでも2:8の法則どおりです。
が、最初はものすごく萎縮するんです。・・・・毎回。

2009/03/05 松翁論語 (PHP研究所) 3月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四三〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 昔、値引きを求められたとき、
会社の人たちの懸命な姿と、
流す汗が思い浮かび、
自分の一存ではとても値引きすることができなかった。
そのことを先方に話すと、
かえって感心され、
正価で買ってくれた。
 
 
親しくさせていただいている万代社長の会社、
三建産業という工業炉の日本一企業です。
というよりも、まさにオンリーワン。
先日こんなお話をされていました。
 「購入側から言わせると当社の製品は高い、
  しかし、作る側から言うと安い」
他にないノウハウが蓄積されている強み、
大きくはディスカウントされることもないでしょう。
値引き競争になってしまうこと事態を、
異常と考えたほうが良い。
・・・・わかってはいるが巻き込まれる。

2009/03/04 松翁論語 (PHP研究所) 3月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二九 松翁ある人に次のように言われた
 
 信念は“何が正しいか”ということを自問自答しつつ、
衆知を集めて追求するところから生まれてくる。
 
 
私の大切にしている言葉が三つあります。
墨をすり、筆書きした紙を15年手帳にはさみ続けています。
「信念」「継続」そして「健善」という言葉で、
思いは本日の論語とまったくかぶります。
何が正しいか  = 「健善」はあえて善を使っており、
            宇宙根源の法則(原理原則)をさしています。
衆知を集め追求= 「継続」で、本当に正しいかを探し、
            深めるにはこれしかありません。
信念       = そのまま「信念」です。
            「信念」が生まれてくればさらに行動は「継続」し、
            さらにさらに深い「健善」を探し続けます。
PDCAサイクルではありませんが、
「信念」「継続」「健善」サイクルを回し続けています。

2009/03/03 松翁論語 (PHP研究所) 3月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二八 松翁ある人に次のように言われた
 
 断られて、
それであきらめていたのでは事は進まない。
断られてもなお、
誠意を尽くして努力をするところに前進がある。
 
 
こうも言われています。
「万策尽きてもあきらめるな」
普通であれば万策尽きればそれでおしまいですが、
松下さんは、
万策尽きたから、
これまでにはなかったまったく新しいことが始まると言われるのです。
つたない経営者人生ではありますが、
幾度となくその経験もしてきました。
執念を越え、怨念で前進こともあり、
松下さんの言葉には勇気を奮い立たされます。
 

2009/03/02 松翁論語 (PHP研究所) 3月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二七 松翁ある人に次のように言われた
 
 つねに、まず何が正しいかを考えよ。
そこからいろいろ考えを進めることが大切だ。
 
 
人生は「原理原則」を探す旅。
「宇宙根源の法則」
「自然の摂理」
「大自然の法則」
いつも変なところで悩んでしまう。
パナソニックの終身客員である木野先生は、
「宇宙根源の法則」を引用されるので、
これからは私もこの言葉をメインに使うことにします。
  人生は「宇宙根源の法則」を探す旅
松下さんが言われる「正しいことを考えよ」とは、
まさにこのことであると私は考えているのです。

2009/03/01 松翁論語 (PHP研究所) 3月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二六 松翁ある人に次のように言われた
 
 説得というものは、
他人に対するばかりとは限らない。
自分自身に対して説得することが必要なときもある。
自分を励ます。
勇気をふるい起こす。
辛抱する。
そうしなければならないときは、
自分自身への説得が必要になってくる。
そこに強い信念が生まれてくる。
力強い行動も生まれてくる。
 
 
私の場合は長い期間、
自分自身を説得し続けました。
今もそうなんですがね。
なんせ超落ちこぼれ少年が社会に出て、
親が経営者だったという理由だけで、
二世経営者を目指したわけですから。
経営者の価値観なんて元々持ちあ合わせてないわけです。
二十代後半からいろんなところへ出かけて勉強しました。
本もたくさん読みました。
素直に吸収できないんですよ、
価値観が違いすぎて。
しかし、
私が否定しても現実がそうなわけです。
大成功している経営者が、
体験を通して断言してるわけですから。
正しい理由を自分の中で、
ああでもない、こうでもない。
こうかもしれない、きっとこういう理由だ。
などと説得し続けてました。
何年もやってるうちに、
少しずつ理解できてるような気になってきました。
本当のことは本人に聞かなければわからないのですけどね。
うわべだけ納得させていては、
価値観は高くならない。
自分自身を説得するために、
正しいであろう理由を探しまくることが価値観を高くする。
私の体験ではそう結論を出しつつあります。
・・・だから今でも本を読みながら、
自分の説得は続くのです。

2009/02/27 松翁論語 (PHP研究所) 2月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二五 松翁ある人に次のように言われた
 
 きみは自分を戒める言葉をもっているか。
 
 
戒める言葉とは違いますが、
思い出したことがあります。
大学一年の時、
クラブ寮の同室の先輩から
「ヌケ作」って呼ばれてました。
最初は気にしてませんでしたが、
自身、
本当にヌケまくってることに気づくと、
落ち込みましたね。
今でも「ヌケ作」ですが、
メモ魔になって少しだけカバーしてます。
カバンの中に手帳を用途別に3ついれてあり、
飲み屋でもメモしたりします。
「ヌケ作」だからメモしてるのですが、
「心がけが良い」と誉められたこともあります。
会社では増田さん、
家では妻がカバーしてくれます。
「ヌケ作」と言われたことで今があるのかもしれませんね。
先輩、
気づかせていただきありがとうございます。

2009/02/27 松翁論語 (PHP研究所) 2月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二四 松翁ある人に次のように言われた
 
 部下の提案であろうと、
外部の意見であろうと、
会社が発展するならば、
自分の面子(めんつ)などにとらわれず、
取り入れるべきである。
大事なことは、
自分の面子を守ることより、
会社の発展である。
 
 
とらわれてましたね。
「この前と話が違う」と言われ、
気づくと知らない間に一生懸命言い訳してたり・・・。
面子でしょうね。
少しずつですけど、
「環境が変わったから」
「間違ってることに気づいたから」
と冷静に整理できて来ました。
少しずつ、ゆっくりですけどね。
つぶれない会社、
まずは「百年続く会社」が目標です。
あと55年。
私は死んでますけど、
会社は元気です。

2009/02/26 松翁論語 (PHP研究所) 2月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二三 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間の尊さを真に理解もせず、
企業は人なりと言うことは、
愚かなことである。
 
 
私の場合は、
「企業は人なり」と言いつつ、
人の欠点ばかりをさがしてましたものね。
成長できるわけないですよ、社員さんは。
少しずつ分かってきたら、
厳しさも持てるようになってきました。
・・・・・・しかし、
先日からやってる中途社員の募集面接で、
「この会社は甘いですね」って言われてしまった。
まだまだ理解が足りていないことを確認させられました。

2009/02/25 松翁論語 (PHP研究所) 2月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二二 松翁ある人に次のように言われた
 
 熱意は人を動かす。
 
 
小山さんの本には次のように書いてありました。  
  上の熱意が下を変える。
  営業マンの熱意がお客様を変える。
  彼の熱意が彼女を変える。
若かりし頃、
私の熱意は彼女の心を変えました。
もちろん妻のことです。
今は、会社の文化を変えようと,
頑張ってます。
熱意次第ですね。

2009/02/24 松翁論語 (PHP研究所) 2月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二一 松翁ある人に次のように言われた
 
 羊飼いが、
羊の性質をよく知らなければよい羊飼いになれないように、
人間も、人間の本質、性質をよく知らなければ、
よい会社はつくれない。
 
 
なんだってそうですよ。
すべて本質。
人生なんて、
原理原則を探し続ける旅みたいなものですもの。
そう考えて人生を送り続けた人が、
偉人と言われる人たちです。
私はそう考えています。
 

2009/02/23 松翁論語 (PHP研究所) 2月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四二〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 家族を愛し、
近所の人を愛し、
地域社会を愛し、
国を愛することができる人は、
真の意味の自分を愛する人だ。 
 
 
最近は自分だけ大好きな人がずいぶんと増えて生きた。
この人たちは、
いつまでたっても自分だけ大好きで、
家族にすら目が向かない。
この人たちは、
自分の身体を金儲けの道具にしかねない。
実は、
自分を愛しているわけではないのだから、
そんなこともできてしまう。
「自分大好き」っていうが、
本当は今が楽しければいいだけ。
そう言えば、
飲み屋のお姉ちゃんが、
「私の家族は仲がよいけど、干渉し合わない」
なんて言ってたな。
それって仲がよいって言うのかな?
深入りせず遠慮しながら一緒に住んでるだけでしょ。
本当に仲がよいなら、
ここ一番は命がけの本音ですよ。

2009/02/22 松翁論語 (PHP研究所) 2月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一九 松翁ある人に次のように言われた
 
 ヒトはサルから進化したものだと言われても、
私は信じない。
人間は初めから人間であった。
サルはサル、ウマはウマ、タイはタイ、ヘビはヘビ。
最初からそうで、
これからもそうだと信じている。
 
 
大学生のとき、
「人間は神がつくった」と変な外人近づいていたなー。
「非科学的なことは一切信じない」なんて、
固いことは言いませんが、
神を信じれば、
何もしなくても幸せになるとは絶対に言いませんし、
ありえません。
あえて言うなら神は自分の中にいます。
自分自身が神様仏様なので、
自分を磨くしかありませんね。
人間は人間って言われるのは、
そういうことではないかと思います。
サルが人間に進化し、
人間がさらに何かに進化するということは考えず、
自分の足を信じて、
一歩ずつ歩みましょう。

2009/02/21 松翁論語 (PHP研究所) 2月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一八 松翁ある人に次のように言われた
 
 時間をかけるのがサービスではない。
念入りにやって、
なお今までよりも時間をかけない、
それが真のサービスというものだ。
 
 
我が社なんてものすごく時間かけてやってましたものね。
むちゃくちゃ念入り???に。
みんな土曜日も休まず、
・・・・・中には日曜出勤してまで。
ぼろいサービスの典型でしたね。
良いサービスを提供できる会社になろう。
 「全員、一歩前に!」

2009/02/20 松翁論語 (PHP研究所) 2月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一七 松翁ある人に次のように言われた
 
 常識を尊びつつ、ときに常識を疑え。
 
 
深いい~ですね。
世の中に原理原則はあります。
松下さんは、
自然の摂理とか宇宙根源の法則などといわれています。
しかし、
それに対しての行動、筋道は一つではありません。
なぜなら、
環境は刻一刻と変化しているからです。
要は掛け算です。
原理原則×環境に対応する行動=成果
掛け算ですからね、
行動0は答え0です。

2009/02/19 松翁論語 (PHP研究所) 2月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一六 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間に生まれたこと自体、運が強いということだ。
自分は運がないとか、
運が弱いとか、
自分で自分の不幸を探すような愚は避けてほしい。
 
 
そうだよね。
人間に生まれたことが感謝だよね。
親に感謝。
・・・・・でも、
子供の頃はそう考えていなかったなー。
自分で自分の不幸を探していたような気がする。
今も、
周りにもそうしている人がいるような気がするなー。
私は社長として人としてどう関わっていくのか?
これからの課題のひとつですね。

2009/02/18 松翁論語 (PHP研究所) 2月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一五 松翁ある人に次のように言われた
 
 若いきみたちに言いたい。
あまり利害にとらわれず、
堂々と生きていく肚(はら)をつくってほしい。
 
 
TVでやってました。
振り込め詐欺は、
なんと、企業化している。
本店の売上○○千万円、
支店の売上○○千万円。
などと言っている。
そこで働く詐欺師たちもも、
事務所に行くことを出勤などといっている。
利害にとらわれる典型集団。
金さえあればいいのか?君たちは。
絶対いい人生なんて送れるはずはない。
私は空手で教えてもらった。
一、正義の道を守ること
一、人格修養に努めること
一、礼儀を正しくすること
一、忍耐の精神を養うこと
一、修文練武に徹すること
・・・・・身に染みているといいいませんが。

2009/02/17 松翁論語 (PHP研究所) 2月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一四 松翁ある人に次のように言われた
 
 感謝する心とこわさを知る謙虚な心を忘れたら、
国も人も破滅の道を辿(たど)るだろう。
 
 感謝する心というのは、
再々耳にされているでことしょう。
感謝は言うに及ばず、
私はもう一つの「こわさを知る」ということもとても大切にしています。
経営も人生も博打ではなく、
リスク・マネージメントと考えているからです。
実は、
経営も人生もビビリながら歩んでいます。
マイナス思考と評価する人もいますが、
私に言わせると、
それでは「無謀なばくち打ち」とかわらなくなります。
自分一人の人生なら、
それでもましかもしれませんが、
私には会社の仲間や、家族がいます。
お客様もいます。
みんな引き連れて地獄を見せてはいけないのです。
誰しもたった一人で生きていないのです。

2009/02/16 松翁論語 (PHP研究所) 2月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一三 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間としていちばん尊いことは、
最善を尽くしてみずからも生き、
他をも活(い)かすことだ。
 
 
経営思想家のP.F.ドラッカー氏は、
「自己実現」とは自己を実現するという我まま実現ではなく、
周りのより多くの人を成功に導くことが「自己実現」だと言っています。
マズローは人間の欲求は次の5段階と言っています。
生理的欲求→安全の欲求→愛情の欲求→尊重の欲求→自己実現
そのような人間に少しでも近づきたいものです。

2009/02/15 松翁論語 (PHP研究所) 2月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一二 松翁ある人に次のように言われた
 
 年長の人に敬意を表し、年少の人をいたわる。
人情として自然な姿だ。
 
 
この人情が最近薄い。
・・・・・・しかし、
権利のように主張する人も多い世の中。
本質で物事を見て、
原理原則で判断する。
すると、
自然に湧き出てくるのが人情。
・・・・・だと思うんだけどなー。

2009/02/14 松翁論語 (PHP研究所) 2月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一一 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分の願望と適性の違いを知るべきである。
自分の適正にかなった仕事につかないと不幸である。
 
 
どこの家の子として生まれてくるかは運命です。
生まれてくる子が選ぶことはできません。
しかし、
どの学校を選ぶか、どの会社を選ぶかは自由です。
とはいえ、
「ご自由にどうぞお入り下さい」とは言ってくれませんが、
まず選ばなければ、
そこへ入ることは決してないのです。
まずは選んだのです。
もちろん義務ではありません。
どんなにいい学校でも、
どんなにいい企業でも、
価値観が違ってはそこに属していることが苦痛です。
価値観をすり合わせてみる努力は必要ですが、
本当に合わなければやめるべきです。
お互いが不幸になります。
でもね、
最近の離婚は早すぎる。
・・・・価値観をすり合わせる努力をせず、
まだまだ低い価値観同士なのに、
自分の主張、
我がままだけを言いすぎているように思えてならないのです。
あくまでも、
多くの場合で、すべてに当てはまるものではありませんが

2009/02/13 松翁論語 (PHP研究所) 2月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四一〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 人それぞれには、
天から与えられた個性がある。
それぞれが個性を伸ばし、
それぞれに個性を認め合うことが大事である。
 
 
他人の個性を認めるのは大変なこと。
毎日一緒にいる夫婦でもむずかしい。
夫婦だからと思っている人もいるでしょうが、
私はそうは思っていません。
個性を認め合うという作業は表面的ではないので、
殴り合えとはいいませんが、
本気の喧嘩をしてはじめてすり合わせができるのです。
より本音で言い合える夫婦だから可能で、
個性の認め合いはあくまでも表面的ではないことを、
あえて強調したいですね。
会社の中での個性の認め合いも、
そこまでしなくては出来ないと考えているからこそ、
より高い役職についている人ほど、
より本音で関わるのです。
だから我が社では、
上の人ほど怒鳴られているのです。
・・・手は出しませんが。
・・・・・・もちろん足も。
しかし・・・・罰金はあります。

2009/02/12 松翁論語 (PHP研究所) 2月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇九 松翁ある人に次のように言われた
 
 先人偉人の生き方、
考え方を教訓としても、
その生き方、
考え方を単純に模倣してはいけない。
 
 
しかし、
表面は模倣しよう。
表面をしっかり真似しているうちに、
本質が身体に染み込んできたら占めたもの。
生き方、考え方はそこから今度はにじみ出てくるのです。
「真似することはよいこと」
と、武蔵野の小山さんも言ってます。

2009/02/11 松翁論語 (PHP研究所) 2月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇八 松翁ある人に次のように言われた
 
 会社が発展しないのは社長の責任。
一つの部、一つの課がよい成績を示すも示さないも、
それはあげて、
部長一人、課長一人の責任である。
それ以外に責任を転嫁する長は、
長たる資格がない。
 
 
私の場合、
責任を果たすための行動が、
やっと出来るようになってきたところ。
まだ果たせていない。
業績結果という事実は出ていないから。
社長一人で出来る表面的?側面的?なことばかり、
10年も続けてしまったもんなー。
全社一丸となって原理原則を踏まえ進まないと、
本当の成果なんて出る分けないものね。

2009/02/10 松翁論語 (PHP研究所) 2月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇七 松翁ある人に次のように言われた
 
 一所懸命やるというだけではいけない。
つねに新しい工夫、
新しい道を求めてやまない心がなければならない。
 
 
作業者としての一所懸命と、
創造者としての一所懸命はまったく違う。
「与えられたものをやる」
「与えるためにやる」
まったく違う。

2009/02/09 松翁論語 (PHP研究所) 2月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇六 松翁ある人に次のように言われた
 
 小便が赤くなるほどの努力をしたか。
それほどの努力をせずして成功を望むことは、
傲慢(ごうまん)というものだ。
 
 
私は血の小便をしたことがありません。
・・・あったかな???記憶にない。
が、
それなりには相当努力してます。
それなりの成功できるかな?
冗談はさておき、
年々大きくなりながらのしかかるプレッシャーのなかで、
成功を望むというよりも、
絶対に会社をつぶさない。
社員さんたちの生活の糧を共に成長させていく。
という思いも大きくなっていきます。

2009/02/08 松翁論語 (PHP研究所) 2月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇五 松翁ある人に次のように言われた
 
 苦労しながら一つひとつ積み上げていくことが、
結局は、
ものごとを早く確実に成熟させる近道である。
 
近道というか、
これしかないという感じですよね。
大畠部長、
どう思います?

2009/02/07 松翁論語 (PHP研究所) 2月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇四 松翁ある人に次のように言われた
 
 もらった百万円と、
汗水たらしてつくった百万円。
同じ百万円でも値うちが違う。
 
 
小学六年のころ、
なんだったかな???
ほしいものがあったのですが買ってもらえませんでした。
新聞配達ををやって、
お金をためて買うことにしました。
毎朝十数件配達し、月末には集金し、
月に1,800円位貰ったのかな?
何ヶ月かでお金をため・・・・・・
結局買いませんでした。
自分で汗水たらしたお金で買うには価値が低かったのです。
もっと価値あるものが見つかるまでため続けることにしたのです。
なんだったんだろう????思い出せない。

2009/02/06 松翁論語 (PHP研究所) 2月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇三 松翁ある人に次のように言われた
 
 熱意に満ちて、
すべてをわが師とし、
そこから学びとろうとするなら、
行く道は無限にひらけてくる。
 
 
わくわくしながら送る人生がいいですね。
宝くじ買ってわくわくしながら待ってるのは違いますよ。
それはわくわくしない。
自分で道を切り開きながら、
確実に目標に向かってストーリーを描いていく。
楽しいですよね。
ただし、好事魔多しで一筋縄ではいかない。
トラブルや障害も再々です。
これをマゾ的に苦しみながら楽しみながら乗り越える。
苦しいのが楽しいのではなく、
苦しみの向こうにあるものがいいのです。
これがわかると、
障害に立ち向かうことが楽しみになります。
登山者みたいなものですかね。

2009/02/05 松翁論語 (PHP研究所) 2月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇二 松翁ある人に次のように言われた
 
 力士は一瞬で決まる勝負のために、
連日、激しい稽古をしている。
 
 
「だから新弟子がどんどん減っているのだ」
角界を批判しているわけではありません。
ハングリーさが足らないのです。
「食えるのは当たり前」
と勘違いしている人間が日本に増えたからいかんのですよ。
だから派遣社員の解雇が始まると大騒ぎになる。
当たり前。
「食えるのが当たり前」ではなく、
「食えないのが当たり前」
もう一度言います、
「食えないのが当たり前」なのです。
だから、
当たり前に転落しないよう頑張続けるのです。

2009/02/04 松翁論語 (PHP研究所) 2月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇一 松翁ある人に次のように言われた
 
 悲運と思われるときでも、
決して悲観し、絶望してはいけない。
その日その日を必死になって生き抜くことが大事。
そのうちきっと思いもしない道がひらけてくる。
 
 
今それを実感しているところです。
社長になって11年、
本当に一人ぼっちのスタートでしたが、
現在は仲間と共に目標に向かっています。
「一人ずつ仲間を増やしていきました」
はウソっぽいですね、
一人目が大変なのです。
それだけで10年掛かり、
二人目からはスピードもついてきました。
何も変わらないから何もしない10年と、
何も変わらないかも知れないけどやり続けた10年は、
振り返った時にものすごい差がついているのです。
必死でやっていたら、
助けてくれる人が出てきます。
向こうから来なくても、
どこに行けば助けてくれるか見えてきます。

2009/02/03 松翁論語 (PHP研究所) 2月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
四〇〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 事に熱中すれば、
苦しさを忘れることができる。
そしてそれぞれを為(な)し遂げたあとは、
なにものにも変えられない喜び、
嬉しさが得られるものだ。
 
 
本気とはまさにこのことですよね。
「寝食を忘れる」
といいますが、まさにこれ・・・・といいたいところですが、
最近の若者は、
ゲームやパソコンに浸かり寝食を忘れてるのも多いのです。
いい加減にしろ!です。
ただただ楽しくて没頭する経験だけではダメ。
私は、スポ根って必要なことだと思ってますね。
達成感を味わうことが楽しみにならなければ、
人生「クヤシーです」(ザブングル?)
・・・間違い・・苦しいだけです。
あっ、そうそう、
つい先日飲み屋のおねーさんに、
「私は人生楽しいよ」と言ったら、
そんな人はじめてだといわれてしまった。
「みんな、本気で生きてみろよ」と言いたいですね。
楽しくなるよ。

2009/02/02 松翁論語 (PHP研究所) 2月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九九 松翁ある人に次のように言われた
 
 きみはどの程度に仕事への熱心さをもち、
どの程度に公明正大な考え方に基づいて行動しているか。
なんとなく、
うまくいったらいいなとか、
とにかく成功すればいいんだ、
というような貧困な考えをもってはいけない。
 
 
ずいぶんと意識が変わってきたなーと、
自身感じています。
その時その時の意識のレベルでは、
公明正大と感じていたのですが、
今振り返ると青いですよね。
たぶん、5年後、10年後、
20年後に振り返ると同じことを感じるのでしょう。
また感じないとしたら、
成長を止めているということでもあります。
人生は、
「正しいこと探しの旅」と思っています。
公明正大を紐解くたびですよね。

2009/02/01 松翁論語 (PHP研究所) 2月1日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九八 松翁ある人に次のように言われた
 
 私は学校に行けなかったが、
“船場(せんば)大学”で得がたい勉強をした。
非常に大きな教育を受けたと思っている。
 
 
もちろん丁稚時代のことですね。
この時代の話は松下さんの本に多く紹介されています。
せめて一冊くらいは読んで見ることをおすすめします。
 私は大学に行きましたが学問はしていません。
クラブの寮に住んでいましたので、
先輩から非常に理不尽な教育をたくさん受けました。
今にして思えば、
非常に大きな教育を受けたと思っている。
現在の自分形成の基礎にもなっている体験です。

2009/01/31 松翁論語 (PHP研究所) 1月31日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九七 松翁ある人に次のように言われた
 
 砂糖は甘く、塩は辛い。
しかし、それは議論し、
考えてわかるものではない。
なめてみなければわからない。
体験が尊いということだ。
 
 
だからもとりあえず、なんにでもチャレンジしよう。
・・・・ではありません。
先輩の経験を尊びましょう。
成功した企業には成功した理由があります。
失敗した企業にはその理由があります。
それを吸収することが大切です。
素直と言われる人にしかできない業です。
むずかしくないことなのですが、
勝手にむずかしくする人がいます。
あなたはどっち?

2009/01/30 松翁論語 (PHP研究所) 1月30日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九六 松翁ある人に次のように言われた
 
 紙一枚の、
その裏にひそむ、
そのものの値打ちを考えると、
なかなか平気で捨てることはできないものだ。
 
 
(株)武蔵野流、環境整備に取り組んでいます。
整理=物を捨てる。
整頓=物を取り出しやすくする。
第一歩は物を捨てることからなのです。
値打ちがあるような気がしてなかなか捨てられないでいますが、
実は値打ちを勘違いしているだけなのです。
本当にそのものの本質の値打ちをきちんと評価することができていないだけなのです。
・・・・・と、言い聞かせつつ、
整理し始めています。
・・・これは単なる貧乏性のせいです。

2009/01/29 松翁論語 (PHP研究所) 1月29日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九五 松翁ある人に次のように言われた
 
 自転車屋で奉公しているとき、
寒い朝、
冷たい水で手を真っ赤にしながら店の表のふき掃除をしていると、
「行ってきます」という声が聞こえた。
ふと見ると、
向かい側の家の同い歳の子が学校に出かけるところだった。
実にうらやましく思った。
しかし、そのたびに、
「身分が違うのだ、望んでもかなわないことだ、あきらめなさい」
と心の中で言い、
手を切る冷たい水でぞうきんをしぼったものだ。
 
 
時々は、
真に自分を見つめる時間を持つことは大切なことですね。
しかし、
なかなかそういう時間が取れていないのが現実です。
松下さんは瞬間瞬間の出来事の中で、
自分を見つめることを続けてこられたのですね。
よい出来事も、そうでない出来事も、
出会いもすべて大切にしていきたいものです。

2009/01/28 松翁論語 (PHP研究所) 1月28日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九四 松翁ある人に次のように言われた
 
 肉体が年々歳(とし)をとっていくのは避けることはできないが、
精神はいくら歳を重ねようとも、
日々新しい希望に満ち、
若々しい勇気を失うことなく、
自分に与えられた使命の達成に邁進(まいしん)し続けることができる。
 
 
大学時代にスポーツで痛めた腰のせいもあり、
俊敏な動きに腰がだんだん耐えれなくなってきました。
若いときは想像もしていませんでしたから、
今の若い人も意識していないのは当然でしょうね。
しかし、私の夢は年々大きくなりました。
正比例の右肩上がりではありません、
よく言う成功曲線と同じように、
ある時期を越えると急激に上昇するのです。
と言っても、
私の場合「今まさに上昇し始めたのです」が正しく、
妻と将来の話をするのが楽しくなってきたところです。
「老いてますます」と言う言葉がありますが、
夢や希望、目標などは、老いてますますが当てはまりますね。
 人生、いくつになっても、
  夢と希望に満ち満ちていましょう。

2009/01/27 松翁論語 (PHP研究所) 1月27日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九三 松翁ある人に次のように言われた
 
 誤った道徳は、戦争につながる。
 
 
争いなんて常にそうですよね、
宗教戦争なんてまさにそれ、
正しいのは自分で、
他の宗教は間違ったと言ってるんですから。
その人たちから見ると、
誤った道徳を説いてることになりますものね。
最近は、
家庭ごとに違った道徳があったりして・・・・・。
・・・・・笑えませんなー。

2009/01/26 松翁論語 (PHP研究所) 1月26日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九二 松翁ある人に次のように言われた
 
 人間が経営の下僕になることは許されない。
経営のために人間があるのではなく、
人間のために経営があるのだ。
 
 
企業はどこまで行っても所詮手段です。
どうやっても目的になり得ないし、
どう勘違いしても目的にしてはいけません。
だから企業は変化し続けなければならないのです。
人間が楽をすればいいのです。
・・・・楽の意味を間違えて受け取らないでくださいね。
私は、
人間にとっての楽の本質を追求して行きたいと思います。

2009/01/25 松翁論語 (PHP研究所) 1月25日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九一 松翁ある人に次のように言われた
 
 勝ち抜こうと考えるよりも、
共存しようと考えて商売をやってきた。
 
 
私の場合はこうでした。
勝ち抜こうと考えているうちは、
もの事がうまく進みませんでした。
共存しようと考え始めると、
もの事が進み始めました。

2009/01/24 松翁論語 (PHP研究所) 1月24日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三九〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 叱ってくれる人がいるというのは、
ありがたいことだ。
 
 
叱られているうちはありがたいと思えないのが人の常。
いなくなってからありがたく感じるのが人の常。
私がわかっているのは、
叱られているうちは責任を取らなくてもよい立場。
責任を取る気が本気であれば、
叱らざるを得ないのです。
もちろん、
感情的になる人というのはまったく別物です。

2009/01/23 松翁論語 (PHP研究所) 1月23日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八九 松翁ある人に次のように言われた
 
 若者に口角泡をとばして怒るほどの意気が一面なければ、
その若者は、
結局は力がないということだ。
 
 
一面なければですよね。
かといって、
一面ではなくすべてがそうでも困ります。
まったく逆の素直そうに見えるが、
実はまったく自分を持たないと言うのも困ります。
要はバランスですね。
どちらの要素も必要なのです。

2009/01/22 松翁論語 (PHP研究所) 1月22日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八八 松翁ある人に次のように言われた
 
 適正利益を度外視した薄利多売は、
許されがたい罪悪である。
 
 
小さな建築やさんには多いですよね、
薄利と言うことにも気づかずやってるとこもありますが。
新しい建築やさんもどんどんできますが、
その分なくなってもいます。
だから小さな建築やさんの総数はそんなに減らないのです。
独立もしやすいということもあるのでしょう。
とは言いつつも、
さすがに銀行がお金を貸さなくなれば自然に減ってきます。
そういう意味では銀鉱もある意味罪作りです。
キチンと経営者を見て融資しましょうね。
・・・・・広ガス高田には貸してください。

2009/01/21 松翁論語 (PHP研究所) 1月21日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八七 松翁ある人に次のように言われた
 
 物価が騰貴している国は、治安が乱れている国だ。
 
 
企業にも同じことが言えますね。
いたずらに給料のよい企業は、社内の治安?が乱れまくりです。
業績優先で、
業績さえ上げればインセンティブでいくらでも給与が上がる会社がありました。
結局お客様からの信頼も失い倒産です。
今もそんな会社はたくさんあります。
うさんくさくて10年も20年ももつわけありません。
最もひどいのになると法人とは名ばかりの詐欺企業。
数ヶ月で場所も転々として、
しっぽ捕まれないよう逃げ回っている。
しかし、給料は相当いいんですって。

2009/01/20 松翁論語 (PHP研究所) 1月20日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八六 松翁ある人に次のように言われた
 
 われわれは、
いいものを安くつくることに一所懸命努力している。
政治家もまた、
安くてよい政治ができるかに、
肝胆(かんたん)を砕(くだ)か。なければならない

肝胆を砕く=真心を尽くす。一所懸命になってする。
 
 
私たちが作ったサービスは、
お客様の評価で変化します。
お客様の言いなりと言うわけではありません。
理念はは曲げませんが、
お客様の意見を生かしながら変化していくのです。
当たり前です。
・・・・・・が、
政治家の多くの皆さんはどうなのでしょう?
世論に振り回され、
何が信念なのか私にはわかりにくい。
信念を押しとうす政治かもいますが、
これまた元にどんな理念があるからなのかわからない。
天下りも含め、
高くて悪い政治と国民は評価しているようですよ。
わかってないはずないと思うのだけど・・・・・・。

2009/01/19 松翁論語 (PHP研究所) 1月19日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八五 松翁ある人に次のように言われた
 
 希望は、ものを生み出す原動力。 
 
 
本田さんと藤沢さんが作ったホンダですね。
私たちも同じように、
広ガス高田を創りあげて生きたいと考えています。

2009/01/18 松翁論語 (PHP研究所) 1月18日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八四 松翁ある人に次のように言われた
 
 民主主義における最高の責任者は国民である。
政治家は、その国民の代表者であって公僕ではない。
お互いのその自覚と責任感から国家の繁栄が生まれてくる。
 
 
民主を傘にきた議員、党には困ってしまうが、
民主を超えた公僕気取りも問題だ。
どうにかならないのか日本の政治。
民意を繁栄しすぎると価値観の低い政治になるし、
一人で突っ走ると、
支持率が20%を下回るような結果になる。
3年後消費税3%アップは良い、
必要なことなので問題ない。
ただし、
3%アップに耐えうる経済の建て直しが前提ですよ。
総理大臣。
口だけでごめんなさい・・・・・私は単なる評論家で、
企業経営で一杯いっぱいなのですが。

2009/01/17 松翁論語 (PHP研究所) 1月17日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八三 松翁ある人に次のように言われた
 
 自分を見つめよ。
自分の心を外に離して自分を見つめよ。
自分の周囲の人びとに自分を見てもらえ、
それが自己観照というものだ。
 
 
これは私が感想や解説を加えてはいけない。
この論語に、心が洗われていきます。

2009/01/16 松翁論語 (PHP研究所) 1月16日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八二 松翁ある人に次のように言われた
 
 絶対安心という境地などありえない。
心配をもっているのが当たり前。
 
 
 言い換えると、
絶対安心の境地があると考えてはいけないのです。
ないのだから。
 もしあるとすれば、
人類終わりの直前だけです。
 車で考えるとわかりやすいですよ。
新車が発表され、(安心の境地を求め)
不具合を見つけては日々改良されます。
これはそのモデルが生産されなくなるまで毎日続きます。
だからそのモデルでの完成形は生産最後日に作った車です。
 完成する=終わりであり、
 終わらない=どこまでも完成しない(安心の境地はない)なのです。
 しかし、
その境地を永遠に求め続ける事は悪いことではありません、
むしろよいことです。
だから車もそのモデルでできることは限界があるので、
モデルチェンジし、さらに求め続けるのです。

2009/01/15 松翁論語 (PHP研究所) 1月15日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八一 松翁ある人に次のように言われた
 
 すべてを善意に考える。
すべてを修行と考える。
そこから必ず道がひらけてくる。
 
 
この論語を理解している人と、わかった気になっている人、
そしてまったく理解していない人が当然います。
理解している人は、
自分では理解しきっていないこともご存知でしょう。
もちろん私もその一人だと思っています。
私かどこでこの三者を判断しているか?
自ら道を切り開いている人と、
まわりを振りまわしながらが進んでいる人で判断しています。
わかった気になっている人は、
振り回しながら進んでいることにも気づきません。
まったく理解していない人は、
もちろん変化をまったく起こしませんよね。

2009/01/14 松翁論語 (PHP研究所) 1月14日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三八〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 苦しさに動揺せず、
志固く、努力を続けていく中で、
本当の魂がつくられる。
 
 
20代後半から、
大切にしている言葉が三つあります。
「健善」「信念」「継続」です。
健善の善と言う字は間違っているのではなく、
あえて使っています。
そして信念と継続をもって現在に至っています。
これは自信をもって言えます。
そうでなければ、
勝ち残る企業を目指して変化をつづけることはできません。
なぜなら、
人間は安全である保障があれば、
変化をしたくないというのが当たり前だからです。
私も、広ガス高田が絶対倒産しないのであれば、
毎日遊んでいたいと考えますもの。

2009/01/13 松翁論語 (PHP研究所) 1月13日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七九 松翁ある人に次のように言われた
 
 年ごとに体重を測るように、己の実力を測定してみなさい。
 
 
学校であれば成績表があります。
とは言え、
最近の義務教育では、
実力の判りにくい成績表になっているようですが・・・。
企業は評価と言う形で明確にしようとしているところもありますが、
分母分子が明確ではなくトライ&エラーを繰り返しています。
私たちもそうです。
作っては作り直し、また修正し。
しかし、どれも己の評価ではないですよね。
己の実力を測定しようとし続ける人は、
きっと、まわりからは高い評価をされている人だと思います。
正しい計りを持つ努力が前提ですね。
修行。

2009/01/12 松翁論語 (PHP研究所) 1月12日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七八 松翁ある人に次のように言われた
 
 誰が悪い、彼が悪いというより、
それぞれが反省するほうが社会はよくなる。
 
 
微妙に難しい表現ですね。
指導する立場になければまったくその通り。
指導する立場にあるものがそのまま鵜呑みにすると、
職場放棄になってしまいます。
問題なのは、
指導される立場の人が、
指導する立場にある人に向ってよくこの表現をしていることです。
価値観の成長途上の人は、
自分の枠の中で考えるのでよく陥ることなのです。
もちろん私の場合は社内では指導する立場、
社会人、経営者としてはまだまだ指導を受けています。
どちらの立場も持ち合わせて生きつづけています。

2009/01/11 松翁論語 (PHP研究所) 1月11日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七七 松翁ある人に次のように言われた
 
 竹林の七賢人も七人だったからいいけれど、
あなたも賢人、私も賢人では、
世の中は成り立っていかない。
 
 
その通りだが、
言われてみないとそういう風に意識しない。
日本中学者だらけだと、誰が実務をやっるのでしょう?
日本中社長だと誰が工場を稼動させるのでしょう?
それって、あたりまえですが、
普段は社員さんには、
全員社長になれと指導しているような気がしますね。
成り立つわけないのに・・・・。
でも、そ指導しても、
それぞれの価値観にあっただけしか成長できないのも現実です。

2009/01/10 松翁論語 (PHP研究所) 1月10日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七六 松翁ある人に次のように言われた
 
 世界の青年の意識調査をしたら、
日本の青年がいちばん不平不満が多かったと言う。
これほど豊かな国で、
なお不平不満を感ずるとは、
日本の青年はなんと傲慢(ごうまん)で、
精神的に貧困なのだろう。
 
 
松下さんがこの文章を書かれた時代は、
青年の意識であったのかもしれないが、
現代の世の中ではすべての日本人と言えるほどではなかろうか。
企業でも、学校でも、家庭でも、
真の厳しさを忘れた集団に属する多くの人たちは、
不平不満を口にする。
広ガス高田も
「正しいことを追求するために妥協はしない」
と言う姿勢を明確にする前のほうが、
不平不満は多かったと感じています。
・・・・・今だって多いのですけどね。

2009/01/09 松翁論語 (PHP研究所) 1月9日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七四 松翁ある人に次のように言われた
 
 進歩が速いのもよし悪しだ。
 
 
確かにその通り・・・・なのだが、
世界が速いスピードで動いているので緩めようがない。
もたもたしていたら置いて行かれる。
みんながそのスピードについていこうと努力するから、
ますます背中を押し合ってスピードが上がる。
スピードについていく能力、体力のない企業は、
置いて行かれるどころかひっくり返って大怪我をする。
今年のように経済というグランドの悪い時代はなおさらだ。

2009/01/08 松翁論語 (PHP研究所) 1月8日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七四 松翁ある人に次のように言われた
 
 愛国者でないものは、
自分を大事にすることができない者だ。
 
 
今日も私の器でうんと身近な文章に書き換えます。
  家族や社員をを愛せない経営者は、
  自分を大事にすることができない者だ。
そんな人って、
本人の思いでは何よりも自分を大切にしてるのでしょうね、
しかし、気づいていない・・・・。
実は、表面的で本質は後々自分を苦しめることに・・・・・・。
自分も管理できない人っていますものね。
・・・・・・・あら、私はできてないな・・・・・、
自分のこと書いたのかしら・・・・?

2009/01/07 松翁論語 (PHP研究所) 1月7日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七三 松翁ある人に次のように言われた
 
 自国中心主義は、
真の愛国者とはいえない。
 
 
私はまだまだ器が小さい。
国という大きな単位ではわかりにくい。
私の場合、
  自社中心主義は、
  真の愛社者とはいえない
と言う文章にするとわかりやすい。
ライバルは敵か味方か?
お客様の奪い合いも大切だが、
業界を混乱させながらの奪い合いでは意味がない。
自分で自分の首を絞めることになるのです。
 もっと小さな単位に言い換えると、
  自己中心主義は、
  真の愛己者とはいえない
となりますかね?
いくら自分が大切でも、
家族の幸せを考えない個人であれば、
結局自分幸せを壊すことになります。
・・・けっこう妻に負担かけてるな・・・私の場合は・・・まずいな。

2009/01/06 松翁論語 (PHP研究所) 1月6日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七二 松翁ある人に次のように言われた
 
 本来、愛国心が強ければ強いほど、
隣国と仲良くしよう、
世界と友好を結んでいこうとするものだ。
国を愛するものが、
どうして戦争などしようと考えるものか。
 
 
イスラエル軍によるパレスチナガサ地区の空爆が続いています。
EUも空爆を止めるよう申し入れしていますが、
イスラエル側は
「悪いのはハマス、空爆で子供たちも犠牲になっているがそれもハマスの犠牲だ」
と言っています。
宗教の対立は根が深すぎ無知の私は何も語れません。
愛国心が強いから戦争になるの?
価値観が低いからそう考えるのでしょうか。
松下さんの高い価値観からものを見ると、
愛国心があれば争わないと言うことですが、
私の価値観はそこに達していないようです。
「愛社精神があればライバルと無駄に争わない」
と考えると、
争いは現場戦争ではなく、
お客様満足の創造を争うことと言うことかな?
 

2009/01/05 松翁論語 (PHP研究所) 1月5日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七一 松翁ある人に次のように言われた
 
 核を開発するほどに、
人類は精神を開発しなければならない。
そうでないと人類は自滅する。
 
人類の歴史は戦争の歴史。
より優位に争いを進めるためにいろんな道具が開発された。
人間の精神はローマ帝国の時代から比べてもさほど開発されていないのでしょうね。
世界で一番読まれている本は聖書だと聞きます。
新しい本ではないですものね。
昨年川本君に読んでもらった、
ドラッカーの「現代の経営」と言う本は、
50年前に書かれた、
現代でも最先端の経営本ですから。
経営も経済も武器だけ開発され、
精神が開発されないので、
見てくれ経済がお金で動かなくなり、
破綻したのですものね。
破綻ではすまなくなる、末は滅亡ですものね。
修行しましょう。
 

2009/01/04 松翁論語 (PHP研究所) 1月4日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三七〇 松翁ある人に次のように言われた
 
 末座に座っている人が、
遠慮なくものを言える空気をつくることが、
長たるものの心得である。
 
 
知ってます。
ず~っと以前から、よ~く知ってます。
で、
どうやればいいの???。

2009/01/03 松翁論語 (PHP研究所) 1月3日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三六九 松翁ある人に次のように言われた
 
 使い方が悪いから故障が起こるのだ、
と言うことでは通らない。
少々間違った使い方をしても、
故障が起こらないようにちゃんと用意をしておく。
それではじめていい商品と言える。
 
 
経営も同じですね。
しかし、
少々の尺度が人によって違う。
と言うかノー天気すぎるのもいるものです。
・・・そういえばアメリカだったかな?
ぬれた猫を乾かすために電子レンジに猫を入れたという話。
私の中では完全に少々を逸脱しているのだが・・・・。
 

2009/01/02 松翁論語 (PHP研究所) 1月2日

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三六八 松翁ある人に次のように言われた
 
 仕事は食うため、
本当は趣味に生き、遊びたいと言う人は、
仕事をやめて、趣味や遊びを本業にすべきだ。
そのほうが成功するだろう。
 
間違いない。
が、成功する人の数は限られるだろう。
だから人生ってむずかしい。
「人生はチャレンジ」
この歳になって思うのは、
チャレンジとは博打ではないということ。
チャレンジとはリスクをマネージメントしながら、
最大限の成果をあげること。
やる気のない人は何をやってもダメ、
本気で命をかけて遊ぶ人は成功する人も多いはず。
本気で生きなきゃ楽しくない。
・・・・・・時々病んで苦しむこともありますが・・・・・
それでも本気を失わなければ乗り越えれます。

2009/01/01 松翁論語 (PHP研究所) 1月1日

あけましておめでとうございます。

今年は年男、早いものでなんと48歳になります。
人間としてまだまだ中途半端で未熟にもかかわらず、
完全に人生の後半爆走中です。
本人の爆走と周りから見る私の走りは大違い。
身体能力の衰えから瞬発力と言う反応は影を潜め、
見てから動き出すまでに、
脳の中で準備運動が必要になってきました。
しかし、
頭の中はいつも春。
・・・間違い。青を忘れてました、
頭の中はいつも青春。
今年も業界の異端児と後ろ指を差されるよう、
人生を全力で楽しんでいきます。
 
今年も一年どうぞよろしくお願いします。

 

松翁論語(PHP研究所)
 松下幸之助 述
 江口克彦 記
三六三 松翁ある人に次のように言われた
 
 困難にとらわれ、執着すると、
かえって物事がむずかしくなることが多い。
 
 
正月です。
困難なことは忘れて、
おとそで乾杯。